二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 稲妻小説集【青い空の下】 ( No.28 )
日時: 2011/04/03 16:11
名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
参照: http://yapIog.jp/moguran/

四神3話


三話 『囁く闇』



現在マイナス5℃の寒い町・ダレスト。

ここでは玄武隊が活動してる町だ。そしてここには玄武の水晶玉が祀ってる祠があるのだ。


「たくっ、総隊長さんは話長すぎるぜ。そう思わないか不動?」

「テレスも俺と同じ事考えてたか。確かに長かったな。急にキレだして頭可笑しいんじゃねーのか?」

「不動、テレス、ジュリアを悪く言うな。」


寒い中祠の警備をしてる玄武隊。不動とテレスがバルテノンの会議について愚痴り、鬼道が叱る。それを見つめるカノンと佐久間。

現在ロニージョは買出しの為バルテノンに残っている。


「なぁ鬼道、警備を強化するのは良いが・・・」

「寒い。」


佐久間が言う時にカノンが小さく呟き霜焼けになった手に息を吹きかけ温める。


「確かに寒いな・・・。」


鬼道もそう思いどうしようか悩んでいる。ダレストでの警備強化は大変なようだ。他の町ではビスカル以外は気温も普通位。

その事を思ったカノンが溜息をつく。寒い為白い息がはっきりと見える。


「カノン、寒いなら中に入ってればどうだ?俺達が守って・・・」

「俺も限界なんだけど。」

「俺も。」

「鬼道さんすいません、俺もです。」


テレス、鬼道、佐久間が小さく手を上げ寒いと鬼道に言う。皆寒いのは勘弁なようだ。鬼道も耳が霜焼け状態だ。


「・・・温まろうか。」


マイナス5℃の警備は皆諦めたようだ。早足で皆玄武隊の本部へと戻る。ストーブと温かい飲み物を求め・・・。

そして鬼道は皆の後を追うとき、耳に誰かが囁いたように聞こえた。低く恐ろしい声だが何を言ってたのかは分からない。


「嫌な予感がする・・・。」


周りを見渡すが何も無い。ただ白い雪だけが見える。

何も無いと確信したが心の何処かは怪しんでいた。

それはさて置き、鬼道はすぐさま皆の後を追った。白い雪に鬼道の足跡が残る。

そして、さらに誰かが歩いてる足跡が出来ている。小さな足跡だ。


この謎の足跡には鬼道達は気づきもしなかった。



三話終わり