二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.362 )
日時: 2012/06/01 20:40
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: ewPwHyR8)

〜第165話 〝凍結街〟に出現する青年〜

此処、フィオーレ王国〝北町・アウノット〟には黒髪を靡かせる青年—グレイ・フルバスターが降り落ちてきた。

全身血塗れのグレイは落ちてきた衝撃と同時に地面に倒れ込み、その場を通りかかった男性に助けられた。

—————フィオーレ王国〝北町・アウノット〟 男性の家にて

数日間を眠りで過ごしていたグレイは突如目を覚まし、目の前に居た男性に向けて魔法を放ちかける。


???「・・・・・・あぁ、目を覚ましたか。私の名は〝スモーカー・ブラック〟。此処の数日、何も食して無いだろ!?今から食事を提供する、ちょっと待っててくれ。」

グレイ「あっ、何だか親切にして貰ってすまねぇな。オレは妖精の尻尾の魔導士『グレイ・フルバスター』だ、ありがとな。」

スモーカー「魔導士さんだったか、私も一応魔導士だったが今は足を洗って研究をしている。・・・・・・・その魔法からすると〝造形魔法〟の一種だな。」


スモーカーは台所の冷蔵庫から凍結状態となった食事を解凍させ、グレイが寝込むベットの机に優しく置いた。


グレイ「魔導士から足を洗う理由が良く分からネェけど、色々事情があったんだな。俺は〝氷の造形魔法〟を操る、宜しくな。・・・・・・所でこの町はマグノリアと違って、何だか肌寒い感じがするな。」

スモーカー「・・・・・・・確かにこの町は他の町とは違って、寒い事が特徴の町だ。しかし、近年になって〝凍結死〟する人々が増加して来てな。」

グレイ「原因は・・・・・分からネェのか?」

スモーカー「原因とされる根拠は特に不明で現在はそれについて調べている。噂ではあるが、町に至る山脈—エアロ山脈に一人の魔導士が現れて以来、急激に寒さが増したらしい。」


グレイはその事をスモーカーから聞くと食べ残しの無い食事を台所へと片付けて、扉の目の前に立ち上がった。


グレイ「・・・・・・・だったら俺も寒さの原因を探るのを手伝わせて貰う、食事の恩だ。指示さえ貰えりゃ、何処にだって行って来るぜ。」

スモーカー「本当か!!私は君みたいな勇者をどれ程待ち望んでいた事か。・・・・・・・ならばエアロ山脈に行って、何か異常が無いか探ってきてくれないか?」

グレイ「上等だ、原因と考えられる事があれば防げば良いんだろ!?・・・・・・早めに終わらせて、仲間の元に戻らネェとな。」


玄関の扉から出て行ったグレイはそのままエアロ山脈の方角へと向かって、寒さの中を走り去って行った。

その後、スモーカーは腰にある小刀で腕を切り裂いて血を流した。

流れ垂れる血は落ちる場所に構えられている水晶にポトッと落ちて、水晶は外の風景を覗いた。

—————フィオーレ王国〝北町・アウノット〟 エアロ山脈にて


グレイ「雪山にしてはバルカンの数もそれ程多くはねぇし、手軽に先へ進めて気楽な山脈だな。・・・・・・魔導士が寒さを起こす事なんて出来んのか?」

バルカン「ウホッ!!!・・・・・・ウホォォッ!!!」

グレイ「・・・・・・魔導士を甘く見てると死ぬぜっ。アイスメイク—大槌兵(ハンマー)!!!!」

バルカン「ウホォォォォ・・・・・・・・」


第166話へ続く