二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 コメント募集中 ( No.504 )
- 日時: 2013/04/02 09:06
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: sGTz9jZf)
〜第215話 『イベルトン』〜
グレイは親友である『レイン』を殺したフレイ達を追って、謎の施設まで訪れてしまった。其処には『ユダナ酒場』と書かれた看板が掛かって居り、今後の事について話し合いをしていた。
フレイ「全員で評議院へ自首をした方が一番良い。俺等の人生は残念だが、此処で尽きた。」
闇魔導士1「そんな自首なんて絶対に嫌ですよ!あの黒髪の小僧なら絶対に評議院に話とかしませんって。だから評議院が来るまで逃げましょうって!」
闇魔導士2「そうッスよ!絶対に逃げれますって。」
大声で闇魔導士の一人が言った途端、運悪く後ろに座る評議員の客が声を掛けてきたのだ。
評議員1「逃げるってどういう事かな?それと俺等評議院の言葉も挟んであったよね?ちょっと同行して貰えるかな?」
闇魔導士3「......に、逃げろぉっっ!!!」
評議員1「ちょっと待てっ!応答せよ!此方評議員!逃亡犯と思われる者四人発見、現在逃亡中。追跡を願う!」
評議員の魔導士は通信魔法で評議会へと知らせ、追跡係を呼ぶ。
追跡係評議員「元闇ギルド魔導士三名確保。残り一名、確保ならず。追跡を続けますか?」
追跡係大佐「いや、コイツ等から事情を聞いて捜査に移ろう。」
追跡係評議員「はっ!」
追跡係大佐「......野郎とはどんな関係だ、お前等?」
闇魔導士2「何も関係は無い!酒場で会話を弾ませてただけだ。」
追跡係大佐「家の評議員がしっかり聞いてんだよ、悪徳話をな。」
闇魔導士1「俺等はこれ以上一切口を開かねェ。・・・・・これ以上問い質す様なら自殺する。」
追跡係大佐「それは困る。だが、あの男を逃す訳にもイカン。・・・・・契約をしないか?あの男の居場所を俺等に教えてくれたら、お前等全員を釈放してやろう。男一人の命だ。容易いだろ?」
闇魔導士3「フレイさんの居場所なんて知るか!」
闇魔導士2「馬鹿野郎!名前出してどうすんだよ!」
闇魔導士3「あ゛・・・・」
追跡係大佐「フレイ......というと俺の記憶で新しい事件は〝少年殺人事件〟だが?」
闇魔導士1「フレイさんの居場所に心当たりある場所を言えば、本当に釈放してくれるのか?」
闇魔導士の一人がそう口を開く。すると、追跡係の大佐は『あぁ』と明るい笑みを見せて答える。
闇魔導士1「フレイさんは既に名前がばれてんだ。捕まるのがオチさ。だったら、俺等の命と引き換えたっていいじゃねぇか!俺等は未だ死にたくねぇだろ!」
追跡係大佐「賢いな、君。だけどな、フレイが捕まらんとお前等は釈放してやれんぞ。偽の居場所を教えられてお前等取り逃がしたら拉致が明かねェからな。」
追跡係の大佐は手に持つ剣を磨きつつ、事情聴取をする。
追跡係大佐「お前等は人間を闇手口に売ろうとした挙句、人を一人殺してるんだ?もしもこのまま牢獄行きなら死が確定するだろうな。」
闇魔導士2「・・・・・俺もコイツの言う事に賛成だ。フレイさんには申し訳無いが、居場所を売ろう、評議院等《コイツ等》に。」
追跡係大佐「観念したか。さあ教えろ!」
闇魔導士1「・・・・・多分、若頭〝イベルトン〟の所だ。俺等を、俺等を其処へ一緒に同行させてくれ!もしも居たとして、アンタ等が取り逃がしゃァ、俺等は釈放されねェかもしれねぇだろ。」
追跡係大佐「駄目だ。元々お前等なんか釈放する気はねェんだ。良く口を開いてくれたな、この〝罪人〟共が!罪人の罪は一生晴れねぇんだよ!」
