二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻小説集【Our white rabbit】 ( No.97 )
- 日時: 2011/04/16 16:48
- 名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: u3k5ctnm)
- 参照: 最近忙しすぎてカキコに来れねぇ^^;
一応この小説集一応短編もあるから短編書くぜ☆
*雨の贈り物*
「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷらんらんらん♪」
雨の中、水色の傘を差し小さく歌うクララ。そしてスニーカーで雨で出来た水溜りに足を突っ込む。
彼女のスニーカーは水溜りのせいでびしょびしょになっている。きっと靴を脱いだら靴下も濡れてるはずだ。
そう考えながら私は嬉しそうな顔をするクララを見つめていた。
「どうしたんですかガゼル様?」
クララが心配そうに聞き、そして私が答える前に急にクララは焦り始めた。また癖の事だろう。
そう、彼女の癖は私の事をガゼル様と呼んでしまうのだ。
エイリア学園の頃に私はダイヤモンドダストというチームを結成した。そのチームにはクララが居た。
私はキャプテンの為にチームメイトからは様付けで呼ばれていた。でも今考えてたらどうして様付けで呼ばれなきゃいけないのかが分からない。
私がキャプテンだったから?まぁそうだろう。けれど別に様付けをしなくても良いだろう。
同じお日様園で育った仲間に様付けは何だか違和感があったし、チームメイトも呼びづらそうに私をガゼル様と呼んでいた。
「また私言っちゃった・・・。」
恥ずかしそうにクララは乱れた前髪を直していた。
前髪を直す、これは私と同じ癖だ。同じというか、私の場合は弄んでいた。
「もう無理して言わないようにするのはいいだろう?」
「でも、そしたらあの頃を思い出しちゃって・・・私達、一応犯罪者でもある気がして。」
「考えすぎだクララ。」
犯罪者、確かに私達にお似合いの言葉かもしれない。ただ1人の私達にとって大切な人間の為に数々の人達を傷つけた。
そう考えてる時に、クララが立ち止まり傘を落として空を見つめた。
嬉しそうに空を見てるクララを私はまた見つめていた。
「ガゼル様、虹ですよ。」
そう言い、クララは落とした傘を拾いまた虹を見つめていた。
自分の手を傘から出すと雨は降っていなかった。そして私も空に七色に光る綺麗な虹を見つめた。
「これは、きっと私達への贈り物ですよ。」
「そうだな・・・。」
きっとお日様園でも誰かが虹の事に気づき見ているだろう。
これは、雨が私達にくれた消える贈り物だ。そう思った。
*終わり*
グダグダで終わる短編。
一体これはシリアスなのか?何故か甘も入っちゃったしw
短編難しいな^^;