二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.420 )
日時: 2012/09/06 19:42
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: nrzyoCaD)

【番外編SP】〜第7話 海軍VS四億の賞金首〜

ギルドに残された麦わら一味は他の魔導士から一時疑われるがナツ達の説明に拠って、誤解は解けた。誤解だと分かった魔導士は急いでギルドの復旧へ戻った。
所変わって、クロコダイル似を追いかけたルフィとゾロ。

「本当にこっちで良いのか、ゾロ〜?腹減ってきた・・・・」
「あぁ、たぶんな。」
「たぶんっ!!?」
「あの雲の方に奴が逃げてったんだ、あの雲のトコに行きゃァ逢えるだろうが!!!」
「心配して着いて来て良かったわ。良い、ゾロとルフィ?雲の形は風で変わるの、その雲も同時に動くから雲目印では無理よ。第一、この町から逃げてるかもしれないのに。」

一軒の家影から現れたのは航海士であるナミであった。二人では確実に迷子になると心配し、付いて来たという。
すると、ルフィ達の目の前にフックを持つ一人の男が現れた。

「お前等を此処まで連れて来るのは相当苦労したぜ。無様に消えなァ、クズ共が!!!〝砂人間《サー・ダミー》〟!!!どれが本物か分かるか、クズ!!」
「んなモン、一瞬で纏めてぶっ壊せば良いさ。〝ゴムゴムの銃乱打《ガトリング》〟ゥゥ!!!!」
「一刀流・居合い〝獅子歌歌〟!!!」
「そんな攻撃じゃァ砂人間《ダミー》は壊せねェ!!!〝砂重圧《サンドウィッチ》〟!!!」
「避けろォ、ゾロ!!!〝ゴムゴムのォ大鎚《ハンマー》〟!!!」
「鬼気九刀流・阿修羅〝弌霧銀〟!!!」

砂で造られた謎の男のダミーは大鎚と刃に拠って、次々と壊されて行くがそれに動じず、謎の男はルフィ達を襲う。

「小娘は人質として預かって行く。〝砂隠れ《サーペンダー》〟!!!」
「キャアッッ!!!ルフィ、助けてっ。」
「止めろォォ、これ以上仲間を傷つけたくはねェ!!!〝ギア2〟!!!ゾロ、俺を何処でも良いから飛ばしてくれ!!!」
「あぁ!!!」
「〝ゴムゴムのJET銃《ピストル》〟!!!!」

ルフィは三本の刀に身を乗せるとゾロの力で刀は勢いを増し、ルフィをナミの元へ吹き飛ばした。しかし、辺り一面は砂埃で前が見えず、ナミの声をただ聞いて助けに向かうだけである。

「鬱陶しい野郎だなっ、麦わらァ!!!〝砂球閃光《サー・ライトボム》〟!!!」
「仲間失う位なら運に懸けた方がマシだァ!!!〝ゴムゴムのォォォ巨人のJET風船《ギガントジェットシェル》〟!!!」
「砂球閃光を交わし、俺に攻撃を仕掛けるとは・・・・・!!!グハッ!!!」

謎の男からの手からはナミが離れ、ナミとルフィは地面へと落下して行った。数日間動けない体となったルフィを護るべく、ゾロは一人謎の男へ挑んだ。

「三刀流〝龍巻き《たつまき》〟!!!!」
「砂埃を上手く掃ったか。〝砂天剣〟!!!」

本物の刀と砂で出来た剣がぶつかり合い、激しい音をマグノリアへ響かせた。すると、ゾロの刀は泥だらけで直ぐに掃った。

「錆びるだろうがバカ砂野郎!!!一刀流〝飛竜 火焔〟!!!」
「刀が・・・・燃えた?んな馬鹿な!!!〝砂塞壁《サー・ガード》〟!!!」
「テリャァァッッッ!!!!」
「・・・・・・・・・グハァッッ!!!」

