二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 6章 夢の煙 ( No.13 )
日時: 2011/04/08 18:00
名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
参照: http:/BUENOSUAIRESU

サンヨウシティでバッジをゲットしたイリスたちは、それぞれ準備を整えたりしてから出発する予定だった。
「それじゃあ、僕は先に行くよ」
1番最初に準備が終わったのは、やはりと言うかなんと言うか、チェレンだった。次に
「こんなこともあろうかと、早めに準備をしてましたー!それじゃあイリス、ばいばーい」
こんなこともあろうかとって、旅立ちくらい分かるだろうに、と思ってイリスはベルを見送って、出発の準備を整えた。
そして、準備が終わり、さあ行こう、と思ったところで
「イリス君はいるかしら?」
と、呼びかけられた。
「イリスは、僕ですけど……」
呼ばれたので一応答える。呼びかけてきたのは、身長路とさほど変わらない長さの紺色のストレートロングヘアーに、眼鏡をかけていて白衣を羽織っている、研究者っぽい女性だった。
「ああ、君がイリス君だったの。ちょっと私について来てくれるかしら?」
「え、ああ、はい……じゃなくて、あなたは誰ですか?」
「ごめんなさい、紹介が遅れたわね。私はマコモ、研究者よ」
「はあ……」
やはり研究者だった。
「まあ、とにかく来て」
と言われて、流れに流されるようにマコモについて行ったイリスだった。

「へえ。マコモさんはアララギ博士のご友人なんですか」
「ええ、そうよ。あなたたちのような新人トレーナーのバックアップを任されているわ」
「研究もあるのに、大変ですね」
「いや、研究って言っても、最近全然進展がないから、暇してたの」
マコモにつれて来られたのは、彼女の研究室だった。
「それで、僕に何か? タウンマップやライブキャスターなら、事前に手に入れてますけど?」
「うん、今回君には頼まれ事を引き受けて欲しいの」
「頼まれ事?」
「そう。私は今、ポケモンの夢について研究しているの」
「夢、ですか?」
「そう、夢。ポケモンだって夢を見るの。それでね、その研究のためには、ムンナってポケモンが持つ、夢の煙が必要だわ。君にはそれをとってきて欲しいの。もちろんお礼はするわ。だから、引き受けてくれる?」
「まあ、別に構いませんが、マコモさん本人が行けばいいのでは? 進展無くて暇なんでしょう?」
サラッと痛いとこを突くイリスだった。
「助手がいる時はそうしたいんだけど、私はポケモン持ってないの。だから、お願い!」
頭を下げてまで懇願するマコモだった。
「分かりました。だから顔を上げてください」
「! ありがとう! じゃあ、ムンナの居場所を教えるね——」

夢の跡地。
ここに、ムンナが生息しているらしい。
「と、いってもなあ……」
夢の跡地は、廃墟のようになっていて、人間どころかポケモンだって怖がって入らなそうな場所だった。
「こんなところに本当にいるのか……」
無人となったため、伸び放題になった雑草を掻き分けながら先に進むと、奇妙な格好をした2人組を見つけた。
「誰だ……何か見覚えがあるような……」
と、記憶を探っていると、その2人組のすぐ側にムンナがいた。
「あ、ムンナだ」
そう声を上げたため、二人組に見つかった。
「おい、貴様何者だ」
「え? 僕はただのトレーナーで、ある人に頼まれてムンナを探しに……」
「怪しい奴だ。ここで排除しよう」
「いや、、あんたらの方が十二分怪——」
「出て来い、ヤブクロン!」
ツッコミを最後まで言わせて貰えず、怪しい二人組の1人はヤブクロンを繰り出した。
「なんでこうなるのかは知らないけど、ポケモン勝負なら受けて立つ。出て来い、ワシボン!」
「ヤブクロン、ヘドロ攻撃!」
「ワシボン、避けろ!」
ヤブクロンは目一杯溜めてヘドロを撃ち出したが、サラッとかわされてしまった。
「サンヨウジムで成長したんだ。ワシボン、爪とぎからブレイククロー!」
ワシボンは爪とぎで攻撃と命中を上げてから、ブレイククローを繰り出した。
「何!? 俺のヤブクロンが……」
「ああもう、だからお前はいつまでたっても出世出来ないんだ!」
「なんだと!? お前も俺と同じ下っ端じゃねえか!」
「お前とは出来も格も違うんだよ!」
「何だと!?」
「やるか!?」
仲間割れを始めた醜い人間の図が完成した。
「ワシボン、翼で打つ」
仲間割れしてる2人に向けて、ワシボンはラリアットのように翼で打つを決めて昏倒させた。
「くそ……プラズマ団に栄光あれ……。プラーズマー……」
「プラーズマー……」
「死に際みたいにそんなこと言われてもな……」

イリスは怪しい2人(プラズマ団)を倒し、ムンナをつれてマコモの元へ向かった。
「これがムンナかあ、実物は初めて見るわ。ありがとう、イリス君」
「礼には及びませんよ。特に何もなかったですし」
プラズマ団は見つけたが。
「それじゃあこれ。お礼にポケモンのタマゴよ」
「え? いいんですか、タマゴなんて……」
「いいのいいの。ささ、受け取って」
と、半ば強引にタマゴを貰った。
「それじゃあ次はシッポウシティね。ジム戦頑張って」
「はい、ありがとうございます。」
そして、今度こそシッポウシティに向けて出発した。



今回は文字数の関係上ムシャーナを登場させられませんでした。すいません。次回はシッポウシティです。お楽しみに。