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〜第117話　黒帯のデスア〜

大樹森〝神々の王城（ゴット・プリズム）〟へ集結した魔導士たちは向かった。

歩き続けてから一時間が経過しようとした時であった。

既に大樹森には脚を踏み入れており、逃れる道は無い場所で一人の男に出会った。

男の腕には黒帯が巻かれており、顔も黒帯で隠している。


ヴェリアム「彼の名は〝デスア・ウェブンティー〟。一年前から彼の名は氷空島全体に広がっていたのです。氷空島の警備隊からも手配書が配られるほど、恐れられた存在。別名「黒帯のデスア」!!!」

デスア「君たちも僕の縄張りを荒らしに来たのか!?・・・・・・であれば、話は早い。息の根でも止めてやろう。」

ヴェリアム「彼は〝黒帯（ブラックカーテン）〟を使い、身を隠して攻撃してきます!!十分に警戒してください、皆さん!!!」

デスア「氷空島の王女が居ては少々弱点を突かれる。まずは王女から息の根を止めてやろう!!!!悪魔の魔人よ、我に力を!!!」


謎に満ちた魔法を使うデスアはヴェリアムにとって、強敵な存在。

だが、この行動にナツは黙っちゃ居なかった。


デスア「〝黒帯ノ流星群（デスカーテンのりゅうせいぐん）〟!!!!!」

ナツ「お前の体も燃え尽きるまで燃やしてやろうかァ???火竜の咆哮!!!!」

デスア「僕の体が燃え尽きるだとっ!?君は馬鹿なのか、アホなのか??・・・・・・僕の体は〝悪魔の体〟だ!!!!漆黒の空間で生まれた、悪魔の体!!!そして、もう一人。〝天使の体〟を持つ者が居る。貴様の近くに居る、ヴェリアム王女だァァァ!!!!!!!」


漆黒の空間から出来る漆黒の体〝悪魔の体〟は文字通り、悪魔の力を身に付けた体を持つ者の事。

天空の空間から出来る煌光の体〝天使の体〟は天使の力を身に付けたからを持つ者の事。

その為に〝両親〟は存在せず、ヴェリアムやデスアは〝天涯孤独〟。


ヴェリアム「両親が存在しない!?お父様やお母様は偽者!?・・・・・・私には両親もいない、兄弟も・・・・・」

デスア「違う、兄弟は居んだよ!!!〝雷神のシャナ〟っていう大神（ゴット）がアンタの兄だ。血の繋がりがあるが、心の気持ちは〝漆黒の空間〟で生まれた為で〝悪魔心〟だ。勿論の事、僕もな。」

ヴェリアム「確かに大神（ゴット）が兄弟だって事は前に聞いたわ。・・・・・でも、別々の空間で生まれた兄弟なんて信じられないわ!!!!」

ナツ「・・・・・・ヴェリアム、現在の状況を何とかして受け入れろ。俺がコイツを仕留める内にな!!!!火竜の鉄拳!!!」

デスア「まだ戦いを続けるのか、青年!!悪魔の体に勝てる野郎はこの世にただ二人だけなんだよ!!!!天使の体を持つ者。ただな、天使の体を持つ者も悪魔の体に触れた瞬間に爆発すんだ。俺だってな。」


デスアは腕の黒帯を地面へ引きずると、ナツに向けて話した。

ナツは受け入れようともせず、そのまま鉄拳を繰り返す。


デスア「滅竜魔導士でも滅神魔導士でも俺には勝てネェ!!!!」

ナツ「うっせぇぇぇ————えええ!!!!!!!」

デスア「漆黒の黒帯：悪魔の強黒帯!!!!!!!!」


第118話へ続く