二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.407 )
日時: 2012/08/20 12:24
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)

〜第189話 二人の夜叉と繋がり〜

闇螺旋を真正面から目撃するナツとライクは身を動かす事も出来ず、恐怖心を感じた。すると、目の前に二本の刀を構えた男が現れる。

ソウル「数十年間も何処に身を潜めてたァ、ゼフ!!!」
ゼフ「今のお前にそんな事は関係ねぇだろォよ、ソウル。長年の戦いで頭まで怒れちまったかァ?」
ソウル「・・・・・・・・ケッ、相変わらず変わりネェ野郎だ。野郎共、コイツの首取った奴は次期幹部に任命する。」
全部下「ウォォッッ!!!!」
ゼフ「少年共、この場から逃げろ。って言っても動けねぇか、仕方ねぇ!!!この場から一歩も動くなよ、俺が護ってやる。」

天空の四皇神ギルド内に居た全員の部下は一斉に突如現れたゼフの首を狙って攻撃を仕掛ける。しかし、攻撃を仕掛けられたゼフは微動打にもせず、刀を静かに沈ませる。

ゼフ「・・・・・・刀の音を静かに聞き、悪魔の如し鋭い動きを遂げる。〝黒炎火上《コクエンカジョウ》〟!!!!」
ソウル「腕上げたなァ、三賢者のゼフ!!!〝ブラック・アウト〟!!!」
ゼフ「(辺り一面が黒い霧と闇の空間で埋め尽くされた!?何をするつもりだ、ソウル)」
ソウル「〝チェック・メイト〟!!!」

ソウルは辺り一面に広げた黒い霧を一瞬で吹き飛ばし、鋭い刃を持つ竜巻をゼフへ与えた。ゼフは一気に体力を失い、バタリと音を立てて倒れる。

ソウル「・・・・・・良いか、テメェ等!!!今からは評議院なんか実在しねぇ、俺が権利を持つ。この世は俺の時代だァァ!!!」
ナツ「動きたくても・・・・・動けねぇ!!!」
ライク「畜生!!!・・・・・・もっと修行で鍛えてたら、こんな事にならなくても・・・・クソォォォ!!!!」
ソウル「今のお前等に見えるのは〝絶望〟と〝恐怖心〟だけだ!!!・・・・・ケッ、今頃は四皇神に仲間もボコボコだろうよ。」
マカロフ「イヤァ、都合良く進む訳じゃないぞ、未来と言う物は。助けに来たぞっ、ナツ、ライク!!!」
部下1「ぶっ殺せェェ!!!」
エルザ「簡単にマスターへ攻撃はさせぬ!!!換装—〝闇紅蓮の鎧〟!!!」
グレイ「アイスメイク—牢獄《プリズン》!!!」
ラクサス「雷竜方天戟!!!」
ソウル「屑の魔導士にこのギルドは負けねぇ、見せてやんよ!!!絶望を超える恐怖をな!!!闇兵器《デスゴーレム》、〝フォーアーツ〟!!!」

ソウルは手の平を地面へ向け、巨大な召喚魔法陣を仕掛けると魔法陣から漆黒のオーラを放つ巨大な兵器〝フォーアーツ〟を召喚した。

グレイ「んだよ、この巨大兵器!!!グライム王国で見た〝アルレント〟よりもデケェぞ!!!」
マカロフ「・・・・・・・気を抜く出ないぞ、皆の者。まずは一旦、夏とライク、それからあの青年《ゼフ》も兵器から遠ざけるのじゃ。彼等は体がコントロール出来ない、立てない筈じゃ。」
???「本来なら彼等は既に死んでいるけどな。何故か未だに生きている。」
エルザ「何者だ!!!」
???「魔法界を気ままに旅する治癒系使用の医療魔導士〝アラン・トラウオン〟。実際は医術を使う医者だ。・・・・・・このまま放置すれば、彼等の命はそう長くない。寧ろ何時死ぬか分からない。」
ナツ「ど・・・ういう事だ。」

エルフマンの肩に乗せられたナツは医療魔導士と名乗るアランに直接聞いた。アランが説明するには今にでも適切な手術をしなければ、ナツやライク、ゼフが死ぬという。

アラン「俺を信用するか生命に懸けるかは自由だ。但し、俺に命を懸けても一度に三人の手術をする事は出来ない。・・・・・・・・まぁ、治癒魔法を使えば一瞬で痛みは治まる筈だけどな。」
マカロフ「・・・・・・・・・・!!!!!!金額は幾らでも良い、ソイツ等を直ぐに回復させてくれ!!!!」
アラン「契約完了。話が通じる爺さんが居てくれて良かったぜ、って訳で今からお前等は三十秒程、生死を彷徨う世界へ行く。安心しろ、必ず生き帰るから。」
ライク「・・・・・・・絶対治癒魔法か。」
アラン「喋るんじゃねぇ!!!安静にしねぇとお前等は死ぬぞ。簡単に言えば、今からのお前等は三人で一つの命を持つ。分かるか、誰かが騒いで死ねば、他の奴等も全員死ぬ。魔法陣が掛けられてるからな。」
ソウル「無駄話はそこまでだ、ソイツ等は回復させねぇ。〝闇箒《デスブルーン》〟!!!」
グレイ「アイスメイク—大盾《ビック・シールド》!!!」

ソウルは地面から無数の黒い箒を生やすと鋭い刃をアランへ放つがその目の前にグレイが巨大な氷の盾を造り、一命を取り止めた。

ラクサス「今からナツ達が起きるまでは俺等が相手だ、闇夜叉!!!」
エルフマン「夜叉の異名を称える魔導士が二人!?一体どうなってんだよ、ラクサス!!!」
ソウル「俺が説明してやろう。〝夜叉〟って異名は俺が始まりだ。〝ライク・デスティニー〟は元々、俺の造り上げた〝ギルド潰し〟専用のギルドの魔導士だ!!!!」
マカロフ「ライクが言っていた〝ギルド潰し〟もお前が提案したギルドか。」
ソウル「爺さんの言う通り、ギルド潰しって職は俺が提案した。だけどな、ギルド潰しは三年程度で評議院に禁止された。・・・・・・・そう言う繋がりでライクにとって、俺は恩人みてぇな者だ!!!」
エルザ「恩人!?それは今のお前にその様な事を言われる筋合いはライクにとって無いと思うぞ、換装—光銀の鎧!!!」
ソウル「面白い事を言ってくれるなァ、妖精女王。〝結界空間〟!!!」

エルザは得意とする〝換装魔法〟の空間を結界で封印され、見に纏っていた鎧も普段の鎧へと変わってしまった。武器一つ無い鎧にソウルの拳が埋め込まれた。

第190話へ続く