二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.404 )
日時: 2012/08/09 08:58
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第188話 伝説に残る暗殺魔法と暗黒書【中篇】〜

元海賊である白髪の老人〝シルバー・セルウルフ〟の自宅へ招かれたレビィとフリードは何かしら暗黒書について知っているシルバーへ尋ねた。

シルバー「暗黒書について知りたいだと!?物好きの魔導士も最近は居る様だな。さて、暗黒書について様々な事を説明するが準備は良いか?・・・・・・・それでは説明するとしよう。」

その言葉を言うとシルバーは座っている椅子から立ち上がり、家の中に有る一冊の本を取り出した。表紙には〝未来予測〟と書かれて居り、シルバーは中身を見てこう言い出す。

シルバー「暗黒書に刻まれた文字は現在の科学性で不明状態とされる古代文字。内容として大雑把に解読されると〝暗黒魔法〟の習得方法。さらに最近の情報ではゼレフが残した本とも解明された。・・・・・・正直に言うとワシも良く知らんくてな、すまん。」
フリード「確か、現在マスター達が戦っている政府ギルドは暗殺計画が目的だったな。まさかとは思うがこの本を狙っては無いだろうか?」
シルバー「君達は〝政府ギルド〟を敵に回しているのか、大した物だ。」

シルバーは手に持つ本をテーブルへ置くと腰に剣を一本構えて外へ出て行った。その後を追うかの様にフリード達もシルバーの自宅から出て行く。

シルバー「君達はワシの自宅に身を隠して置いた方が良いぞ、政府ギルドを敵に回して、評議院は黙って居ない。現場のマグノリアだけじゃない、隣町の此処も狙われている様だ。」
???「お前達は妖精の尻尾《フェアリーテイル》の魔導士、俺は新人評議員〝アルゼン・グローバ〟!!!お前等をぶっ潰す!!」
フリード「闇の文字《やみのエクリテュール》!!!完全に俺達は犯罪者扱いだ、気をつけろよ、レビィ!!!」
シルバー「此処はワシに任せなさい、君達は一刻も早く逃げなさい!!!」
レビィ「御爺さんはどうするの?そんな評議員に立ち向かうなんて無茶だよ!!!」
シルバー「心配なさるな、ワシなら大丈夫じゃ。・・・・・長話もあれじゃ、御主と早く決着を着けるとしようか。」

シルバーの指示でマグノリアの隣町から逃げ出す為に走るフリードとレビィであったがその目の前に素早い動きをする評議員に捕まる。行動力が優れた評議員である為、フリードはレビィに暗黒書の内容をギルドへ持ち帰る様に告げると対戦を試みた。

フリード「名称〝瞬速狩人〟こと〝レツ・グランヴァー二〟だな。まっ、レビィを逃がすとは惜しい事してくれるじゃねぇか。」
レツ「俺は彼女を逃がすなど一言も言って居ないが!?俺の瞬発力に掛かれば、現時点での距離に居る彼女は二秒で捕らえられる。ではお前を殺してから行くとしよう。」
フリード「急いで逃げろッ、レビィ!!!文字魔法に何か無いのか?」
レツ「試合放棄は良くない、その根性を叩き込んでやる!!!〝錠防衛部隊〟出撃しろ!!!」
???「生かしちゃ置けネェな、レツ君やァ。フリード君やァ、先にお逃げなさい。〝黒の眼《ダーク・アイト》〟!!!」

腰に腹巻を巻き、少し余裕な口調で喋る魔導士は名称〝大海賊《キャプテン》〟と呼ばれる男・・・・〝クロディ・バッカル〟である。過去に何百隻という海賊船を沈めた海賊である。

クロディ「俺は忘れはしないゼ、レツ君やァ。数年前に親父《ボス》を処刑された悔やみ、晴らさせて貰えんか?それとこの刻印、一応今は俺が〝親父《ボス》〟だ。」
レツ「随分と成長した物だ、クロディ大海賊。俺は海賊を辞めて後悔はねぇ、寧ろ評議員になれて嬉しい物だぜ。・・・・・・公開処刑を命令したのは〝アルゼン〟の奴だ、俺は何も恨まれねぇ。」
クロディ「カッ、笑わせてくれる。歳ってのは何時でも待ってくれねぇなァ、レツ君やァ。・・・・・・・俺も見た通りに老化して来た、早めにお前をぶっ飛ばさねぇとずっと悔いが残る!!!」
レツ「〝鉄千頭《メタルクロー》〟!!!」

レツは全身を鉄の如く頑丈にさせて素早い突進をクロディへぶつけた。しかし、クロディは高笑いをしながら腰の腹巻きに隠してある拳銃を取り出した。

クロディ「これでも俺は一応魔導士の一員、お前の行動ぐれェ読み切ってんよ?〝無銃力〟!!!」
レツ「くっ!!!」
クロディ「哀れな小僧だァ、銃弾一発で長年の人生失うとはよォ。」
シルバー「おぉ、来て居ったか、クロディ!!!まさか二人で評議員を二人仕留めるとはな。こんな所で出逢うとは忘れ物でもしたか?」
クロディ「シルバー君やァ、この町に隠した〝暗黒書〟は知らんかァ?」
シルバー「暗黒書なら随分前に此処を訪れた魔導士に持ってかれた。まっ、闇ギルドの魔導士でない事は確かだ。彼等は面白い輩達でな、政府ギルドへ喧嘩を売り飛ばしたという。」
クロディ「かっ、暗黒書を持ってかれたかァ。んじゃァ、戻るか。・・・・・野郎共ォ、出港すんぞォ!!!」
クロディ海賊団《仮名》「オォォォォォォォ!!!!!!」

所変わって、クロディに一命と助けられたフリードは無事にレビィと合流する事が出来、まもなく隣町へ来た列車へと乗る事が出来る。しかし、列車が到着し、中へ入ると評議院の部下達で満員だった。

評議院部下1「コイツ等、二人仕留めりゃ〝100万ジュエル〟だろ?うっひょォォ、超欲しいゼ。」
???「まっ、そう慌てなさんな。この列車は終点〝評議会〟まで一度も止まらない。中へ入った貴様等に抜け道など無い!!!」
評議院部下2「さすがッス、隊長!!!魔法界の大スター〝ジャニースター隊長〟!!!」
ジャニースター「まっ、それ程でもあるか?それでは捕獲大戦を始めようか。まっ、此処までで二人の隊長がやられてる。評議院で例えマカロフの爺が知り合いだろうと容赦しねぇぜ。」
フリード「まさか列車内にも評議院が潜んでたとは予想外だったな。」
ジャニースター「まっ、そこのお譲ちゃんは弱そうだ。お前等に任せるぜ。緑髪の御兄ちゃんは俺が相手だ。」

【後篇】へ続く