PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】—花 人 狩—〔オリキャラ募集中〕 ( No.97 )
- 日時: 2011/04/24 18:37
- 名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: sp6Br4Ue)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=QizjrgjmBd4&NR=1
*第十七訓*
〜日の出と共に〜
カ「・・ありがと」
そう、小さく呟いた。
カノンの目の前には、スゥスゥと寝息を立てて寝ている二人の天狗、風介と晴矢がいた。
くるり、
反対を向いて走り出す。
手には、しっかり地図が握られていた。
日が昇るまで、あと数十分というところだろうか。
向かう場所は薔薇の【国】の門の前。
(うぅ・・・寒っ・・)
と、言うまでもなく。
夜明け前の気温は寒いに決まっている。
一応、門の前到着。
まだ誰もいない。
柱にもたれて腕を組んでいると、だんだん眠くなってくる。
ふわぁ。
小さなあくびを一つ。
こくり、こくり。
「———ン、カノン?起きなさい」
カ「・・・・んぅ?」
起こされた。
ジュリアに。
カノンは起きているのか起きていないのかわからない目をこする。
カ「サクラは?」
ジュ「もう来るわよ」
そういわれて、向こうのほうに目をやると、こちらに向かって走ってくる少女の姿があった。
カ「・・・ホントだ」
さすがジュリア。
と思ってしまうのは何故だろう。
カノンの頭にクエスチョンマークが浮かんでいるような、浮かんでいないような、、
でもそれもすぐに消えた。
ま、どうでもいいか。と、思ったから。
サ「ハァ・・ハァ・・・二人とも、早いね・・」
ジュ「あら、待ち合わせの時間に少し早めに来るのが礼儀ってものじゃないのかしら?」
サ「わ、私だってちょっと早めにきたもん」
カ「・・・その話は置いといて、」
あっち。
と、カノンが指をさした先。
山々の隙間から、薄オレンジ色の光が漏れた。
————そう、日出だ。
フッ
鼻で笑う。
サ「?どうしたのジュリア」
ジュ「いえ、何でもないわ。それより、」
カ「わかってる、出発・・・・ね?」
————『いざ、人間たちの住む街へ』
PR