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第五話【ちょっといい雰囲気？】


＊＊＊海列車内＊＊＊



「あれ？」
海列車に乗ったはいいが、ジュライの席が無い。
「あら？ジュライ何立ってるの？」
「通勤ラッシュでもう席がないみたいです。」
「チャパパ！残念だな！」
「まぁいいですよー！今日の夕食に痺れ薬いれてやる・・・。」
「ギャハハハハ！ルッチのには多めに入れろジュライ！」
「列車の中では静かにしないか野良犬。」
喧嘩が始まりそうなのでここはジュライにまかせましょう。
「二人とも静かにしてください！周りの人の迷惑です！」
「ルッチが野良犬って言うのが悪ぃんだよ。」
「・・・コイツが文句を言うのが悪い。」
「どこの小学生ですか！まったく・・・。」
みんな、ジュライには頭が上がりません。
「はぁ・・・。さすがに疲れます・・・。」
体力がないジュライは疲れ気味の様子。
「おっ！いい椅子発見♪」
ジュライが座った場所。
それは・・・
「ルッチさんの膝ちょうどいいー♪」
「・・・！！！」
ルッチは少し驚いた顔をした。
「どうしたんですか？」
「お前・・・。」
「ん？」
「重いな。」
「野良猫ルッチさんのバーーーーカ！！！」
「ほう・・・？雑用のくせに生意気だな・・・。」
「バーカバーカ！乙女に重いだなんて失礼な！」
「・・・冗談だ。軽い。軽すぎる。」
「え・・・？」
「もっと食ったらどうだ？」
「・・・////」
お顔が真赤のジュライさん。
「どうした？」
「いや・・・ちょっと恥ずかしいっていうか、うれしいって言うか・・・。」
「何がだ？」
「なんでもないです！」
膝の上にジュライが座って、ルッチさんは満更でもないようです。
二人がラブラブになるのはいつの話になるのでしょうか。