二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.474 )
日時: 2013/02/11 19:22
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: UTfJ0T6c)

〜第211話 〝破竜消滅天下〟発動!!!【前篇】〜

黒書人名への入会を誘うカイジをナツは燃え盛る炎のパンチで殴ろうとするが直後に体の一部——腕の動きが停止した。
血流さえもが流れを停止させ、数十秒後には心臓へ血が流れずに死へと至る程、1㎜も血が流れない。

カイジ「お前は必ず拒んで己から黒書人名へと入会を願望する筈だ。」
ナツ「脅してる・・・つもりか?」

ナツは笑顔で答えながら止まる腕を動かそうと歯を食い縛って、カイジへと襲い掛かろうとする。が、一部の場所で停止して居る腕が重りとなりナツの体は動かない。

カイジ「天下統一の業〝人心支配《コントロールハーツ》〟。俺に逆らう事は出来ねェ。俺は心理で人を支配する!!!」
ライク「初めて見たなァ、人心支配が使える魔導士ってのを。魔導書で一度だけ読んだが、それも一応業と言うより〝魔力〟なんだろ?唯、魔法陣が出現しない魔法。」
カイジ「魔法陣が出ないんじゃねェ、出して無いんだ。〝腕の重み《アームウエイト》〟!!!」

突如扉の奥から現れたライクはカイジに血流と共に腕を停止させられる物の口から停止された瞬間に咆哮を撃つ。
カイジは電撃の咆哮に吹き飛ばされ、壁に背を打つ。

ナツ「ライク、黒書人名って奴等をブッ飛ばしに行ったんじゃネェのか?」
ライク「別に俺の意思じゃねぇよ。ルーシィが『ナツが心配だから付いて行け』なんて言うから来ただけだ。・・・・・にしても確かに腕が重い。」
カイジ「まだまだ痛め!!!叫べ!!!〝脚の重み《フットウエイト》〟!!!」

カイジはナツとライクに又しても人心支配を行い、脚を停止させた。

ライク「全く動けねぇな。だけど、野郎を倒すまで———」
ナツ「絶対死ぬんじゃねぇぞ。」
カイジ「〝破竜の鉄拳〟!!!動けねぇ奴には地道に攻撃を当ててきゃ、屈辱だってのォ!!!」
ナツ「モード・雷炎竜!!!」

ナツは全身に纏わり付いた鎖を解く様に全身に炎と雷を纏わせ、腕の重みと脚の重み、血流停止を無くした。

ナツ「〝雷炎竜の鉄拳〟!!!」

カイジとナツは拳同士ぶつかり合い、激しい煙と爆発を起して両者共に吹き飛ばされる。だが、二人とも立ち上がり、カイジはナツへ又しても人心支配をする。

ライク「今のナツに人心支配は効かねェよ、カイジ!人心支配ってのは基本、相手の心を心理で騙して行う魔法。心を自分で制御しているナツに支配は効かない!!」
ナツ「止めだっ、〝雷炎竜の咆哮〟!!!」
カイジ「フッ・・・・。人心支配が心を制御している人間に効かないなんて事は百も承知だ。破竜の呪い、受けて見よ!!!」

カイジは全身の身を纏うマントを脱ぎ捨て、上半身を裸になるとそこには黒い線で刻まれた刻印が光を帯びて体に纏わり付いていた。

カイジ「〝破竜の呪い〟だ。喰らえ、破竜から受け継いだ悪魔の呪い!!!〝破竜消滅天下〟!!!」

カイジは全身に帯びた刻印を黒く光らせると刻印は空間へと浮かび上がり、刻印で出来た竜〝刻印竜〟を生み出した。

カイジ「闇に葬られ、死の里へ帰還せよ!!」

刻印竜はいきなりナツに噛み付き、猛毒の液体を体内へと送り込んだ。

カイジ「刻印は世界の全てを知り尽くし、世界の王者に仕える。そんな王者《オレ》にテメェは手も出せん。刻印竜よ、竜を———食え。」
ライク「俺等を嘗めてんじゃねェぞ?・・・・・こんな情けねぇ姿でも一応〝滅竜魔導士《ドラゴンスレイヤー》〟だ!!!んな偽竜、ブッ飛ばせェ、ナツ!!!」

刻印竜は全長10mの蛇の様な体の頭にある口を大きく開けてナツを食い、ナツを体内へ吸収しようとする。

カイジ「無残な姿だァ、火竜!!!・・・・・戻れ、刻印竜————!!!」
ライク「刻印竜の刻印が・・・・真っ赤に光を染めて居る?」
ナツ「こんな化物竜に殺されて堪るかァァッッ!!!」

刻印竜の体内からはナツの声が微かに聞こえ、体内に居たナツは全身を炎に纏い、手に火を纏わせるとその火を一瞬にして爆発された。

ナツ「〝火竜のォ炎爆〟!!!」
カイジ「己の火を火薬として、己の火で火薬の火を爆発させるとはどれだけ体への負担があるか、テメェは理解できねェのか、火竜!!」
ナツ「俺は・・・・まだ死んでねぇ!!!」

