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〜第149話　幻羅の雷帝（ディアブル・サンダラ）〜

パラギシア討伐に向けて黙々と準備を整えるナツ達の目の前に焦げ燃えた包帯を纏った一人の青年が現れた。

包帯を纏った青年はギルドの内（なか）へと入って行くと、マスター・マカロフの目の前に立ち上がり、一言告げて倒れた。


マカロフ「名称〝幻羅の雷帝（ディアブル・サンダラ）〟がパラギシアに壊滅されたというのは事実か、お主!!!・・・・・・・・・どれほどの魔力を放って居るのじゃ、パラギシア!!!!」

ジュラ「・・・・・・・・・・んな事はどうでもいい。今は〝幻羅〟を救出して、パラギシアを討伐する事だけを考えろ。」

ナツ「・・・・・・・・・無駄な準備はこれ以上必要ネェ、今からでもパラギシアを討伐しに行くぞ!!!!!」


その言葉を合図に魔導士たちは荷物さえも投げ捨てて、ナツに続いて走り続けて行った。

包帯の青年は倒れこんでいたにも関わらず、マカロフに話しかけた。


？？？「〝激震竜　パラギシア〟には何処の魔導士だろうと勝てる竜じゃねぇ。近づく事さえも不可能に近い野郎だ。」

マカロフ「此処の魔導士は一度戦った者に勝てるまで諦めず、戦いを挑む魔導士（もの）ばかりじゃ。そう簡単に諦める魔導士ではない、ワシが保障しよう。・・・・・・・・・ワシもそろそろ皆の元へと急ぐかのぅ。」


マカロフは包帯の青年の前から姿を消し、日差しを輝く街へと歩いて行った。


第150話へ続く