二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 77章 龍螺旋の戦 ( No.151 )
- 日時: 2011/05/29 13:32
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
「バスラオ、冷凍ビーム!」
「イシズマイ、虫の抵抗!」
バスラオの放つ冷凍ビームに、イシズマイは虫の抵抗をぶつけ、威力を弱める。
「ロックブラスト!」
そして最後にロックブラストで冷凍ビームを打ち消し、そのままバスラオにもヒットさせる。
「ぐぅ、戻れバスラオ」
今のロックブラストで戦闘不能になったので、バイオはバスラオをボールに戻す。
「出て来い、ゴビット!」
そしてゴビットを繰り出す。
「……それにしても、強くなったんだね。前に戦った時は凄く弱かったのに」
「ふん、小生らを甘く見るな。我々プラズマ団も、日々成長しているのだ」
バイオは胸を張って言う。
「……そうですか。イシズマイ、ロックブラスト!」
「ゴビット、シャドーパンチ!」
ゴビットはイシズマイが発射する無数の岩を、影で作った拳で砕く。そしてそれをイシズマイに食らわせる。
「イシズマイ!」
「決めるぞゴビット。爆裂パンチ!」
ゴビットは一気にイシズマイとの距離を縮め、その拳を爆裂させるように叩きつける。それを食らったイシズマイは、ドッカーンといった感じの爆音を轟かせ、戦闘不能となる。
「戻って、イシズマイ。……出て来て、プルリル!」
ミキが次に繰り出したのは、青い体躯にひだひだが付いているようなポケモン。プルリルだ。
「プルリル、水の波動!」
「ゴビット、ナイトヘッド」
プルリルは水の波動を放つが、ゴビットのナイトヘッドに相殺されてしまう。
「ゴビット、マグニチュード!」
そしてゴビットは、塔を揺らすような地響きを起こし、プルリルを攻撃する。
「ふむ。今のはマグニチュード5といったところか。この技は運次第だからな。仕方ないか」
とバイオは呟く。
「それではもう一発いくとするか。ゴビット、マグニチュード!」
バイオはゴビットに指示を出す。しかしゴビットは動かない。というより、動けないのだ。
「どうしたゴビット。マグニチュードだ」
バイオは指示を出すが、やはりゴビットはマグニチュードを使わない。というより使えないのだ。何故なら
「私のプルリルの特性は呪われボディ。相手から受けた技を3割の確率で封じる特性だよ」
つまりゴビットは、プルリルの特性呪われボディの効果で、技を封じられているのだ。
「さあ行くよプルリル。怪しい光!」
プルリルは名の通り、ゴビットに怪しげな閃光を放って混乱状態にする。
「そして次は、祟り目!」
祟り目とは、状態異状のポケモンに使用すると威力が2倍になる技。そしてゴビットはゴーストタイプ。祟り目によって弱点を突かれ、効果やタイプ相性も合わさって、威力は5倍以上に膨れ上がっている。
「ゴビット、戻れ」
勿論そんな威力の祟り目をゴビットが耐え切れるはずもなく、戦闘不能となった。
「バチュル、切り裂くだ!」
「バイバニラ、鉄壁」
バチュルの切り裂くは、またもバイバニラの鉄壁によって防がれる。
「物理攻撃はやっぱりきかないよなぁ……エレキネット!」
「氷の息吹」
趣向を変えてエレキネットを放つも、氷の息吹にかき消される。
「エレキボール!」
「ラスターカノン」
バチュルの放つ雷球と、バイバニラの放つ光球がぶつかり合い、打ち消し合う。
「……このままじゃ、埒があかないな……バチュル、雷!」
バチュルは特性複眼で攻撃の狙いを定め、雷を落とす。
「ぬぅ、バイバニラ!」
バイバニラは雷の直撃を受けた。戦闘不能ではないだろうが、相当なダメージを負っただろう。
「バイバニラ、氷柱針」
だがバイバニラも負けじと氷柱針を発射し、バチュルに突き刺す。
「ぐぅ、耐えろバチュル。エレキボール!」
「ラスターカノン!」
またしても雷球と光球が相殺し合う。
「切り裂くだ!」
そしてバチュルは、相殺し合う際に生じた砂煙に紛れてバイバニラに接近し、その爪で切り裂く。
「鉄壁」
だがバイバニラはそう仕込まれているかのような条件反射で鉄壁を使い、防御する。
「エレキネット!」
しかしバチュルはその鉄壁を見越してか、切り裂くを途中で中止し、エレキネットを放つ。
「小癪な……!」
至近距離で放たれたエレキネットなら、氷の息吹でかき消すことも出来ず、バイバニラには電気を帯びた網が絡まっている。
「下がれ、バチュル」
普通はここでさらに畳み掛けるところだが、バチュルはバイバニラから距離を取る。
「くっ、逃がさんぞ。バイバニラ、氷の息吹」
勿論後退するバチュルを見逃すほどバイバニラ——というかインディ——はお人好しではないので、氷の息吹で攻撃をしてくる。しかしこの行為は、イリスの作戦通りで、インディはその作戦にまんまと嵌められたわけである。
「バチュル、エレキボールだ!」
バチュルは渾身の力を振り絞ってのエレキボールを放つ。放たれた雷球は氷の息吹を突き破り、バイバニラに衝突する。
「バイバニラ!」
バイバニラは地面に落ち、目を回している。戦闘不能だ。
「戻れ、バイバニラ」
インディはバイバニラをボールに戻す。
「さあ、これでそっちのポケモンは残り1体。こっちはバチュルも含めて2体いるから、少しばかり僕らが有利かな?」
イリスは相手の戦意を削ぐために、軽口を叩く。しかしインディにそんなものが効くはずもなく、スルーされる方向になった。
「貴様は不運だ。俺はこのポケモンは普段は手持ちに入れないのだが、今回は入れている。言っておくが、今から俺が使うポケモンは、ポケモン1体でという条件なら、プラズマ団幹部の中では最強だ」
インディはそう前置きしてから、ポケモンを出す。
「出でよ、クリムガン!」
えーお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、登場人物紹介の欄のミキの手持ちが変更されています。と、それだけ報告です。では次回予告。次回も今回と大差はないですね。ミキがバイオ爺をぶっ飛ばして、イリスがインディ兄と戦って、という感じです。では、次回もお楽しみに。