二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 59章 トレーナームント ( No.123 )
日時: 2011/05/11 00:58
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http:/ARUGRIZMU

ポケモントレーナーのポケモンバトルとはいついつでも突然起こりうるもので、イリスもその例外ではなかった。
「フタチマル、シェルブレード!」
「オノノクス、ドラゴンクロー」
今現在、イリスはムントというポケモントレーナーとバトルをしていた。しかし、状況は明らかにイリスが劣勢。ムントのオノノクスは最初に繰り出したズルッグと次に繰り出したデスマスをほぼノーダメージで、しかもほとんど一撃で倒している。
「オノノクス、地震だ」
「水の誓!」
フタチマルは水柱を発生させて地震を防ぐ。この技がある限り地面を使う攻撃のほとんどは対処できる。
「オノノクス、竜の舞い」
ついにオノノクスは決めに掛かるのか、竜の舞で攻撃と素早さを上げる。
「ぐぅ、フタチマル、ハイドロポンプ!」
フタチマルは大技で状況を逆転するつもりか、ハイドロポンプを放つための予備動作に入る。しかしオノノクスのスピードはかなり速く、あっと言う間にフタチマルに接近する。
「ドラゴンクローだ」
そして竜の力を込めた爪でフタチマルを引き裂こうとするが
「! オノノクス!」
オノノクスはどこからか攻撃を受けた。
「誰だ!」
そうしてイリスとムントは周りを見渡す。するとどこからか声や爆発音が聞こえ、それがだんだんと大きくなっていく。
「あれは……プラズマ団!」
イリスは叫ぶ。さっきの攻撃や爆発音は恐らくプラズマ団のものだろう。
「あれは……誰かと戦っている?」
イリスの言う通り、プラズマ団は何者かと戦っている。それにそうでもなければ爆発音など普通は聞こえない。
「ワルビル、噛み砕く!」
「シビビール、10万ボルト!」
「ナゲキ、山嵐。ダゲキ、インファイト」
戦っているのは2人のプラズマ団と道着の男。状況は道着の男の方が優勢。
「ちぃ、やばいぜ。ここは一旦退くぞ」
「そうだな。このままじゃ奪ったポケモンが奪い返される」
そう言うとプラズマ団はポケモンを戻して一目散に逃げ出していった。
「ぬぅ、逃げおったか」
道着の男は悔しげに呟く。
「ん? 誰だお主たちは?」
今更気付いたらしく(まあバトルしていたこともあるので無理からぬことだが)道着の男はイリスたちの元に近寄ってくる。
「ああ、えっと、僕はイリスです」
「そうか、君がか。わしはジゲン、PDOフキヨセ支部統括じゃ。話はかねがね聞いておるよ、イリス君」
道着の男、ジゲンはそう名乗る。
「僕のこと、知っているんですか?」
「うむ。ヒウンやホドモエの小娘からな」
「ヒウン、ホドモエ……リオさんとミナアキさんから」
どうやらイリスはPDOの中では結構有名人らしい。
「ああ……ところで、さっきまでそこにいた少年はどこへ?」
「え?」
周りを見ると、いつの間にかムントがいなくなっていた。
「ムントさんなら『勝負の邪魔をした雑魚は始末する』みたいな事言ってどっか行っちゃいました」
ミキがそう言う。
「むぅ。だが彼1人では少々心配だな……」
「いや、大丈夫だと思いますけど。たった1回バトルしただけですけど、ムントさんはかなり強い人だって分かりますから」
確信的にイリスは言う。
「そうか……これからわしはタワーオブヘブンというところへ行くんだが、君達も来るかね?」
ジゲンは何を思ったのか、イリスたちを誘う。
「……まあ、ジム戦するまでの特訓がてら、言っても良いかもしれませんね」
イリスはウキウキとした感じで言う。どうもとても行きたいがそれを悟らせないようにするために渋っているような。
「それじゃあ決まりだ」
そうしてイリスたちはタワーオブヘブンへと向かった。



今回はかなり短めです。何故かというと、僕の想像力が不調だからです。今回はどうも良い案が浮かびません。それはさて置き、今回はパーセンターさんが投稿してくださったオリキャラを出させてもらいました。しかし投稿してくださってから随分と経ってしまいました、すみません。さて次回はタワーオブヘブンです。恐らくイリスはハイテンションになります、お楽しみに。