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〜第145話　破壊の王国!!!漆黒竜VS風竜【後篇】〜

過去に〝煌きの太陽塔〟と呼ばれたラスルーン・タワーでは最上階で黒き旋風が中央で舞い踊っていた。

相手は同じ滅竜魔法の使い手であるが、何故か数倍上の魔力を感じていた。


ゼア「・・・・・・・何故だか分からないけど、お前の体内からは滅竜魔法よりも数倍だけ上の魔力を感じる。—————〝獄炎〟九尾、ディメイションリンク!!!!!」

ザキア「〝滅竜魔法〟と〝魔術の扉（ディメイション・リンク）〟を使うとは、中々の腕前らしいな。・・・・・・そんな腕前も俺には味の無い魔法だ。」


〝滅竜魔法〟を使うゼアから考えれば魔術の扉は魔力の消費が激しく、かなり厳しく困難な選択であったが、数倍上のザキアを倒す為には最適な選択である。


九尾のゼア「・・・・・・・完全にぶっ飛ばしてやるからな、漆黒竜の魔導士如きが!!!〝全・開〟!!!!」

ザキア「くっ、痛々しい言葉を残してくれるじゃねぇかよ、獄炎の九尾。〝全・開〟は生命の扉を開き、使用者本人の生命を削ると代償に鬼の如き力を手に入れる。」

九尾のゼア「・・・・・・〝獄炎・風竜の咆哮〟!!!!」


九尾のゼアが使用した咆哮は疾風が生み出しているのだが、〝獄炎〟と呼ばれる世界で生み出された疾風を元に作られている。

疾風の中には気圧で燃え上がった熱が含まれており、喰らえば傷を負うだけ出なく、火傷を喰らう程である。


ザキア「生命の扉が封印されたとしても、獄炎の魔力を消す事は九尾を殺さねば消えぬか。・・・・・・・〝漆黒竜の咆哮〟!!!!!!」

九尾のゼア「・・・・・・・天地が逆化する程の勢いでお前を吹き飛ばす!!!!〝獄炎・風竜の鉄拳〟!!!!」

ザキア「漆黒は触れた物を漆黒化（枯らす・腐らせる）事を目的としている。消えない炎だろうが、見えない風だろうが、対象物は全てが漆黒化する・・・・・・・なぬ!!!!」


説明の途中にザキアの言葉が途切れたのは九尾のゼアが漆黒竜の咆哮に鉄拳を浴びさせても、肉体は漆黒化せずに燃え尽きていた。

鉄拳はそのままザキアを目掛けて、燃え尽きる勢いで殴りかかった。


九尾のゼア「・・・・・・・・・どんな人間だろうとも死ぬ時は死ぬ。」

ザキア「ブハアァァッッ!!!!!」


第146話へ続く