二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻小説集【青い空の下】 ( No.52 )
- 日時: 2011/04/03 16:59
- 名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
- 参照: http://yapIog.jp/moguran/
3話 漆黒の狩人
「うわー!ここがモンスターの世界!」
両手いっぱい広げ草原が広がる世界に私は喜んだ。それをラーナが見つめ子供ね、と言う。大人びたアイルーが。
遠くには草を食べてるアプノトスの群れ。モンスターなどの知識は本で覚えた。
「日奈乃、ここには材料を探しに来たんだ。そして常に警戒しろ。いつモンスターに襲われるか分からないぞ。」
豪炎寺君に言われしょんぼりする私。ラーナが鼻で笑う。
「それじゃあ手分けして材料を探すぞ。俺と円堂は森の方へ行く。日奈乃と豪炎寺、ラーナは草原などで肉などの調達をしてくれ。そして日奈乃、決して森には来るな。」
鬼道君の指示に従い、私達は材料を探しに行った。
何故私は森に行ってはいけないと?理由は森の奥にイャンクックが居るため。私の今の弱い武器じゃすぐ死んじゃう。
「いくぞ。」
豪炎寺君の後ろを着いていき、草原に生えてる植物などを取る。これは回復薬などを作る為。他にも攻撃に使う球なども作れる。
「はっ!修也、戦闘準備よ。日奈乃は逃げなさい。」
ラーナの言葉はきっと何かが来るという合図だった。
その時、空からドスンと大きな音を立て、翼を広げたリオレイアが居た。そして私達に向かって火を吹いてきた。
「逃げなさい!そして有斗と守を呼んできて!」
「でも私森に入っちゃ駄目って・・・。」
「良いから!貴方にも武器があるでしょ!それとこれを持っていきなさい!」
ラーナに渡されたのは小タル爆弾。イャンクックに見つかったらこれを使って逃げろと。
「呼んでくる!」
ラーナに伝えた後、森に向かって走り円堂君と鬼道君を探す。けれど何処入ったって見つからない。
そして辺りを探してる時、赤い物体が見えた。イャンクックだ。
息を殺して音を立てずに静かにしていたが、枝を踏んでしまった。音には敏感なモンスターなためすぐに見つかってしまった。
「小タル爆弾!」
モンスターに向けて投げたはずだが違う所で爆発してしまった。そしてイャンクックは私に向かって突進しようとしてきた。避けようとするが体が動かない。もうおしまいだ。
「新人か。」
低く恐ろしい声で言われ私は声がする方を見た。そこには漆黒の髪を靡かせ、真っ赤な目をした女。女の後ろにはイャンクックが倒れてた。こんな短時間に倒せるなんて何者?
「モンスターを倒せない奴がハンターとは、笑えるな。」
イャンクックに刺さっている血まみれの大剣を抜き、女は私に手を差し伸べてきた。その手を取り私は立ち上がった。
「貴方は?」
そう聞くと女は何も言わず消えてしまった。
「あ!円堂君達探しに行かないと!」
豪炎寺君達を助けに私は仲間探しへ女の行った道の反対側の道へと進んだ。
彼女は一体何者なのだろうか・・・?
3話終わり