二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.394 )
日時: 2012/07/19 17:24
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第180話 死兵隊に潜む悪魔〜

振動を放つ魔法を喰らい、既に体力が残り僅かとなったガジルとエルザは立つ事すら出来ず、ただ殺される事しか待つ事が出来なかった。

すると、ガジルとエルザの背後からは小さな影が現れ出た。


リリー「此処は俺に任せろ、相棒(バディ)!!!とにかく魔力が底を尽きてんだろ、回復するまで必死に耐え切れ!!!・・・・・・・さぁ、俺の仲間をこんな風にした借りを返して貰うぞ!!!」

???「こんなチビ猫に何が出来る、黒大剣でお前もブッ飛ばしてやる。・・・・・・・・振動(グレイン)!!!!」

リリー「チビ猫だと甘く見て貰っては困る!!!これでも俺は〝最強〟を目指して生きる!!!」


リリーは背中に仕舞っているムジカの剣を取り出し、巨大化して四皇神の一人へと立ち向かった。

しかし、ムジカの剣は〝振動(グレイン)〟に拠って一瞬で吹き飛ばされ、リリーには何一つ武器が無くなった。

その後、〝超振動(ソルグレイン)〟と言う魔法に吹き飛ばされ、巨大化の効果は解除された。


???「これが本当に三年間の修行を身に付けた魔導士の実力か!?もっと心の底から魔力を解き放てよ。・・・・・俺はそろそろ此処で帰る、〝瞬間行動(テレポート)〟。」

ガジル「・・・・・・・調子乗んのもいい加減にしろよ、メカ野郎。リリーのおかげで少しは食いモンにありつけた。鉄竜の咆哮っ!!!」

エルザ「同様、リリーの手助けで魔力を回復する事が出来た。感謝する、リリー。・・・・・・換装———黒羽の鎧!!!」


ガジルは口から鉄を含むブレスを仕掛け、エルザは全身に黒い鎧を纏わせて、剣で四皇神に斬りかかった。

だが、四皇神の男は腰から拳銃を一丁取り出すとエルザの頭部へと当てた。


???「これは玩具の拳銃じゃない、本物の拳銃だ。しかもこの拳銃は貫通式魔法銃の一種で名を〝テルニア〟。超防御力を誇る金剛の鎧だろうと撃ち砕く、優れた俺の発明品12号。」

エルザ「それは実に優秀な魔法銃だ、金剛の鎧を撃ち砕くとは。・・・・・・だが、逆に貴様の夢が拳銃で撃ち砕かれる。」

ガジル「鉄竜剣!!!ギシシシ、お前の拳銃など儚く終わる。」


ガジルの鉄剣と化した腕は貫通式魔法銃を斬り壊し、四皇神の足元の地面へ深く突き刺さった。


ガジル「この場から立ち去らねぇと次はお前の脚自体も斬り落とすぞ。」

???「・・・・・・ったく、無用心な魔導士だ。〝死兵隊・監獄レベル1『トリニティ』〟!!!!」

エルザ「・・・・・・これは霊体の魔導士!?だが三人だけとなると簡単に倒せるだろう、換装———天輪の鎧!!!循環の剣!!!!」

死兵隊〝ファースト〟「我等、トリニティ三兄弟に斬撃・打撃は通用せぬわ!!」

死兵隊〝ツニムディ〟「霊体=無効って事になるんッスよ!!」

死兵隊〝トリカム〟「って事なんで此処ら辺で霊界へ付いて来て貰いますねぇ〜。」


四皇神の男が放った〝死兵隊〟という魔法は『監獄レベル』という監獄のレベルに応じて、各種の魔導士を呼び出す事が出来る。

さらに死兵隊で呼び出された魔導士は全員、霊体の魔導士で斬撃・打撃・銃撃などは全て通用しない有力者。


???「〝死兵隊・監獄レベル3『巨人王・タイタス』〟!!!一気に四人の霊体が出現だ、お前等の未来は霊界で過ごす事なんだよ。」

タイタス「ガツガツ攻めさせて頂く、容赦はせぬから覚悟を。オトコたる者、筋力(すで)でオンナを守れ。」

ガジル「・・・・・・・それは俺に言ってんのか、それとも—————野郎に言ってんのか?」


ガジルは振り向かずに扉の前に立つ銀髪の青年〝ウィング〟へ指を示し、巨人であるタイタスに伝えた。

ウィングは両手・両脚に銀色の炎を纏わせて居り、準備万端の姿でタイタスを挑発した。


ウィング「最後の四皇神〝デギオン・オルテネード〟に告ぐ、俺の仲間が世話になったなァ。恩返しの準備は万端だぜェ、受け取ってくれるよな?」

デギオン「新世代の滅竜魔導士、ご登場ってか!?その恩返しってモン、倍にして返してやるよ。〝死兵隊・監獄レベル2『毒眼竜・アクアマ』〟!!!」

ウィング「歴史上に名を刻んだ名刀使いの侍まで闇に手を差し伸べるとは脳が怒れてるぜ、コラァ。・・・・・・・上等だ、五人の霊体だろうと掛かって来い。」

アクアマ「哀れな野郎だ、貴様の脳は本当に実物か!?その答えを確かめる為に貴様の頭を斬り落とす。」

ウィング「物騒な世の中だ、伝説の侍よぉ。・・・・・銀火竜の鉄拳!!!」

デギオン「・・・・・・・物騒な世の中にしたのは俺等、闇政府じゃねぇ!!!過去の最大戦力とも呼ばれた〝魔導士専門政府〟の野郎等だぜ。」

アクアマ「毒花突〝千本桜〟!!!」


アクアマの取り出した腰に構えられた名刀〝柳鬼〟はウィングが突き出す鉄拳に千回の毒突きを与え、ウィングの片手は毒で滅びた。


デギオン「これが我等の戦力とも呼べる第一の魔物〝アクアマ〟の実力だ。俺もコイツをブッ倒して、霊界から呼び出すのは苦労したからなァ。」

ウィング「右腕が・・・・・くっ!!!テメェ、俺の腕に何をした!!」

アクアマ「俺はただ計算をして、貴様の腕を猛毒で燃やす尽くすだけだ。侍として鉄拳を喰らうのはプライドに反するからな。」


第181話へ続く