二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 コメント募集中 ( No.499 )
日時: 2013/03/20 17:50
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: UTfJ0T6c)

【番外編】〜第三話 解散〜

グールド「滅竜魔法よりも強し、滅神魔法よりも強し。それが我が魔法〝竜の魂《ドラゴン・ソウル》〟!!!」
エルザ「竜の魂《ドラゴン・ソウル》だと?」
グールド「全ての竜の咆哮を接収した、言わば〝無敵の咆哮〟。戦艦二隻は軽く破壊出来る。」
ガジル「・・・・ちぇっ、偽竜っつー訳か。面白くねェ。腐ってるぜ、テメェの白髪脳!」
グールド「神を相手に何が出来る?己の命が貢か?それともこれ以上暴れるなという生け贄か?」
ガジル「〝鉄竜の鉄拳〟!!!」
グールド「その汚れた精神をワシが洗い流してやろう。〝水竜の咆哮〟!!!」

ガジルは肩を盾に水のブレスへ当たりに行くが、ブレスは水圧が半端無く肩の血をほぼ青く染めた。そして、ガジルの腕に光る無数の鉄屑は呆気なく散った。

エルザ「貴様ァァッ!!!」
グールド「ワシは唯、主等のギルドへ挑戦状を届けに来ただけじゃ。〝豪快〟にな。」
エルザ「妖刀〝紅桜〟!!!」

エルザは全身の鎧を魔力の無い衣服へと変え、手に妖刀〝紅桜〟を所持した。そして、眼を光らせて一瞬でグールドへ刺しかかる。

グールド「例え妖刀じゃろうと木端微塵に溶かしてやろう。〝火竜の咆哮〟!!!」
エルザ「換装、〝炎帝の鎧〟!!!」
グレイ「馬鹿、エルザ!止めろっっ!!!」

エルザは魔力の消耗が激しい紅桜に加え、全身に魔力の消耗を伴う〝炎帝の鎧〟を纏って炎の耐性を強化した。

エルザ「〝桜嵐の舞〟!!!」
グールド「ワシが所有してるのは〝竜の魂〟だけとは限らぬぞ。」
グレイ「まさか、二種類の魔法を所持してるのか!」
グールド「その通りじゃ。神なのじゃから、魔法を二種持つのは普通じゃろうて。〝爆破魔法〟———〝煙火《スモークフレア》〟!!!」

エルザの周囲に煙幕が撒かれ、グールドの指鳴らしと共にその煙は爆発を起した。そして、エルザは魔力切れと体力切れで意識不明の重体となった。

グールド「残る虫けらは主等、四人だけじゃ。言うても其処のお譲さんは何もなさってないようじゃがな!神に恐れて、命乞いか?」

グールドは治癒係のウェンディを示す。そして、グールドはウェンディへ向けて固体状の小さなボールを投げつける。
ボールはウェンディの背中へへばり付くと魔法陣を現して、魔法陣には数字が刻み込まれていた。

グールド「爆破魔法———〝時限爆弾《タイムボマー》〟。その数字が0に満たした時、お譲ちゃんの命はないぞ。つまりは〝死ぬ〟。・・・・それを阻止したくば、ワシを殺すか、ワシの魔力を切らすか。」
ガジル「き・・・汚ねェぞ、テメェっっ!!!」
グールド「これがワシの戦略じゃ。ワシは梅軒の様に命乞いする者を逃すほど、柔じゃない。」
グレイ「・・・・・だったら、こっちも仕掛けさせて貰うぜ。っつーか、仕掛けさせて貰ったぜ!」

グレイはウェンディの背中にへばり付くボールの魔法陣を示す。魔法陣は氷に包まれており、数字が停止していた。

グールド「かっかっか!主は馬鹿か?魔法陣は主等に取って、有利な物じゃったのに。魔法陣が無くても、そのボールは爆破する。あの魔法陣は〝コード〟役目じゃない、主等に時間を知らせる装置じゃ!」
ルーシィ「って事は後何分かが分からなくなったって事?」
グールド「そういう事じゃ。」
グレイ「何だとっ!......皆、すまねェ。絶対に何とか壊すからよ!」
ガジル「気にすんな。多少、ウェンディがこえェーかもしれねェがどうって事ねェ。ブッ飛ばすぞ、野郎!」
グレイ「あぁ。」
グールド「何じゃ、一斉攻撃か?ならば手間が省ける。皆、死ぬ覚悟は出来ちょるか?爆破魔法———〝巨大爆破〟!!!」

グールドは全域に毒ガスの様な紫色の煙を撒くと一瞬で指を鳴らし、強大な今までで一番絶大な威力を誇る爆破を起す。
それは皆の元へ向かっていたシェルト&ライクの元まで起こり、妖精の尻尾は全滅となった。

