二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 コメント募集中 ( No.502 )
日時: 2013/03/29 21:28
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: UTfJ0T6c)

〜第213話 勝てない相手〜

—————暗黒の神脅・ギルド内『開発室』にて
現在仲間達と離れたグレイは一人此処へ来ており、全身は既に此処へ来るまでに暗黒の神脅の部下魔導士と戦った為に傷だらけである。
だが、グレイと何らかの関係があるフレイは開発室へと来ていた。

ザックス「〝真の眠り《リアルスリープ》〟!」
グレイ「っ!」

突然天井からは空間を伝って超音波が流れ伝った。それに感づいたグレイはギリギリで避け切り天井を見るが真横からは無数の炎が槍状になって吹き飛んでくる。

グレイ「邪魔だっ!〝アイスメイク—盾《シールド》〟!!!」

グレイは無数の炎を氷の盾で凍て付かせ、砕き割る。

フレイ「良い身体能力を身に付けたなァ、グレイ。覚えてるか、この〝切り傷〟!」
グレイ「何年ぶりだ、フレイ?っつーか、お前が闇に手ェ貸すとはな。」
フレイ「俺は手を貸してるんじゃない。有りっ丈の酒を飲むのに人を殺してるだけだ。何か文句でもあるか?俺の人生は酒一筋。」
ザックス「話には聞いていたけど、実に凄い魔法の使い手だ。フレイと同じ造形魔導士なんでしょ?」
グレイ「俺ァ闇に手を貸すコイツとはちげェ。」
フレイ「随分と酷い顔付きだぜ、グレイ。どうした?そんなに悔しいのか、憎いのか?お前のダチを殺した俺が!」
グレイ「あぁ。ウルが死んでから少しは話相手になってくれた〝レイン〟を殺したお前だけは...絶対に殺す!!!」

グレイは手に氷を帯びて、今までに魔力を解き放った。そして、氷で長い鎖を生み出して投げつけた。

グレイ「〝アイスメイク—連鎖《チェイン》〟!!!」
フレイ「そう一人で熱くなんじゃねェ、グレイ。.........お前の敵は俺等二人だけだ。この戦い、勝てばお前は生きて帰れるが負けりゃァレインと同じ〝地獄〟行きだ。」
グレイ「レインは...地獄行きなんかじゃねェ!!!」
フレイ「お前と出逢う前の奴の生き方を知ってるか、グレイ?奴は『殺し屋』をして生きてたんだぜ!罪もねェ人を無数に殺した野郎は完全に地獄行きだ!」

フレイは手に炎の鎌を造り出し、グレイの首元へ刃を向ける。そして、高笑いと狂った様な目付きと同時に鎌を引いた。

フレイ「.........弱くなったな、グレイ。たった一発の攻撃で死ぬとは。哀れな姿だ。ザックス、催眠術を掛けろ。未だ死んでねェ、息がある。」
グレイ「此処で死んだら____仇が取れねぇだろ!!!」
ザックス「君は馬鹿?殺人犯の仇を取っても何の得にもならないよ!」
グレイ「糞猫は黙ってろォっっ!!!〝凍刃一門剣〟!!!」

グレイは右手に氷で出来た長い刀を持つとザックスの目の前に刃先を見せ、怯えるザックスの姿を見た瞬間に蹴りを入れる。

グレイ「残る敵はお前だけだ、フレイ。俺の意識が飛んだ時はお前の『死』確定だ。」
フレイ「昔とは全然様子がちげェじゃねェか、グレイ。生意気になったな。」
グレイ「俺のこの怒りはお前が最初で最後の披露だ。〝アイスメイク—槍騎兵《ランス》〟!!!」
ザックス「〝真の眠り《リアルスリープ》〟!」

グレイは一気に無数の氷の槍を吹き飛ばすがザックスが槍へ暗示を掛け、槍の行動は空中で止まり、地面へ落下して砕けた。

ザックス「操縦魔法は全ての物へ暗示を掛けて操作する魔法。この氷は既に物質を眠らせて暗示を掛け、自ら落下する様に暗示を掛けた。」
フレイ「それに俺の強烈な魔法を連呼すりゃァ、グレイ!お前の魔力は一瞬で尽きるだろうよ!〝フレアメイク—剣虎《サーベルタイガー》〟!!!」
グレイ「炎だろうと凍らせる!〝アイスメイク—大鎌《デスサイズ》〟!」

グレイはフレイが造り出した炎の虎を自分の作った大鎌で切り裂くが相手は炎な為、裂けてもまた元へ戻り、グレイは火傷を負う。

フレイ「〝フレアメイク—海鮫《シャーク》〟!」
グレイ「駄目だ、拉致が明ねぇ。一発勝負だ!〝氷槌《アイスハンマー》〟!!!」

グレイは手に巨大なハンマーを持ち、フレイの造る炎の鮫を叩き潰すが炎はハンマーの両脇から蘇り、グレイは突き飛ばされた。

フレイ「次がお前の地獄への始発だ。〝炎壊剣《フレイムソルジャー》〟!!!〝祈祷『半月斬』〟!」
ザックス「チェックメイト。」

此処の周囲は海でグレイは壁を突き飛ばされ、外の海へと落下した。と思われたが、未だ落ちては居なかった。壁にしっかりとしがみ付いていたのだ。

フレイ「何回足掻こうと結果は同じ!お前の力じゃァ、俺は超えられねぇんだよ!〝祈祷『大円切』〟!」
ザックス「おっ、フレイの第一の必殺技だ!」

フレイは炎の剣で円を描き、空間を伝ってその円は壁を斬り壊した。その壁はグレイがしがみ付いていた壁で遂にグレイは海へ落ちた。

フレイ「命乞いか、グレイ?だがな、駄目だ。俺ァ、炎の造形魔導士。水は嫌ェなんだよ。残念だな。」
ザックス「同様に僕も泳げ無いし、敵に貸す魔力は無いんでね。」
フレイ「残念だがそのまま海底火山に噴火されて助かる事を願うしかねェな。お前の魔力は既に尽きて居るだろうしよ。」

フレイとザックスは上空から海に落ちたグレイを見つめる。グレイは今にも意識が無くなりそうな表情でフレイ達を見つめ、そして倒れた。

フレイ「・・・・・遂に倒せたか、グレイ・フルバスター。」
ザックス「でも良いの?グレイはフレイの親友じゃないの?」
フレイ「んな野郎、親友じゃねェ。アイツは俺の全てを奪った、最悪な人間だ。帰るぞ、マスターの元へ。」
ザックス「全て...?」
フレイ「俺の夢もダチも金も...希望も。」

そう言うとフレイとザックスは姿を消し掛けた。

第214話へ続く