真っ赤に光を染めた刻印を従う刻印竜は胃へと送った筈のナツを口から吹き出すと背中の翼を広げて、威嚇した。

ライク「生きてたか、ナツ。」
ナツ「あぁ。・・・・・でも、確かに負担が後から返してくる。体が動かねェ。」
ライク「無理もねぇ。火に火を灯すのはかなりの火を放たなきゃァ、無理だからな。それだけ魔力を使ったんだ。カイジと刻印竜は俺に任せろ。」

ライクは人心支配されていた体を無理やり動かし、骨を鳴らすと鋭い目付きでカイジを睨む。

ライク「・・・・・三秒以内に失せろ!!!」
カイジ「背中を投げ出して逃げる程、俺は哀れじゃねェ。それでも威嚇してるつもりか?」
ライク「テメェに言ったんじゃねぇ、刻印竜のコイツに言ったんだ。」
カイジ「刻印竜がプライドを捨てる訳ねェだろ!!!お前は馬鹿か、いや馬鹿にも程がある!!大馬鹿だ!!!」

カイジはそう言うが刻印竜は三秒黙った後、刻印の姿でカイジの体へと纏わり付いた。

カイジ「・・・・・・コイツを黙らせるとは。テメェ、何をした?」
ライク「人心支配」
カイジ「人心支配は人間以外の部外者には効かねぇ。」
ライク「じゃあ〝竜心支配〟?どっちでも良い、一匹でも引っ込んでた方が良いだろ。〝雷竜の鉄拳〟!!!」
カイジ「〝破竜の鉄拳〟!!!」

光を纏う雷と闇を纏うガラクタは両者一歩も譲らずに空間に大きな震動を与えた。

ライク「破壊目的に生まれた滅竜魔法なんぞ、竜殺しの魔法じゃねぇ。世界壊しの魔法だ、使い方が間違ってるぜ。」
カイジ「だったらそれで良い。〝破竜の咆哮〟!!!」

カイジはギルドの壁を突き破り、咆哮を外へ放つ。目的はマグノリアに破竜の咆哮を当てる事である。

ライク「しまった!!!」
カイジ「これは世界を壊す魔法に適してんだろ?だったらマグノリアから壊してやるよ!!!お前等のギルドも新時代の魔導士共も!!!」
マカロフ「其処までじゃァ、カイジ!!!・・・・・元聖十大魔道だった主の心を何が揺さぶった?」
ライク「マスター、危ねェ!!!」
発明王〝フォード〟「フォード・システムⅥ、始動。」
マカロフ「何者じゃ、御主!!」
フォード「フォード・システムⅥ〝針地獄の刑〟。このギルドにはあらゆる場所にフォード・システムと備えられている。黒書人名にはそれを発動させる権利——能力が与えられており、所々のフロアにて発動されている。」
カイジ「要するに刑罰の為に造られた俺特注のシステムだ。それが〝フォード・システム〟。」

フォード・システム。現時点で今までに評議院の手で確認されたのはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅵ、Ⅸの五つである。
順番に刑罰を説明して行くと、Ⅰが〝溶岩地獄の刑〟。Ⅱが〝毒沼地獄の刑〟。Ⅲが〝凍土地獄の刑〟。Ⅵが〝針地獄の刑〟。Ⅸが〝猛獣地獄の刑〟。Ⅰから順に脅威度、危険度が増して行き、最高ではⅩまであるとの噂。

カイジ「何時発動されるか分からねぇシステム。この部屋には二つのシステムが取り付けられてる。・・・・・このシステムで命を落とした馬鹿は約1000人。」
フォード「これで追い詰めるのは相手が不利だ。このシステムの停止方法を説明しておこう。このシステムを止めるには2パターンの方法がある。全体のシステムを止めたいのなら監視室、もしくは操作室にあるシステムスイッチをOFFにする事。その場に有るシステムを止めたいのなら、一部のコードを切る事。」
マカロフ「御主等が不利になる事を想定した上での説明、有利に使わせてもらう。(・・・・・・このシステムに命を落とされては危険じゃ。幾ら優れた魔導士でもこのシステムに戸惑えば、一環の終わり。全体のシステムを止めるか。)」

マカロフはマントを脱ぎ捨てると下に着ていた黒いスーツに赤いシャツ、黒いネクタイを見せ、怒り狂った目付きでカイジを睨む。

マカロフ「ライクは伸び切ったナツを連れて、全体のシステムを停止させるんじゃ。ワシはこの二人を相手する!!!」
フォード「嘗められた物だ、暗黒の神脅も。爺一人で魔導士二人を相手する?・・・・・流石の俺も我慢の限界だ。爺———死ね。」

【後篇】へ続く