二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.472 )
- 日時: 2012/12/16 18:32
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: FLZh3btT)
〜第209話 宣戦布告!!!1対100【後篇】〜
—————時変わって、現在
シュタインの相手をガジルに任せた妖精の尻尾はこのギルドのマスター〝カイジ〟の首を狙って、幾多の爆発を巻き起こした。
そして、ついに会議中の彼等に決闘を申し込んだ。
シーザー「まだ足を追ってたか、屑共が集うギルド。」
メリー「ギャッハッハ、アタシは何時だって戦いは引き受けるよ。」
カイジ「まぁそう興奮すんな。今は会議中だ、喧嘩なら後にしてくれないか?」
マカロフ「引き下がれと命じて居るのか?馬鹿を言うな、ワシ等は仲間一人と腹一つを御主等の仲間にやられたんじゃ。引き下がる訳なかろう。」
第一黒書〝神威〟「騒がしい。俺等のギルドは条約結ぶのに忙しいんだ、帰ってくれ。それとも魔獣の檻に留められてェか?」
カイジ「そう熱くなんな、神威。・・・・・・喧嘩がしてェなら、監視部隊にでも相手して貰いな。お前等はまだ俺等に勝てやしない。」
カイジは手に持つスイッチを押すとマカロフ達の足元の床が外れ、マカロフ達は一つ下の階〝監視室〟へと落とされた。
監視隊副隊長〝シリュウ〟「この侵入者がチーフが言っていた〝妖精の尻尾〟一同ですか?」
アカウント「侵入者か・・・・。—————天井が開いている、カイジさんがコイツ等を此処へ落としたんだろう。連行しろ。」
グレイ「〝アイスメイク—大鎌《デスサイズ》〟!!!」
グレイはアカウントの首元に氷の鎌を突き付け、傷を負いながらも立ち上がった。だが、アカウントは氷を喰い砕き、じっとグレイを見つける。
アカウント「〝実体捕獲《フィギュア・キャプチャー》〟!!!」
アカウントは目を光らせ、グレイはいきなり倒れた。
ルーシィ「グレイに何をしたの!!!」
アカウント「グレイ・フルバスターはもうこの世には居ない。コイツは今日から———〝ジャクソン〟だ。」
エルザ「ジャクソンって———」
ウェンディ「誰ですか?」
アカウント「今日からジャクソンは俺の僕だ。つまりグレイ・フルバスターの心は今消えた。というより消した。」
実体捕獲とは五秒間見つめた相手の名前、魔法、特徴を見切り、相手の実体を消し去る。だが、デメリットとして相手を見つめる間、意識が無くなる。
エルザ「コイツは私が仕留めよう。皆はグレイを連れて逃げろ。」
アカウント「エルザ・スカーレットか。」
エルザ「(既に名前が読まれた。早く相手の意識を戻し、実体捕獲を阻止せねば!!!)〝双剣の鎧〟——〝理の双剣《ティア・トゥソード》〟!!!」
エルザは心を穏やかにし、息を殺してアカウントに拠り詰めた。アカウントの弱点を利用する為である。アカウントは意識が無い為、動く事が出来ない。なのでアカウントに近づいたエルザに気づく事も無く、エルザはアカウントの視界から消えた為に消される事は無い。
エルザ「これが監視隊を取り締まる隊長か?情けが足りん、もっと精神を咎めるんだな。〝矛の双剣《エル・トゥソード》〟!!!」
アカウント「〝巻戻《リプレイ》〟!!!」
アカウントの全身は白く光り、エルザは一瞬にしてアカウントの目の前に戻る。
アカウント「五秒経てば意識は戻る、今は時間を二十秒前に巻き戻した。残り十二秒で貴様は死ぬ。」
エルザ「時間を巻き戻すだと!?」
アカウント「映像を巻き戻して手掛かりを探る事も監視の役目だからな。」
アカウントはもう一度目を光らせ、エルザの実体を捕獲しようとする。だが、背後から一人の少年が現れたのだ。
ナツ「エルザは誰にも渡さねェっ!!!グレイだってまだ生きている!!!・・・・・火竜のォ———」
少年は———全身を包帯で纏わせながらも何時もながらの服を着こなし、何時もながらの怒りを浮かべるナツである。