グールド「珍しいのぅ、梅軒が本気を出すとは。」
梅軒「かなり腕が良い剣士との対決だったからな。にしても、マスターも派手にやらかしたな、こりゃァ。」
グールド「構わん。手土産にコイツ等を妖精のギルドまで送り込むか。」
梅軒「一気にどう運ぶんだよ。」
グールド「〝爆膜《ボムステイム》〟。この膜の中にコイツ等を入れりゃァ、運べるじゃろう。爆膜はかなり丈夫な構造じゃしの。挑戦状を受け取らせる人質になりそうじゃ。」

そう言い残すとグールドは爆膜を浮遊させ、妖精の尻尾へと向かった。一方、梅軒は『修行が足りねェ』と言って稽古の場へと向かう。
—————十数分後 妖精の尻尾にて

グールド「邪魔するぞぃ、虫けら共!主等に聞きたい事が有る。此処のギルドマスター〝マカロフ・ドレアー〟は居るか?」
ロメオ「何だ、お前?マスターに何の用だ?」
グールド「話があるんじゃ。主等には話せん、機密の話がのぅ。」
マカロフ「何じゃ?ワシなら此処に居るわぃ。ワシにしか話せん話とは何じゃ。」
グールド「誰にも聞かれん場所で話したかったが、仕方ない。此処で話してやろう。.........妖精の尻尾《フェアリーテイル》を本日限りで解散して貰う。」
ロメオ「はっ!?」
グールド「我が計画には邪魔な存在であるこのギルド、これ以上放置させて置けば後々面倒じゃからな。」
マカロフ「主の計画なんぞ、ワシ等には関係ない。主の自由でギルド解散とは馬鹿げた話を持ってこられたのぉ、これは。・・・・・早く帰れ、グールド!!!」

マカロフは厳つい眼差しでグールドを睨むがグールドは恐れもなさずに爆膜で包まれたナツ達を見せびらかす。

グールド「計画実行は未だ程遠い様じゃのぉ。・・・・・コイツ等の命、消去してから帰らせて貰う。」
マカロフ「ナツっっ!!!」
ロメオ「ナツ兄にルーシィ姉!」
グールド「実に面白い戦いじゃったわぃ。久しぶりに腕のある魔導士と戦った気がするのぉ〜、マカロフや。去らばじゃ、虫けら集団......」
ロメオ「止めろぉぉっっ!!!」

ロメオは全身に青い炎を纏わせて、グールドへとタックルを咬ます。だが、直ぐに避けられ、蹴り飛ばされた。

グールド「もう一度問い質す。ギルド解散を実行するか?」
マカロフ「.........あぁ。残念じゃがな。」
グールド「流石、話の筋が分かるのぅ。では、明日からはこの土地は我がギルドの物とする。」
マカロフ「何じゃと!!!」
グールド「別に良かろう?ギルドは解散するんじゃ。土地が余るじゃろ?それを渡してもらわねば、この虫けら共は爆発じゃ。」
ラクサス「汚ねェ手口だな、おい。」
グールド「!?」

ギルドの扉に立って居るグールドの話を聞いたのか、クエストから帰ってきたラクサス率いる雷神衆が扉前では立っていた。

ラクサス「その契約は取り消しだ、爺。要は俺達がナツ達を意地でも取返せば、ギルドも解散せずに生き残れる。」
グールド「その言葉からすると、マカロフが率いる二手目の兵か?」
ラクサス「どうでも良い。〝雷竜方天戟〟!!!」
グールド「〝雷竜の咆哮〟!!!」
マカロフ「雷の滅竜魔導士が三人!!!」
グールド「ワシは雷に拘った滅竜魔導士じゃない。〝竜の力〟に拘った滅竜魔導士じゃ!〝土竜の咆哮〟!!!」

グールドは全域に土を吐き、、ラクサスは泥で汚れる。そして、グールドは止めの一撃である〝火竜の咆哮〟を吐くがフリードの術式で咆哮が消える。

フリード「これが本当にナツ達を倒した魔導士の実力か?」
ラクサス「侮るな。野郎は未だ本気の1%も出してねぇ筈だ。」
マカロフ「後ろじゃ、ラクサスっ!!!」
ラクサス「!」
グールド「爆破魔法———〝バスターテイム〟!!!」

ラクサスが振り向いた瞬間には遅く、グールドの足はマグマを纏っており、ラクサスの顎を蹴り上げた。ラクサスは天井へと一気に蹴り上げられ、天井から落ちて来た時には傷だらけであまり意識がなかった。

グールド「一気に死ねぇっっ!!!爆破魔法———〝巨大爆破〟!!!」

グールドは全域に膜を張り、指を鳴らすと膜の中を一気に爆破させた。マカロフやラクサス、その他の魔導士達は当然傷を負い、大半の魔導士が倒れた。

グールド「ギルド解散は明日まで待とう。明後日以降はこの領地は我がギルドが頂く。」

そう言い残すとグールドは去って行き、マカロフ達は爆膜からナツ達を取り出して治療へと当たった。

第四話へ続く