二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 54章 フルバトル イリス対N 序盤戦 ( No.113 )
日時: 2011/05/05 23:35
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http:/ARUGRIZMU

「シンボラー、エアカッター!」
「ワシボン、エアスラッシュ!」
シンボラーとワシボンは、お互いに真空の刃を放ち、相殺する。
「ワシボン、ビルドアップ!」
「能力を高めて一気に決めようって腹かい? それなら無駄だよ。シンボラー、コスモパワー!」
シンボラーはワシボンがビルドアップしている間に、コスモパワーで防御系の能力を上昇させる。
「コスモパワーは防御と特防を上げる技。そんなに早く決着は着けさせないよ」
「……なら、ワシボン、シャドークロー!」
ワシボンは影の爪を作り出し、シンボラーに突っ込む。
「ふっ、シンボラー、コスモパワー」
対するシンボラーはコスモパワーで防御特防を上げ、ワシボンの攻撃に備える。
「行け、ワシボン!」
そう言われワシボンは飛び上がり、シンボラーにシャドークローを食らわせる。
「なかなかの威力だね。シンボラー、鋼の翼!」
シャドークローを耐え切ったシンボラーは、翼を鋼鉄の様に硬化させ、ワシボンに打ちつける。
「ワシボン!」
「シンボラー、コスモパワー」
ワシボンは吹っ飛ばされたが、シンボラーは追撃せず、コスモパワーで能力を上げる。
「ワシボン、燕返し!」
ワシボンはめけずにシンボラーに特攻する。対するシンボラーは未だコスモパワーで能力を上げている。
「シンボラー、アシストパワーだ」
しかし、シンボラーはここで攻撃腰になる。体中からコスモパワーで上げた力を全て集め、攻撃力に変換して撃ち出す。
「ワシボン!」
ワシボンはまたも吹っ飛ばされたが、今度は先頭不能となった。
「アシストパワーは能力が上がるほどに威力を増す技だ。さあ、次はどんなポケモンを見せてくれるんだい?」
「…………」
陽気な感じのNに対して鋭い目になっているイリス。
「……出て来い、バチュル」
イリスは飛行タイプのシンボラーとは相性の良い電気タイプを持つバチュルを出す。
「バチュル、エレキネット!」
バチュルは電気を帯びた網を発射する。
「シンボラー、大丈夫かい?」
エレキネットをまともに受けたシンボラーは、結構なダメージを受けたようだ。
「能力が上がるほど威力が増すなら、能力を下げればいい。エレキネットは相手の素早さも下げる技だからね。バチュル、もう一度エレキネット!」
「そう何度も同じ手には引っ掛からないよ。シンボラー、エアカッターで切り裂け!」
言われた通り、シンボラーはエアカッターでエレキネットを切り裂いたが、それによって隙が生じ、バチュルに背後を取られる。
「バチュル、エレキネット!」
「! しまった!」
気付いた時にはもう遅く、バチュルの放った電撃の網はシンボラーに絡み付いている。
「そのままエレキボール!」
エレキボールは相手より自分が速ければ速いほど威力を増す技。エレキネットを2回受けたシンボラーの素早さは、かなり下がっていたためにエレキボールで大ダメージを受けて戦闘不能となる。
「戻れ、シンボラー。……次は君だよ、バニプッチ」
Nは次に新雪ポケモンのバニプッチを繰り出した。
「バニプッチ、氷柱針」
バニプッチは自分の周囲に無数の細い針の様な氷柱を発生させ、それを連射する。
「バチュル、避けろ!」
バチュルはそれをかわそうとするが、如何せん数が多く、何発か食らってしまった。
「まだだよ、凍える風」
さらにバニプッチは冷たい風を吹かせて追撃してくる。
「バチュル、エレキボール!」
だがバチュルはそれに屈さずに、電撃の球を撃ち出してバニプッチを攻撃する。
「やるね、君のバチュル。それじゃあ、ミラーショットだ」
バニプッチは体から光を集め、それを凝縮してバチュルに撃ち出す。
「バチュル!」
「休ませないよ。氷柱針!」
バチュルはミラーショットの直撃を受け、氷柱針をも食らう。
「ぐぅ。バチュル、切り裂く攻撃!」
バチュルはバニプッチを切り裂こうと飛び掛った。
明後日の方向へ。
「え?」
「バニプッチ、凍える風」
バニプッチはすかさず凍える風を吹かせてバチュルを吹っ飛ばす。
「……なんで、バニプッチに向かわなかったんだ……」
「ミラーショットは相手の命中率を下げることがある技だからね。きっとそのせいだよ」
Nはバチュルの奇行の理由を説明する。
「さて、決めるとしよう。バニプッチ、冷凍ビーム」
バニプッチは凍てつく様な冷たい光線を発射し、バチュルは戦闘不能となった。
「ぐ……バチュル、戻ってくれ」
「君の力は、こんなものかい?」
Nは挑発するようにイリスに言う。それに乗ったわけではないだろうが、イリスは荒ぶりながらポケモンを出す。
「いいや、まだだ! 出て来い、デスマス!」
「次はデスマスか。バニプッチ、氷柱針」
「怪しい風!」
デスマスは無数に連射される氷柱針を怪しい風で吹き飛ばした。
「続けてシャドーボール!」
さらにデスマスは黒球を放ち、バニプッチに当てる。
「ふっ、まだだよ。バニプッチ、冷凍ビーム!」
「だろうね。デスマス、サイコキネシス!」
イリス対N。この2人のフルバトルはまだまだ続く。



やっときましたフルバトル。でも6対6のバトルって文字数が大変な事になるんですよ……たぶん。まあ、そんなわけで恐らくあと2回くらいでフルバトルは終わると思います。次回のバトルもお楽しみに。