二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.47 )
日時: 2011/06/19 11:22
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)




 って、あれ?


  ぜんぜん痛くない?




 つか、目の前真っ暗なんですけど・・・・・・



  ・・・・・・木の匂い?




 「悪いけど、貰ってくよ」


 「っち」



 男の声に紫?





自分の周りを包んでいた木から開放されると、いつのまにか男の腕の中に無羅は居た。
光を感じない目をした木の葉の上忍。

「アンタ・・・は」

無羅は男に姫抱きされながら男の顔を見上げる、男はこちらに見向きもせず壁と壁を飛び続けていた。

「僕の顔、見たことありますよね?元暗部の・・・・・・」

  「・・・・・・テンゾウ」

「久しぶりに貴方に会いましたよ」


どうやら二人は過去に面識があったようだ。
 無羅は恥ずかしそうに相手の顔を見ると、ぷいっと目をそらす。


「なーなー・・・・・・何、二人の世界つくってんだよ」

 「場所を考えてよね・・・・・・」


カカシとナルトが呆れた表情で壁に立っている。
 無羅はまた顔を赤くさせて、ヤマトの腕から壁へと降りる。

 
 天井に近いところにサクラも居るようで、無事に非難したようだ。

ヤマトはバツが悪そうに、「あの人は?」と言った。

無羅、ヤマト以外の3人は下を見下ろした。

 夜鐘は虎猿と紫の攻撃を受け止めながら何か話しているように見える。


 視線は九愚羅に向いたまま。




 「九愚羅、お前まだこんな所に居んの?さっさと周りの奴を連れて外に出れば?」

 「愚答であろう、人間の価値観なんぞ高が知れておるわ・・・・・・皆、行き場を失いこの世に愚弄されておる、だからこそ我らは此処に在る」


 「人間が怖いからなんじゃねーのかよ」


 
   「・・・・・・笑止」

 

九愚羅は煙管を吹きながら、金色の目で夜鐘を見据える。
 そして、紫と虎猿の動きがぴたりと止まった。


    カチャン



 九愚羅は煙管を叩き割った。




 「怖いだと?人間なんぞ悪阻るるに足らん、我がこの手で今すぐ滅ぼすこともできよう」

  「じゃあなんでだよ」


 夜鐘は赤い髪をゆらしながら、九愚羅を嘲笑した、