二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: =血塗れた生き残りゲーム= イナイレ ( No.55 )
日時: 2011/04/08 16:42
名前: さくら (ID: 5TWPLANd)

第五話




「「「「・・・は?」」」」


これには結構皆も驚いたようだ。

私達は“無人島で夢ある10日間を過ごしてみませんか?"0円生活旅行"”として此処に集められた訳だ。

なのに、今この人の言った言葉、“生き残りをかけたゲーム”。何だそれ、私は全然そんな事聞いてない。


「お、おい、何だよ、その“生き残り”ってのは、」

「冗談だよな・・・?」


“生き残り”という言葉で大体の人は予想が出来てるはずだ。“生き残り”の裏には必ず“殺し合い”ってものがある。



「まぁ、君達がそういうのも無理は無い。“今”言ったんだからな、」



な、何と無責任な!!でもこんなに自分の心の中でツッコミを入れてる場合じゃない。・・・私達はどうやらハメられたようだ。

するとその横にいた黒スーツの男の人が代わって話し始めた。



「こちらに居られます方は世界トップ3を誇る世界的大企業の最高責任者“伊集院”様です。
 そして此処は無人島。だが私達の島になっている。契約を完了させた島。そしてこの島は"サバイバルゲーム"の舞台になっています。
 なので私達“伊集院財閥”がこの島を舞台用に清掃しました———」


それから黒スーツの人は長い話を分かりやすく話した。

どうやら、私達は金持ちの遊びの為に集められたようだ。そしてこれはあくまで“生き残りのゲーム”。生き残るためにはそれなりの事をしなければならない。そうだ。“殺し合い”。

一度にこんな無茶苦茶な事を叩き込まれた私達は、頭の中を整理するのに精一杯で、この間に船が出港してしまった事にはまだ気付いていなかった。



「貴方達がその気で居られるのも今のうちだと思いますよ。すでに準備は整っています。私の合図一つでゲームは始まるんですから。
 そして、参加者は貴方達だけでは無い事を始めに行って置きます。」


「———あぁぁあああぁあ!!!」

「リカっ!!!」


私は声のした方を見ると、リカが倒れていた。血を流しながら。誰かに斬られたようだ。

すると、黒スーツの人は不適に笑いながら話を続けた。


「戦闘員達です。こうしている間にも、貴方達は常に狙われているんです。あのお嬢さんのように。
 裏切り、信頼、敵、味方、生、死。沢山の感情が交差するこのゲーム。そしてこの島から出られる方法は唯一つ!“生き残る”事。ただ、“死ぬ事”もこの島から魂だけは出られると思いますけどね、フフッ。
 さぁ、生き残りなさい!信頼も愛も何もかも捨てて!!」



「ふふっ。面白いじゃない。日々の苛立ち、此処で晴らさせて貰いましょうか」

「俺も。どぉせこの島からは出られやしねぇんだし。」


亜莉守さんと不動がこのゲームに乗ったようだ。でも、此処からは出られないとは、どういう事なのだろうか。

そう思い、辺りを見渡してみる。


『あ、・・・船が無い!!』

「げっ!!マジかよ!」

「じゃあ本当に出られなくなったって事か。泳ぐ意外。」

「泳ぐったって、周りに島一つねぇんだ。途中で溺れ死ぬのがオチだ」

「私は、このゲーム。乗せて貰うわ」

「ジュリア!?」

「私も。」

『カノンも乗る気なんだ。二人が言うなら、私も乗せてもらおうかな、』


するとまた黒スーツの男が言った。


「私達はこの島に残って、貴方達の様子などをそのまま映像で送らなければならないので。
 それと直に貴方達の思想も狂ってきます。それが普通ですからね。周りの環境に合わせる。それが人間ってものです。」














「さぁ、ゲームの始まりだ・・・!!!」