闇魔導士3「お・・・お前ェェっっ!!!!!!!」
追跡係大佐「殺してみろ!お前等の今の実力じゃァ、自殺するだけだ。」
追跡係に騙された闇魔導士達はその後、牢獄から姿を消したと言う。そして、姿を消した当日に追跡係の大佐は死亡が確認された。
—————ギャンブルの町゛ハネムーン王国〟
悪徳奉行が盛んなこの町には評議院すら手出しが出来ない程、麻薬の密売が行われて居る。ただ、一部の地域では大金持ちも暮らしており、悪徳と金持ちの差が激しいほどの町である。
イベルトン「評議院か...そりゃ又、やべェモンと出くわしちまったな、フレイ。だが安心しろ。此処に居りゃァ、評議院が手出しも出来ずに立ち去ってく。」
フレイ「そう言って貰えれば助かる。」
イベルトン「酒は要るか?ジュースじゃ飲み足りねぇだろ。」
フレイ「いや俺も一応は未成年だ。酒は控えさせて貰う。」
イベルトン「相変わらず堅てェ野郎だな、お前は。......そう言えば、お前を此処へ居候さす代わりに一つ頼みがある。」
フレイ「何だ?」
イベルトン「この町の財産とも言える野郎、エニグルをその炎で殺して貰いたい。報酬なら好きなだけくれてやる。伸るか反るかはお前次第だ。」
イベルトンは巨体な体を玉座から起すと近くにあった紙を一枚取り出し、フレイの足元へ投げる。
イベルトン「契約書だ。殺してくれんならその紙にサインしろ。万が一、俺が評議院に捕まり掛けた時にその紙を見せる。」
フレイ「罪を重くして、自由を手に入れるって訳か。」
イベルトン「当たり前だ。世の中、んなに甘くはねェからな。」
フレイ「良いだろう。既に俺は罪人。此処なら高確率で評議院には捕まらない。......その、エニグルって奴は何処に居る?」
フレイは契約書にサインしつつ、イベルトンへ問い質す。エニグルと言う町一番の金持ちは何処に住んで居るかは不明だが、明日の祭りの主催者な為必ず現れるという。
イベルトン「安心しろ。腕利きの良い暗殺者を紹介する。この紙をソイツへ差し出せ。・・・・・必ず良い行いをする。」
フレイ「〝Letter of introduction Ibelution〟」
イベルトン「紹介状だ。俺の名前が入ってるだろ?暗殺者は町の外れにある小屋に住んでる。多分、表の顔では〝鍛冶屋〟を営んでるだろうよ。」
イベルトンの言われた通り、フレイは紹介状を手に取って町の外れへと足を踏み出す。その直後に一発の銃弾が発砲された。それはフレイの肩を撃ち抜き、フレイの右肩からは血が大量に流れる。
新追跡係大佐「イベルトン・フォクシーだな。今の話...ERAまで同行して貰う。ついでにその罪人、フレイ・ジークフリードを連れてく。」
イベルトン「評議院の輩か!」
新追跡係大佐「此方、追跡部隊。たった今、罪人〝フレイ・ジークフリード〟と殺人の依頼者〝イベルトン・フォクシー〟を逮捕。至急、連行部隊を要請する。」
イベルトン「大丈夫か、フレイ!・・・・・テメェ等ァ、俺等にこんな真似してただで済むと思ってんのか、オラァ!!!!」
新追跡係大佐「あぁ。お前の仲間は既に倒れているしな。それに罪人〝フレイ〟がたった今、伺おうとしていた鍛冶屋の暗殺者も我々の仲間が逮捕して居るだろう。」
イベルトン「......何故、この町だと分かった?」
新追跡係大佐「その罪人の連れが故追跡係大佐の手口で居るであろう居場所を白状してな。全く馬鹿な連れだな。」
イベルトン「〝接収《テイクオーバー》〟!!!〝三角竜の爪《トリケラクラウ》〟!!!!」
イベルトンは手を接収して、鋭い角を三本装備する。そして、新追跡係大佐へと牙を向いた。だが、新追跡係大佐は巨大な剣でその角を全て折り砕き、イベルトンやフレイは連行された。
翌日、フレイは何者かの手に拠って脱獄され、イベルトンは自殺を謀った。
第216話へ続く