二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.400 )
日時: 2012/08/05 08:02
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第185話 師匠と弟子〜

所変わって、二人の魔導士〝グレイ〟と〝ジュビア〟は予知能力を持つと主張する四皇神〝メル〟に苦戦していた。全ての魔法を予知で回避されるメルに一発も攻撃は当たらず、逆に幾つもの攻撃を受けていた。

メル「貴方様が私に勝てる確率は100%中0%。時期にお二人は乱入する猛獣に殺されるでしょう・・・・・予知結晶で未来が分かります。」
グレイ「予知結晶!?破壊しても元通りになる魔水晶の事か。だがなァ、譲ちゃん。俺等は予知を裏返すぜ、必ず。」
ジュビア「グ・・・グレイ様!!!それはつまり————・・・・」
メル「予知を裏返す!?それは私に勝負を仕掛けていらっしゃるのですか?」
グレイ「こっちは喧嘩売ってんじゃねェ、買ってんだ!!!アイスメイク—砲撃《バズーカ》!!!」
メル「〝天体予知・『落雷』〟!!!私は人類の未来を予知するだけでなく、天候をも操る事が出来ます。」

予知結晶が天へ上昇すると同時に様々な天から落雷を落とした。さらにグレイとジュビアの行動も既に予測されており、行動する方向へ落雷が発生する。

グレイ「大丈夫か、ジュビア!!!〝氷聖剣《コールドエクスカリバー》〟!!!」
ジュビア「援護《サポート》します、グレイ様!!!〝水流激鋸《ウォータージグソー》〟!!」
メル「攻撃回避可能性100%!〝天体予知・『吹雪』〟!!!」
グレイ「雪だろうと二重凍結させる!!!アイスメイク—飛爪!!!」
メル「貴方様が死ぬ確率は92.5372145585%。〝天体予知・『太陽=爆炎《サニー・バースト》』〟!!!」
ジュビア(このままだとグレイ様の凍結が溶けてしまう・・・・・。)
メル「マグマに燃え尽きなさい!!!」

グレイの真横からは大量のマグマが流れて来て居り、直接喰らえば確実に死ぬ灼熱である。さらに灼熱な為に凍結させる事が出来ず、グレイは戸惑うばかりである。

グレイ「灼熱地獄ってか?」
メル「貴方は何故立ち止まるのですか!!立ち止まれば、貴方の命は消滅する。違いますか?」
グレイ「違うも違わねぇも関係ねぇ!!俺は勝利しねぇとイケねぇ義務ってモンがあんだ!!・・・・・・・灼熱マグマだろうと絶対に凍らせる!!氷結魔法陣〝氷凍結界《アイスバーン》〟!!!」
ジュビア「グレイ様!先程も言った様にジュビア、援護します!!!水流槍騎兵《ウォーターランス》!!!」

灼熱のマグマには青く輝きを放つ氷と水分で生み出された鋭い無数の槍が直撃し、冷たい氷に触れたジュビアの水流《ウォーター》は頑丈な氷と化した。

メル「確かに未来では貴方が逃げ去る中でマグマに埋もれ死ぬ予知が見えていた筈なのに・・・・。まさか天体予知だけでなく予知魔法さえも上書きするとは無礼者!!!」
グレイ「俺は無礼《ブレイ》じゃねぇ、グレイ・フルバスターだ!!!お前の予知戦闘は此処で終幕を迎えてんだよ。」
???「そう簡単に予知魔法が上書きされるなんてセンス無さ過ぎっしょ、メルちゃん。」
メル「ラ・・・・ラスカ師匠!!!何故貴方様が此処に居るのですか?ラスカ師匠は10年も前に弟子である私を置いて旅に出た筈じゃ・・・・?」
ラスカ「貴方より十倍凄い予知でアンタが死ぬって出てね〜、見に来てやったんだよ!!!この弱者が!!!・・・・・私の名が恥じるだろ、有ろう事かこんな虫けら共の前で名を呼ぶなんて。」

〝ラスカ・ドレーク〟。通称〝予知師《ドレーク》〟。優れた予知能力を持つラスカは〝メル〟本人に予知魔法を教えた師匠であり、10年前に弟子のメルを置いて旅に出た張本人。

ラスカ「今の出来事がメルには理解出来たかい?私は先程メルが死ぬって言ったよなァ、それをするのは私本人なんだよ。原因はアンタ。先程、アンタは私の名を恥らわせる行為をしたからねェ。しかし、私が此処へ来なければこんな事も無い=予知は無効。アンタには到底理解しづらい予知〝パラドックス〟だ!!!」
グレイ「・・・・・・・・つまり野郎の予知は元々発生しない筈が何らかの原因で発生して今殺しに来た。それを予知した?それって殺してぇだけじゃねぇのか?」
ラスカ「伝説の予知〝パラドックス〟をガキが馬鹿にするんじゃないよ!!アタシはこれを造り上げる為に無数の日々を授けた、禁書にね。殺人予知とも呼ばれるパラドックスの第一号はアタシの弟子〝メル〟、アンタにしてあげるよ。」

ラスカは腰にある銃をメルへ構えると差し金を引き、銃口をメルの額に正確に向ける。その後、ラスカは銃弾を幾つも放った。

ラスカ「貴方より優れているアタシの予知能力は銃弾の一発程度、逃げられたって外しはしないよ。早く死にな!!!!」
グレイ「ジュビア、メルを連れて逃げろ!!!コイツは俺が相手する。アイスメイク—銃弾《ショット》!!!」
ラスカ「それは本当に良い決断かい、青年?メルを抱えるあの子にも銃弾が当たるかもしれないよォ〜?〝連発Cannon砲〟!!!」
グレイ「何の為に俺が此処で立ってんだ?それを防ぐ為でも避ける為でもねぇ、メルとジュビアに銃弾が触れる前にお前を殺す為だ!!!!」
ラスカ「大切な彼女なのかィ、あのメルを抱えた女は!!!」

ラスカは銃口をジュビアへ構えると連射をさせる。しかし、グレイに拠って銃口を氷で塞がれ、中で銃弾と銃弾が接触を起こし、爆発した。

グレイ「彼女でも何でもねぇ!!!」
ジュビア「ガーン————・・・・・・」
グレイ「仲間だ!!!!アイスメイク—床《フロア》!!!」
ラスカ「アタシは予知能力だけない、普通の魔法だって体術だって使える。そんな凍った床も何ともないさ!!!天体魔法・『灼熱ハンマー』!!!」

ラスカは腕に灼熱の大鎚を纏わせると床を何発も叩きつけ、氷を溶かすと同時に砕いた。さらに振り回して全身に炎を纏わせ、ジュビアに突撃した。

第186話へ続く