二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 【紅い蝶原作wiki】1 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/04 18:52
- 名前: 蒼緋 ◆Csy1OGXN1w (ID: 5irShdaB)
原作あらすじ
双子の姉妹である、天倉繭と天倉澪は、昔住んでいた故郷に近い沢にやってきた。 この沢のある辺りはもうすぐダムの底に沈んでしまうため、最後にもう一度見ておきたいと思ったからである。だが幼い頃よく遊んだこの沢には、かつて姉の繭がこの沢のある山道で足を滑らせ転落、大怪我を負ってしまったという苦い思い出もあった。 妹の澪が回想しているとそばにいたはずの繭がいなくなってしまった。澪が辺りを見回すと、繭が紅く輝く蝶に導かれるように林の中へ入っていく。澪が慌てて追いかけるも、2人は地図から消えた村、皆神村に閉じ込められてしまう。
登場人物(天倉姉妹は>>0を参照)
黒澤 紗重(くろさわ さえ)
黒澤八重の双子の妹。繭と同じく大人しい性格で体が弱い。村の最深部にある、黄泉へ繋がるという大穴・虚(うつろ)を鎮めるために行われている紅贄祭(あかにえさい)という祭の双子巫女に、姉の八重と共に選ばれた。
村民を一挙に虐殺し村を闇の中へ消滅させた災厄・大償(おおつぐない)を引き起こした張本人。怨霊名・血塗れの着物の女。
姉(兄)が妹(弟)を絞殺するという紅贄祭においては贄となる側だが、八重といつまでも一緒にいたいという強い願いから、本心では儀式を受け入れていた。紅贄祭の直前、立花樹月の立案により八重に従う形で村から脱出を試みるが、途中で山道から転落してしまう。そのため村人に捕まり一人で儀式を行うこととなってしまい、宮司達によって鳥居に吊るされ絞殺された。紅贄祭の儀式は双子が揃って行うことを前提としているため、大償を引き起こしたというのはある程度必然の事象と思われる。
黒澤家の屋敷で狂笑しており、精神が崩壊しているかのように描かれている。
ちなみに、皆神村では双子が生まれた際に「後から出てきた方が兄・姉」とされており、「先に出てきた方が兄・姉」とする現代であれば、紗重の方が姉になる。
黒澤 八重(くろさわ やえ)
黒澤紗重の双子の姉。澪と同じく活発な性格で、妹・紗重を何よりも護ろうとする。皆神村唯一の生存者であるが、大切な妹を失ったことと村が消えたショックから記憶喪失になり、それまでの明るい性格にも影が差すようになった。
紅贄祭の直前に、立花樹月の立案により、宗方良蔵と共に妹の紗重と村から脱出を試みている。逃亡途中で紗重が山道から転落したことではぐれてしまい、その後森で迷いながらも紗重を捜しに村に戻ろうとしたが、村の入口へ戻った時には既に大償で村は消滅していた。
『zero』にも登場しており、宗方と結婚した彼女の様子が語られているが、皮肉にも最後は鳥居に吊るされた紗重と同じように首を吊り死んでしまう。
立花 樹月(たちばな いつき)
皆神村の蔵に幽閉させられていた白髪の少年。皆神村内で行き先が知れなくなった繭を捜し求めていた澪のことを八重と勘違いし、さまざまなヒントを与える。
八重と紗重が行うはずだった儀式の1年前、紅贄祭の犠牲となった「双子御子」の片割れ。
儀式は行われたが、弟である睦月を思う気持ちが強過ぎて儀式を成功させることが出来なかった。白髪になったのはその際のショックからであり、立花兄弟による儀式が成功しなかったため、八重と紗重が次の巫女に選ばれた。
生前の睦月と共に八重と紗重を紅贄祭の犠牲にすることは出来ないと考え、彼の死後も約束を守るために2人を村から逃亡させようと試みる。宗方は樹月のことも迎えに来るつもりだったが、樹月はこれを断った。
巫女の逃亡を助けたことで蔵に閉じ込められることとなった。
作中で蔵に居る樹月は霊となっているが、死因は大償では無く、蔵内部で首を吊ったことによる自殺。
八重と紗重が村を出たことで役目を終えたと思い、2人が逃げ切れたことを確認せずに命を絶ってしまった。