ナツ「鉄拳!!!!!!!!!!」
アカウント「実態確保———エルザ・スカーレット、捕獲。」
ナツ「ゴチャゴチャうるせェェッッ!!!」
ナツはアカウントの頭部を思いっ切り地面へ叩き付け、意識が消えかかるエルザの体を支えた。ナツの近くにはミラジェーンとリサーナが居る。
ミラジェーン「手当ては私達がやって置くからナツは早くマスターと合流して。」
シリュウ「そう簡単に監視室は抜けられぬぞ、少年少女よ。〝隔離爆破《ダイナマイト》〟!!!」
ナツ「汚ねェぞ!!!」
シリュウ「監視室は特殊な鉄で造られた隔離室だ。此処に爆破は効かない。爆破されるのはテメェ等で十分だ、コソ泥共。」
ナツ「火竜の煌炎!!!」
シリュウ「馬鹿め、自ら死を選びに行くとはな。全く馬鹿共が揃うギルドだ、妖精の尻尾とは。」
ナツ「リサーナ達はこの室内から出ろ!!!爆破は煌炎で取り囲む。」
ナツは煌炎をシリュウが放つ魔法陣に纏わせ、爆破の衝撃を少しでも抑える作戦に出た。しかし、シリュウは笑みを浮かべ、口に構える煙草を煌炎が纏う魔法陣へ当てた。すると、爆破は起こった。
幸いにもミラジェーンとリサーナ、それから意識不明のエルザは監視室の外に居た物のナツとシリュウは監視室の中である。
ナツ「まだ決着は着いてねェぞ、煙草野郎!!!生憎、炎は俺の大好物でな。食ったら力が湧いてきたァァッッ、〝火竜の咆哮〟!!!」
シリュウ「待てっ!!一度話を聞いた方が身の為だぜ、火竜。」
シリュウの言葉には耳も傾けず、ナツは勢いの良い炎をシリュウへとぶつけた。シリュウは髪を黒く焦がし、白目を向くと倒れた。
ナツ「おぉっっし。さてと面倒な野郎もブッ倒したし、じっちゃんと合流でもしてくるかな。」
ミラジェーン「後は頼んだわよ、ナツ。」
ナツ「ウオォ。」
ナツはミラジェーンやリサーナに手を振ると全力で走り、マカロフ達を探し回った。
—————所変わって、会議室〝ガルニア〟
カイジ「黒書人名を集めたのは他でも無い。—————ちょいと俺の野望に付き合って貰えねェか?」
シーザー「内容が分からねェと話にゃ乗れねぇな。」
神威「同感。」
カイジ「野望ってのは再起の〝全面戦争〟だ。次の標的は評議院なんかじゃねェ、全ての正規ギルドだ。俺等の傘下には闇ギルド全てを取り揃えるつもりだ、出来る限りな。正規だったらお互いに協力し合うだろ?簡単に言やァ、〝正義〟と〝悪戯〟の全面戦争だ。」
カイジは腰に掛ける刀を抜き取ると地面へと鋭い刃を突き刺した。そして、怒り狂った目で黒書人名全員を見つめる。
カイジ「この野望が成功すりゃァ、闇ギルドの王座だけじゃねェ。全ギルドの王者になれんだぜ?しかも今は政府ギルド〝天空の四皇神〟も評議院に捕まってる、通知される事もねェ。〝青獅子の侵略〟の所の『ガウル』も俺が殺したし、評議院が頭抱えるギルドは俺等以外にもう居ねぇはずだ。」
神威「評議院に気づかれる事無く、用を収める事が出来るって訳か。—————久々に魔獣も暴れさせねェとな。マスター、その話乗った。」
第三黒書〝神姫〟「神威を一人にさせる事は出来ないわ。その話、私も乗ります。」
シーザー「チッ、面倒な理想だな。だけど、王者の座に就くってのも悪くはねェ。」
メリー「アタシはどっちでも良いかな。」
フレイ「ザックスはどう何だ?」
ザックス「グゥゥッッー(眠)」
ザックスは会議中にも関わらず、居眠りをしていた。だが、夢の中で『賛成』という言葉が聞こえたフレイはカイジの野望に付き合った。
第七黒書〝キッド・ブルーアイ〟「俺は勿論賛成です。この命、カイジ様に従う為の有り難き命ですから。」
第八黒書〝キラー・レイビアン〟「速攻で方付けるってなら同意するが、鈍い戦いは嫌いだ。まっ、キッドが賛成なら賛成で良いけどな。」
第九黒書〝シズク・ヴィクトリー〟「・・・・・・・・・賛成で良いです。」
カイジ「流石、黒書人名の幹部共は話が分かる野郎達ばかりだ。そうとなりゃァ、明日にでも荷物纏めて明後日には襲撃するぞ。時間はもう限られてんだ。」
第210話へ続く