二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO疾風伝 第一幕—鉄の国— ( No.13 )
- 日時: 2011/05/21 09:00
- 名前: おぷゥ (ID: R4l9RSpR)
ギチギチギチ・・・—
ナルトは声を失った。目の前に居る形の保たれていない化け物に
それは、泥のような少し透明感のある球体に(といっても少し長く、形はくずれている)紫色と緑色の輪が刻まれた、ひとつだけの大きな瞳をもっっている。
炎も長を殺したのも・・・コイツだろうな・・・・・・
となれば・・・・
鬼。
思考よりも体が先に動いていた。
「螺旋丸!!」
手にチャクラを練ると、鬼へと螺旋丸をつきつけた!
だが、鬼の体をナルト通り抜けてしまった。
「・・・!?」
鬼の体は透けていた。
不安定に体が傾き、そのまま地面に叩きつけられそうになる
ヤバッ・・・・・・
「ナルト!!」
思わず目を瞑った瞬間、パシっと空中で何かに腕をつかまれた。
ナルトは、ぱっと目を開けると、サイがナルトの腕を掴んでいる。
墨で出来た鳥にのって、サクラも居た。
「ここは一旦、退きましょう!先生達に伝えないと・・・!」
サクラは声を荒げながら、そう叫んだ。
ナルトが、こくりと頷くとサイは両手でナルトを引き上げる。そして
フワッ!!
鳥は一気に上昇をはじめた!
鬼が地上から追ってきたのだ、「あいつ浮かべんの!?」そう言ったナルト。
ちょっとまって・・・上昇って・・・
「サイ!この先、天井だぞ!?」
ナルトはサイに向かって叫んだ、さすがにこんな不安定なところでチャクラは練れない。
「大丈夫だよナルト」
まるで手は打ってあるとでもいうようにサイはにこりと笑った。
ボキ・・・ボキッ
サクラはスクッとたちあがり拳をならしはじめる。
「さぁ、もうひと仕事ね・・・・・・」
「ま・・・まさか・・・サクラちゃ」
天井とサクラの距離が縮んだ!
「しゃーーーーんなろーーーォォォォォ!!!!」
「やっぱ、そうなるってばーーー!?」
サクラの拳が天井の岩をえぐる!!!
ナルトは、あわあわとしゃがみこみ、サイは無表情で鳥を操作した。
瓦礫を通り抜け、空へと飛び出る!
ガアアアアアアアアアアアア
鬼もナルト達を追いかけてきていた!