二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.372 )
日時: 2012/06/11 19:06
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: Z5cmkimI)

〜第171話 物語の完結は三年後・・・・〜

此処はダクネスト城から少し離れた町〝バルザーク〟であり、現在は脱獄の死刑囚が世界三大監獄へ戻った事により〝無法者の町〟という異名は捨て去られた。

この町の英雄とも呼べる魔導士〝ライク〟を祝う為、現在は準備に取りかかって居り、キッドやシェルトは治療を終えたライクの傍に付き添っていた。


シェルト「そう言えば、キッドが使う魔法は何て言う魔法なの!?魔法書にも乗って居ない魔法でしょ!?」

キッド「〝爆弾魔法〟の事か!?俺はラビット博士に作られた『爆弾兵器』だ、だから体内に魔水晶を埋め込んでんだ。一撃ずつが相当な攻撃を放つが魔力をすぐに消耗する。」

シェルト「爆弾魔法・・・・・・か。また一つ魔法を覚えられたよ、有難う。僕は元々魔法研究者に育てられた猫なんだ、現在は囚人の一人なんだけど。」


シェルトが語る人物——ナルゼス・ホークアイは過去に〝装帝人柳(アーセナル)〟という封印魔法(魔水晶)をシェルトの体内に埋め込んだとして評議院に捕らえられた魔法研究者である。

封印魔法を体内に取り入れたシェルトはナルゼスの野望を知ったとして捨てられ、ライクと出逢ったという。


キッド「感動的な出逢いだぜ、この野郎っ!!!・・・・・あっ、すまねぇな。俺の癖で感動しやすいんだ、グスンっ。」

シェルト「暗闇の過去を背負う者同士、僕等は一心同体なんだ。暗闇から救出してくれたのは同じ暗闇の過去を担うライクだから、僕はそんなライクの夢を叶えてあげたいんだ。」


その言葉を放った時は既にライクは目を覚まして居り、影で一人涙を流していた。

その後、寝ていた場所から立ち上がったライクの全身には包帯が巻かれて居り、魔力も底を尽いていた。


???「皆様ァ、この町の英雄が目覚めましたよ!!!私等は貴方の様な勇敢で逞しい英雄を待ち望んで居りました。あっ、私はこの町の町長〝クールネ〟で御座います。」

エステル「クールネ町長はこの町で〝一番〟を誇る魔導士でバギルに挑んだものの勝ち目は無かったんですよ。」

ライク「別に英雄とか敬語とかいらねぇよ、腹も満たさねぇし。こんな傷ぐらい三日もあれば回復するしよ。・・・・・・それより飯食わせてくれ—————」

メル「特盛り御飯だよォ、英雄さんっ!!御代わりも十分に炊いといたからたくさーん食べてねっ☆」

ライク「おっしゃー、飯だっ!!!シェルトもキッドもガツガツ食べろよ、じゃねぇと追放すっからな!!!」

シェルト&キッド「えぇぇっっっっ!!!!!」


その言葉を聞きつけた二人は我先にと特盛りの御飯を受け取りに行き、ガツガツと御代わりもした。

三人の姿は丸で競い合うかの様に食べ切ったという。


クールネ「その事は現在置いて置きまして、英雄様にお伝えします。現在、同じギルドの魔導士殿から魔法陣が掛かった手紙をお受け取り致しました。」

ライク「ちょっ、それ今すぐ渡してくれ!!!何か大事な事が書かれてるかもしれねぇんだっ!!!!」

シェルト「この手紙、マスター・マカロフからだよ!!!」


ライクは素早く魔法陣を解除させて、中にある本文(手紙)を取り出したという。

中には以下の本文が書かれていたという。

『〜妖精の尻尾 魔導士の諸君へ〜
この物語の完結は〝三年後〟に妖精の尻尾(ギルド)へ直接来る様に。
月日は三年後の〝7月7日〟とする、一人でも欠ければ完結は行われない為、必ず訪れるのじゃ。
〜マスター・マカロフ〜』

その本文はフィオーレ王国に散らばった全員の手元に届けられ、全員が本文を読み、頷いた。

第172話へ続く