二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 78章 ダストダス・クリムガン ( No.152 )
- 日時: 2011/05/29 15:07
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
「行けい、ダストダス!」
バイオは最後の手持ちにして切り札、ダストダスを繰り出す。
「……毒ガスは、無いんだね……」
「当たり前だ。あんなものそう何度も使えるものではない。それに、小生の好感度も下がるしな」
「誰に対する好感度かは知らないけど、今でもそれなりに人気は出てるっぽいよ。雑魚キャラとして」
「それは……なんか嫌だな……」
話もそこそこに、2人はバトルを再開する。
「プルリル、搾り取る!」
搾り取るは、相手の体力が多いほど威力を増す技。今のダストダスは体力が満タンなので、搾り取るの威力もいれなりに上がっているはずだ。しかし
「ダストダス、10万ボルト!」
ダストダスは体から電撃を放出し、プルリルを攻撃する。
「プルリル!」
戦闘不能にこそならなかったものの、プルリルはかなりのダメージを負ったことだろう。
「ダストダスの10万ボルトを耐えたか。しかし、次は確実に仕留めるぞ。ダストダス、ダストシュート!」
ダストダスは汚らしい物体を集め、それを圧縮して撃ち出す。それはプルリルに見事(?)激突し、プルリルを戦闘不能にした。
「戻って、プルリル」
「ふん。思ったよりも情けないな。たかが2発の攻撃で倒れるとは」
バイオは挑発気味に言う。大人気ない。
「……頼んだよ、バルチャイ!」
ミキはいつしかリオが使っていたバルジーナの進化前、バルチャイを繰り出す。
「バルチャイ、鋼の翼!」
バルチャイは翼を鋼の如き硬度にまで硬くし、ダストダスに打ち据える。
「ぬぅ、ダストダス、はたく!」
ダストダスは左腕(?)でバルチャイをはたき落とす。はたくは低級技だが、ダストダスのはかなりの威力がある。
「続けて突進!」
そしてさらに、ダストダスはその巨体にしては意外なほどのスピードでバルチャイに突進する。
「バルチャイ、しっぺ返し!」
しかしバルチャイはその突進を耐え切り、しっぺ返しで反撃する。
「ダストダス、10万ボルト!」
「バルチャイ、かわしてエアスラッシュ!」
バルチャイはダストダスの放つ電撃を避け、翼で空を切って空気の刃を飛ばす。
「怯むなダストダス。ダストシュート!」
ダストダスは汚らしい球体を作り、バルチャイ目掛けて発射する。
「バルチャイ、鋼の翼!」
しかしバルチャイはダストシュートを鋼の翼で消し去り、そのままダストダスに攻撃する。
「毒タイプの攻撃には、鋼タイプで帰すことが出来る。バルチャイ、ついばむ!」
バルチャイは鋼の翼を受け、仰け反っているダストダスを嘴でついばむ。
「ダストダス、10万ボルト!」
しかしダストダスも負けておらず、10万ボルトでバルチャイを引き剥がす。
「ダストシュート!」
ダストダスはこれで決めるつもりなのか、全力でダストシュートを放つ。
「それならバルチャイ、エアスラッシュ!」
バルチャイは普段の2倍くらいの大きさになっているダストシュートに対し、いつも通りの威力でエアスラッシュを放つ。
客観的に見れば無謀だが、この時に限ってはその選択は正解だと言える。何故なら、無駄な力が入れば切れなくなるからだ。ダストシュートを。
「なに!? ダストシュートを切り裂いただと!?」
ダストダスの放つダストシュートは、バルチャイの放ったエアスラッシュにより切り裂かれてしまった。ちなみにこの作戦は、サンヨウジムでイリスが使った技術を聞いて、それを応用したものである。
ダストシュートを切り裂いたエアスラッシュは、そのままダストダスも切り裂き、戦闘不能にする。
「ふぅ……」
ミキは一仕事終えたように、溜息をつく。
クリムガン、洞穴ポケモン。刃物のように鋭い爪と、岩よりも硬い皮膚を併せ持つドラゴンタイプのポケモン。
「クリムガン、ドラゴンクロー」
「かわせバチュル!」
バチュルはクリムガンのドラゴンクローを辛うじてかわす。
「バチュル、雷だ!」
特性複眼を持つバチュルの雷は、そうそう外れることはない。しかしインディのクリムガンは、それを当然のように回避する。
「ふん。大したことないな」
インディは挑発するように、というかまるっきり挑発する。
「んだと……バチュル、エレキネット!」
挑発に載せられたイリスは、攻撃腰になる。
「ドラゴンクロー」
しかしバチュルの放ったエレキネットは、クリムガンのドラゴンクローで引き裂かれてしまう。
「だったら、エレキボール!」
バチュルはエレキネットよりも強度の高いエレキボールを放つが
「クリムガン、龍の怒りだ」
クリムガンは口からエネルギーを龍の形にしたようなものを発射し、エレキボールを飲み込んでバチュルも飲み込む。
「バチュル!」
龍の怒りに飲み込まれたバチュルはなんとか持ちこたえたが、もうふらふらで、ほぼ瀕死状態である。
「ほう、耐えたか。しかし次でそのバチュルは終わりだ。クリムガン、気合玉」
クリムガンは気合を練った球を作り出し、それをバチュルに向けて撃ち込む。そしてバチュルは気合玉の直撃を受け、戦闘不能となる。
「戻れ、バチュル」
イリスはバチュルをボールに戻し、次のポケモンが入ったボールを出す。
「さあ、後はお前だけが頼りだ。頼むぞ、フタチマル!」
さあ、ついにミキはバイオを倒しました。そしてイリスですが、少し押され気味です。でもしかし、逆転してくれると信じています!……いや、書くのは僕なので、展開も僕が決められるんですけどね?というわけで、次回あたりがイリス対インディのバトル、決着です。お楽しみに。