二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.368 )
日時: 2012/06/06 18:23
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: Z5cmkimI)

〜第168話 修行の地〝バルザーク〟に君臨する雷竜〜

此処はマグノリアから少し遠ざかった南町「バルザーク」であり、〝修行の地〟としても全国に異名を轟かせている。

修行の地には〝雷竜〟と異名を持つライクとシェルトが降り落ちて来るが、そこには住民が数名ほどしか居なかった。

そんなライク達に一人の少女を連れた少年が話しかけてきたのである。


???「僕の名前は〝エステル・グレンシダ〟でこっちが妹の〝メル・グレンシダ〟だよ。この町は無法者の町———つまりは見捨てられた人間が暮らす町なんだ。」

メル「・・・・・・無法者を裁く主〝バギル・セーギンス〟は最悪な人間だ、私達が貧しい生活を送っている事を知っていながら一年に百万程の請求書を送りつける。」

シェルト「世界三大監獄の一つ〝デモンズ監獄〟から脱獄した男が何故この町の裁判官をしている!?〝脱獄の死刑囚〟として長年行方不明の人物だ、早く追い出さないと何を仕出かすか・・・・・・」


入獄前は〝殺人兵器〟と呼ばれる程、魔導士を殺して来たバジルは12年前に世界三大監獄の一つ〝デモンズ監獄〟から脱獄した死刑囚である。

入獄中は両手を手錠で固定されて居り、壁に繋がれた手錠は恐竜が踏んでも壊れないとされる程の頑丈さであった。

そんな手錠を彼は警備魔導士の目を見計らった一瞬で抜け出すの魔導士であり、現在も恐れられている。


シェルト「デモンズ監獄の情報に拠るとバギル死刑囚は手錠を壊したんじゃなく、自らの両腕を切断して抜け出したと聞いた。現在のアイツに剣や銃を持つ腕はもう無いだろうから僕達でバギルを撃退するよ!!!」

メル「・・・・・・バギルは両腕が無くても、腕の代償として〝刃〟を腕としている。今までに何人もの住民が攻めたけど、勝ち誇った人は誰も居なかったんだよ!?」

ライク「・・・・・・・・・・俺等を信じろ、必ず此処に戻ってくる!!!!だから、此処で待ってろ。絶対に死なねぇ、それだけは言い切るっ!!!!妖精の尻尾の魔導士をなめんなよっ。」


ライクとシェルトは死刑囚〝バギル〟の潜伏する城『ダクネスト城』に走って行き、その後姿をエステルとメルは信用できる様に思えた。

—————フィオーレ王国・南町「バルザーク」 ダクネスト城にて


バギル「・・・・・・ギルルル、笑わせてくれんじゃねぇか!!!!歴史に〝伝説〟を刻んだオレっちに挑んでくるとはっ。野郎共、準備しておけ。」

ルーク(執事)「バギル様、第二殺人隊長——ティオン様からお話があるそうですが・・・・・・どう致しますか!?」

バギル「重要な話なら連れて来い、それ以外なら〝殺人隊を動かせろ〟と伝えろ。・・・・・・・ケッ、アイツ等、二人で何が出来んだろうなァ。」


城内を暗闇で満たされている中、玉座に座るバギルの目の前には巨大なスクリーンで映し出されたライクとシェルトの姿有った。

付近には幾つかに分かれた〝殺人隊〟と呼ばれる隊員が『槍』や『大鎚』を持ち、ライクとシェルトを待ち構えていた。

執事であるルークはバギル本人に話を持ち掛けた〝ティオン〟という男にバギルから言われた事を話した。


ティオン「・・・・・・・・実は野郎(ライク)って言う奴は過去に幾千のギルドを崩壊へ導いた悪魔の男———通称・黒夜叉って奴なんだ。」

ルーク「バギル様がその様な〝雑魚(クズ)〟に負けるとでも!?・・・・・これは面白い戦いになりそうですね、歴史上に『伝説』を刻んだ者同士のバトルですか。」

ティオン「実際に入団前にバギルさんに問いただされた、この背中傷も黒夜叉の男に斬られた。」

ルーク「そうでしたか、有力者の貴方でも傷を付けられる魔導士でしたら油断は出来ませんね。・・・・・・・ただし、バギル様と〝私〟を除いては。」


第169話へ続く