二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】チームK戦突入 ( No.228 )
日時: 2011/07/11 18:41
名前: さくら (ID: as61U3WB)
参照: 最近良く「鬼畜」「SM」「カッターナイフ」という言葉に以上に反応する

                  春桜心中。 〜heart of blossom〜



イタリアの、とある家。
普通の一軒家だ。

「おめでと、フィディオ!」

「有り難う、サクラ!」

ラブラブな雰囲気丸っだしの2人。

茶髪に、大きな青い瞳が特徴的な彼の名は『フィディオ・アルデナ』。
「白い流星」と呼ばれている彼。世界でも一目置く存在である。

茶髪の少女は、『清野サクラ』。
さくらのレスでは、フィディオと同じく天才プレイヤーだが、此方(こちら)ではマネージャーとしておこう。

「凄いよ、フィディオは。リーグ得点王になって… それだけじゃない。プレーも、指示も、何もかも完璧だよ」

「そんなことは無い。サクラが居てくれるから、得点王になれたんだよ。
 プレーや指示だって、サクラのアドバイスがあったから…       」

その言葉を聞いた途端、サクラの顔が赤くなる。

「なっ… わっ、私は何もしてないよっ!私は、ただ…思ったことを言っただけで、力になんて、なってないよ…」

「なってるさ」

フィディオの真剣な声で、思わずビクッとするサクラ。



「君が居るだけで、何だか、力が湧いてくるんだ」



「フィディオっ…」

更に赤くなるサクラ。
そして、次の瞬間、フィディオは驚きの行動を取った。















「わっ」

「ーーーーーっ?!!」

サクラを抱いたのだ。思いっ切り。

「あぁ、気持ち良い… 畜生、可愛すぎるッッ!!!
 いつもメイド服とか着せられて「可愛いなこの野郎ッ!」と言いながら抱かれてるけど、今日の俺は一味違うぞっ☆」

「え、ちょ、フィディオっ?!!」

「可愛いなこの野郎ッ!」

「それ私の台詞!」

と言いつつも、いつものようにイチャイチャしている2人だった。















一段落ついて。

「ねぇ、フィディオ」

抱かれつつも、天井をボーッと見つめるサクラが言った。

「何?」

「…正直に言って。フィディオは私のこと… 心の底から、好きなの?」

「…えっ?」

彼女らしくない弱い声。
いつも元気で明るい彼女が、こんなことを言うとは、フィディオも思っていなかったのだろう。

「サクラ、何を言って———「正直、信じられないんだよ。フィディオの愛が」

サクラの言葉が、ナイフの様に、心に突き刺さった。

「…分からないんだよ… …私の頭、可笑しくなったのかなぁ…?
 どんどん、フィディオを見ていく内に、好きって気持ちが、消え失せていく気がするんだよ」

「何でだろうね」と、呟くように言うサクラ。
首元に、温い液体が、触れた気がした。















もし。

もし、彼女の微笑みが全て偽りだとしたら。
もし、自分が愛しすぎていた故に、「私も好きだ」と、演じていただけだとしたら。
もし、自分が他の女子に囲まれているところを見て、嫉妬していたとしたら。
もし、彼女の放っていた輝きが、自分を喜ばせる為だけにあるとしたら。



それなら、俺は愚か者だ。



人の笑みを自分の者だけと思いこんで。
人の心を知ろうともせず、ただ自分だけ喜んで。
人の気持ちを知ったつもりになって、自分の都合に合わせていただけで。
人の優しさを気付くこと無く、ただ自分は暢気(のんき)に笑っているばかりで。



人の愛を、理解していなくて、勝手に自分で解釈していて。



俺は、心の底から君が好きだ。
けれど、君はどう思っているか分からない。
好きなのかもしれないし、嫌いなのかもしれない。
でも、今、君が訊いたのは、俺の真意を知りたいこと。



俺が、君をどう思っているかを知りたいこと。



なら、俺は、心の底から言おう。
真意を言おう。

「俺は、















    昔も、今も、この先も、何があろうとも、永遠に君を愛してる」

***
月影から。
もう、本当、神文ですね。
私のお友達には女神様しか居ないんで、私は生きるのが辛い。あ、両方の意味で。