二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO疾風伝 第一幕—鉄の国— ( No.14 )
- 日時: 2011/05/21 16:44
- 名前: おぷゥ (ID: R4l9RSpR)
瓦礫を突破すれば、青々とした空が広がっていた。
嫌味なくらい平和な空だ。
ナルト達は鬼から逃れるため、とにかく空高くを目指す。
すると・・・
ビュンッ
「・・・あれは・・・?」
そんな空から・・・黒い物がサイの横を通り過ぎた。
今の・・・クナイ?
だが、誰がなげたのかはわからない。
それに、何故あんなところから・・・・・・
サイは首をかしげていた。
「「サイッサイ!!」」
途端、サクラとナルトがサイを呼んだ。
ふっと振り返ると、
鬼がすぐそこまで来ているではないか
「何で!?さっきまで、あんなに離れてたのに!!!」
「知らないわよ!!」
「・・・・・・・」
ナルトとサクラのケンカをよそにサイは呆然としていた。
仕方なくサイは巻物に絵を描き、獣をつくりだす。
びゅっと墨から狛犬が出て行けば、鬼へと向かった。
「時間稼ぎにしかならないよ」
「うわッ」「きゃ!」
そう呟いて、すぐに鳥を急降下させた。
とにかく逃げなければ、それかあの二人に合流しなければならない
「・・・・・・お困りかい?」
「!?」
声が聞こえた。
サイは天空を見上げれば、小さくなった狐面がこちらを見て笑っている
「夜が・・・ッ!!!」
珍しく声を荒げたサイだが、すぐに言葉はつまった。
術が解けたからだ。
・・・気を抜きすぎたみたい。
ナルトは目を丸くする。
サクラも同様、そんな二人をみながら、にこりと笑い「ゴメンネ」と言い仲良く3人で急降下していった。
「「ゴメンネじゃ、ねええええええええええ!!!」」
「ごっめーん」
ドサッザザザー!!
地面に叩きつけられ滑る。
多少の擦り傷をおいながら、サイは何事も無かったように、むくりと起き上がるのだった。
ナルトは不服そうにたちあがり、サクラに手を貸して起き上がらせた。
サイは、まだ空を見上げている。
「すごい・・・」
「何がだってば」
「・・・・・・あの人、あんなの相手にクナイ一本だなんて」