二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 51章 色違い ( No.106 )
- 日時: 2011/05/03 10:56
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http:/ARUGRIZMU
「ランクルス、ピヨピヨパンチ」
「バルジーナ、燕返し!」
ダークトリニィは3人1組で、そのうち2人はジルウェとシスタが相手をしているので、残る1人はリオと戦っている。
「ラスターカノン」
ランクルスは両手にエネルギーを溜め、それを球状にしてバルジーナに向けて発射する。
「避けて、バルジーナ!」
流石飛行タイプと言うべきか、バルジーナはラスターカノンを避け、ランクルスに接近する。
「毒々!」
バルジーナはランクルスに接近すると、羽に毒を滲ませ、発射した。その毒はランクルスに当たり、ランクルスの体力を削っていく。
「……ランクルス、雷」
しかしランクルスは飛行タイプに効果抜群の雷で反撃する。しかもここは所々に帯電した石がある電気石の洞穴。かなりのダメージを受けたはずである。
「くっ……バルジーナ、羽休め」
だがバルジーナは防御特防の高いポケモン。なんとかランクルスの雷を耐え切り、羽休めで回復する。
「……ラスターカノンだ」
ランクルスは地に足を着けているバルジーナに向かって、再度ラスターカノンを放つ。
「バルジーナ、避けて」
しかしバルジーナは素早く飛び立ち、ラスターカノンを避ける。
「燕返し!」
そして飛び立った時の勢いを殺さず、そのままランクルスに特攻する。
「ランクルス、ピヨピヨパンチ」
だが、ランクルスは特攻してくるバルジーナを拳で受け止める。
「雷だ」
そして地形も相まって威力が増幅された雷をバルジーナに落とす。
「バルジーナ!」
今のはかなり効いた様で、戦闘不能でないものの、満身創痍と言う感じである。
「バルジーナ、羽休め」
そのため、バルジーナは一旦体勢を立て直そうと、羽休めをする。しかし
「ランクルス、回復封じ」
ランクルスが暗い色の光をバルジーナに当てる。すると、バルジーナは地面に降り立つが、体力が回復しない。
「まさか、回復封じを覚えているなんて……」
回復封じとは、その名の通り相手の回復技などを封じる技だ。
「とどめだ、ラスターカノン」
ランクルスはバルジーナにとどめを刺すためか、エネルギーを今まで以上に圧縮する。
「……バルジーナ、燕返し!」
しかしバルジーナはそれを避けようとせず、むしろそれに立ち向かうように突っ込む。
「愚かな」
それに対しランクルスは切り返しが早く、ラスターカノンでは間に合わないと見るや否やエネルギーの圧縮を止め、ピヨピヨパンチで迎撃する態勢をとる。
「行け」
そしてランクルスのピヨピヨパンチがバルジーナに直撃する。その刹那、バルジーナは軌道を変え、ランクルスの背後に回りこみ、攻撃する。それにより、毒々で体力が減っていたランクルスは戦闘不能となる。
「……騙まし討ちか」
そう、いまの技は騙まし討ち。そのまま燕返しで突っ込んで来ると見せかけ、軌道を急変換し、ランクルスを攻撃したのだ。
「戻れ、ランクルス」
「戻って、バルジーナ」
バルジーナはほとんど瀕死状態なので、リオはボールに戻す。
「行け、レパルダス」
ダークトリニィが次に繰り出すは冷酷ポケモンのレパルダス。
「レパルダスか……なら、出て来てコジョンド!」
リオが繰り出したのはコジョンド。しかも色違いだ。
「色など、戦の世界では何の意味も無い。レパルダス——」
「猫騙し」
コジョンドはレパルダスが指示を受けるより早く動き、怯ませる。
「……我のレパルダスより速いとは」
言葉は驚いた感があるが、声は全然驚いていないダークトリニィ。
「猫騙しは最初の一発勝負。コジョンド、ストーン——」
「不意討ち」
今度はコジョンドが動くよりも先にレパルダスが攻撃する。
「不意討ちは相手が攻撃技を繰り出す場合、相手の背後を取り、相手よりも速く攻撃できる技だ」
「……言われなくても、知ってるよ」
どこかの勝負師も使ってたしね、とリオは呟く。
「レパルダス、燕返し」
「コジョンド、ドレインパンチ」
ここから先は、何が起こっているのかすら分からない様なバトルである。2体とも残像ができる様なスピードで動いているので、視認することが難しいのだ。今のところはほぼ互角だが、コジョンドの方が防戦気味になっている。レパルダスの攻撃を紙一重でかわし続けている。
「……我のレパルダスの攻撃を、よく避けられるな」
「そういうトレーニングを積んだから」
先ほどコジョンドは防戦気味だと言ったが、それにはやや語弊があるようだ。コジョンドはギリギリとはいえ、レパルダスの攻撃を1つも受けていない。流石に掠るくらいはしているだろうが、それでもダメージはほとんど負っていない。対するレパルダスは、攻撃に集中するあまり、防御が疎かになっていて時折繰り出されるコジョンドの攻撃を受け、体力も減ってきている。
「……レパルダス、猫の手」
レパルダスは状況が不利になったと見て、猫の手を使う。猫の手は自分の他のポケモンの技を使用する技。それによって繰り出された技は
「!? 大爆発!?」
レパルダスは、爆発した。
なんだかバトルパートしか自信のない僕ですが、正直バトルシーンを書くのに疲れました。文字数も多くなるし……すいません。ここはあとがきでした、もう愚痴は零しません。ここに誓います。それでは気を取り直して次回予告。次はやっとイリスの出番になると思います。イリス対イエロのバトルをお楽しみに。