二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻小説集【青い空の下】 ( No.29 )
- 日時: 2011/04/03 16:12
- 名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
- 参照: http://yapIog.jp/moguran/
四神4話
四話 『遠き町からの訪問者』
「あったか〜い!」
カノンが喜び部屋の中にあるストーブの前で体育座りをしてニコニコと笑顔を見せる。
「あら?警備はどうしたの?」
「ここはマイナス5℃の寒い町、ダレスト。警備なんてずっと出来るわけがない。」
未来の問いにエクエスが答えながらキッチンで温かいミルクを作ってる。
外で警備をしてた5人はストーブの前で手などを温めてる。
「温かいミルクだ。火傷するかもしれないから気をつけろ。」
エクエスは5人に温かいミルクを差し出す。ミルクを飲んでさらに喜ぶ5人。
「そういえば、ロニージョまだ帰ってないな?」
佐久間が時計を見ながら心配してる。彼は寒がりやでもあるからあまりダレストには帰りたがらない。
買出しなどやらせると必ず遅く帰ってくる。
「まぁその内帰ってくるんじゃね?」
不動がどうでもいいような言い方で言ってきた。その態度を見た未来が不動の首の横に刀を向ける。
時間も経ちあっという間に外は真っ暗となっていた。だがまたロニージョは帰ってこない。
「そろそろ探した方が良いと思うぞ。」
佐久間が鬼道に言う。けれど鬼道は迷っていた。
前にもこんなに長く帰ってこなく探しに行った所、もうロニージョは本部に戻っていたのだ。
「まだ待ってよう。何かまた用が出来て遅くなったかもしれない。」
鬼道の判断で皆は温かいストーブの前でロニージョの帰りを待ち続けた。すると、
「ただいまー!やっぱりビスカルは良いね!南の町最高ー!そして北の町寒い。」
「ロニージョ!!心配したんだぞ!」
未来が怖い顔でロニージョの顔に刀を向ける。
「怖いって未来。あ、それとお客さんも来てるんだ!」
ロニージョが言うと後ろからひょっこりと現れた女、朱雀隊の鈴蘭だった。
「こんばんわ、南の町からわざわざ来ましたよ。ダレストはやっぱり寒いですね。」
能天気に話す鈴蘭。用件は何だと鬼道が聞くがストーブの前で手を温めてる。鬼道の声は聞こえてないようだ。
「なぁ、一体あいつ何しに来たんだロニージョ。」
「テレス、それが最近ダレストで怪しい奴が居るって噂。小柄で髪が長い女みたいなんだ。それで朱雀隊がその女の情報を手に入れたから此処に来たってわけよ!」
「あいつじゃなくてもっとまともな奴に来てほしかったな。」
テレスが呆れたように言う。テレスの姿にカノンが溜息をつき鈴蘭に話しかける。
「用件、話してくれる?」
「・・・あ。すいません!ついこの本部温かくて!」
鈴蘭がさっきの能天気な顔とは別にしっかりしたような顔になった。
そして1枚の指名手配の手紙を出し皆に見せる。
「女の正体はこいつですよ唐獅子隊の“レイチェス・ティターニア”。悪魔の乙女の異名を持つ殺し屋です。」
4話終わり