二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.402 )
- 日時: 2012/08/06 10:47
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)
〜第187話 Happy Carry Gift〜
—————現在 〝天空の四皇神〟ギルド内にて
僅か数年にして様々な出来事を経験したラスカは性格や口調が荒く成っており、数多くの人間に不幸を齎した。しかし、そんな彼女の前にグレイは勇敢に立つ。ラスカの口からメルと同様に過去の事をグレイは聞いた。
ラスカ「・・・・・・だから分かっただろ、アタシとメルは家族の様な関係だったのさ。彼氏と比べたら、邪魔者に過ぎなかったけどね。」
グレイ「両親を亡くして、その上に一時期見捨てられるとは散々不幸だな、メルも。だが、何でお前は予知能力をアイツに与えた?見捨てたはずじゃなかったのか?」
ラスカ「当時のマスターが煩かったんだよ、〝アイツは危険だ〟ってな。当時のメルは確かに予知の体に相応しかった、アタシより覚える早さが早かったよ。・・・・・・・だけど、その時からアタシはメルが憎かった!!!」
グレイ「だから伝説の予知とか言うモンを身に付けたってか?」
グレイは腕に氷で造られた大型の槍を身に付けるとそのままラスカへと突き刺した。突き刺されたラスカは口から血を吐き、白目を向いて倒れる。
グレイ「魔導士なら正々堂々と目標にする者を越えて見ろ、その方が気が楽になる。ったく、ジュビアの野郎は何処まで遠くに逃げてんだ。」
ラスカ「待てェ、裸男!!!・・・・・・メルの元まで行くんだろ、ならこれを届けてくれ・・・。アダシはもうメルに逢う権利はねぇ、最後にこれだけでも。」
グレイ「・・・・・・・・・・」
グレイは静かに倒れるラスカの手元から小さな箱を受け取るとメルの元まで持って行った。その後、ジュビアとメルの元に辿り着いたグレイは箱をメルへ渡した。
ジュビア「グレイ様、この小箱は何ですの?ジュビア、とても気になります。」
グレイ「知らねぇけど、ラスカ本人がメル宛に届けてくれってよ。この場で開けても良いんだぜ、メル?」
メル「・・・・・・はい、それではそうさせて頂きます。」
メルは小箱に纏わりつく白紙を取り除くと中の花柄の箱を開けた。中には両親から手紙と過去の予知を見る為の習得方法が書かれた巻物、それと予知削除魔水晶が入っていた。
メル「両親からの手紙!?何故ラスカ師匠が持っていたのでしょうか・・・・!?それに過去の予知を見る事が本当に出来るのでしょうか?」
グレイ「習得方法・・・・・最初に見たい過去の出来事を14回心の中で唱える。最後に予知能力を発動させる。両親の事を見れば良いじゃねぇか、ラスカもその為に入れたんだろうな。」
メル「・・・・・・・いえ、私は両親が生前している過去など見ません。常に未来だけ見て生きたいのです。ただ、未来が見えるのも正直飽きました。なのでこの戦いが終わったら予知能力を消します。」
グレイ「そうか、それは良いんじゃネェのか。それじゃあ、俺達は扉の奥へ通過させて貰うぜ。」
その言葉を言うとグレイとジュビアは扉の奥である王神の部屋へと走って行った。背後に残るメルの顔は今まで以上に凄く笑っていたという。
第188話へ続く