謎の男へゾロの斬撃は直接当たり、砂の塞壁も破られた。

「実力の差って奴だ。・・・・・・・テメェは何者だ。」
「敗北寸前に追い込まれて脅迫をされるとは正しく〝狼〟だな、ロロノア。ただ、俺の正体は仲間以外に知られたくねぇ。此処は逃がさせて貰うぜ、ロロノア。」
「待ちやがれっ、一刀流〝三百六十煩悩鳳《さんびゃくろくじゅポンドほう》〟!!!」
「砂大蛇《サーベルストライク》!!!!」

砂で出来た大蛇は頑丈な鱗らしき物でゾロの斬撃を吸収し、跳ね返した。ゾロは自分の斬撃を喰らい、一瞬で倒れた。

「ちっ、逃げられたか。すまねェ、ルフィ。野郎を逃がした。」
「別に気にする事ねぇよ、また何処かで会ったらブッ飛ばせば良いさ。」

小さなルフィは麦藁帽子を深く被ると手を伸ばし、木へと捕まった。すると、そこには監視魔水晶《かんしラクリマ》が設置されていた。
—————マグノリア南海港 セルベロス海賊団・船内にて

「砂地獄のサアベル様がロロノア・ゾロの斬撃で軽傷。その他では監視魔水晶が一つ破壊。」
「そうか、サアベルが海賊狩りに軽傷か。」
「・・・・・・・緊急情報!!何者かの攻撃に拠って、船底に大穴が開きました。直ちに船大工に修理させます。」

海底では魚人族であるジンベエが魚人空手でセルベロス海賊船の船底に大穴を開け、沈めようと考えていた。

「ワシに出来る事はこれ位じゃ、ルフィ君。健闘を祈る。」
「お前かっ、魚人!!!直ちに捕まえて、ロスト様へ差し出すのだ!!!〝睡眠バズーカ〟!!!」

魚人島から訪れたジンベエはそのままセルベロス海賊団へと捕らえられた。
一方、マグノリア中心街にて

「荒れてるねェ、此処に麦わらのルフィと言う海賊が来なかったかぃ?」
「麦わら・・・・・・?」
「い・・・いやァ、来てないと思いますけど・・・・」

海軍大将・黄猿はマグノリアへ訪れていた海賊の襟元を掴むと知らないと言った途端に家の外壁へ投げ飛ばした。そして、その黄猿の言葉を耳にした一人の青年が居た。青年は小さな袋を肩へ掛けて脚を止めた。

「海軍大将さんよォ、麦わらのルフィを捜してんのか?酷く怒れてる野郎だろ、でもなァ。俺は一度アイツとナツ男に別々に助けられてんだ。例え麦わらが居ても指一本触れさせねェ、俺も一応海賊だ!!!」
「もしかすると懸賞金四億二千万ベリーの賞金首、〝ガクト・アーペンダー〟かぃ?」
「〝魔手《マノテ》〟!!!」
「〝天岩戸《あまのいわと》〟!!!」

ガクトと呼ばれる青年は小さな袋を捨てると手袋を外して、手の甲に描かれた見開いた眼を光らせた。すると、ガクトの両腕は黒く染まった腕に変化した。

「注意しなっ、例え光であろうとこの魔の手は実体となる物を全て腐らせる。腐った実体は二度と戻らない!!!〝魔混轟《マノコンゴウ》〟!!!」
「実体の無い光を腐らせるとは面白いねェ〜、〝天叢雲剣《あまのむらくも》〟!!!!実体を捕らえられるのなら隙を突いて攻撃すれば良い。」
「〝魔掌拳《ブラックブルア》〟!!!!」
「ウォッと汚い真似をするねェ〜、正々堂々と戦おうやァ〜。」

ガクトは地面に拳を叩き付け、地割れを起こして黄猿の攻撃を回避した。地割れは岩の壁を造り、黄猿はそれに埋められた。

「魔掌拳を越えてオレを斬れる事は出来ねェ・・・・・!!!!」
「・・・・・・・・・ワシは越えるけどのぅ。〝冥狗〟!!!」
「赤犬っ!!!元帥が何で此処に居るんだよ!!!・・・・・・グハッ。」

気が付けば、ガクトは完全に気を失っていた。

第8話へ続く