二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 番外編 Heaven of battle 前編 ( No.168 )
- 日時: 2011/06/04 01:41
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
タワーオブヘブンにて、プラズマ団7幹部の1人、インディとポケモントレーナームントのバトルが繰り広げられていた。
「オノノクス、ドラゴンクロー」
「ゼブライガ、ニトロチャージ」
オノノクスはゼブライガのニトロチャージをドラゴンクローで突き破り、吹っ飛ばす。
正直このドラゴンクローの威力は半端ない。吹っ飛ばされたゼブライガが墓石をいくつか貫通するほどの威力だ。
「起きよゼブライガ。二度蹴り」
ゼブライガは素早く起き上がりオノノクスに接近すると、その蹄で二度、オノノクスを蹴り飛ばす。
「オノノクス、瓦割りだ」
二度蹴りを耐えたオノノクスは、ゼブライガに手刀を振り下ろす。
「ゼブライガ、回避の後電撃波」
ゼブライガはオノノクスの瓦割りを後ろに下がってかわすと、頭の角(というか鬣)に電撃を集め、それをオノノクスに放つ。
「オノノクス、龍の舞い」
オノノクスは龍の舞で攻撃と素早さを上げ、電撃波の回避を試みるが、電撃波の異常なスピードと誘導性には敵わず、電撃を浴びる。しかし
「ドラゴンクロー」
オノノクスは素早い動きでゼブライガに接近すると、龍の力を込めた爪で切り裂く。
「やはり、ゼブライガの電撃波では弱いか……」
オノノクスはドラゴンタイプ。なので電気タイプ技の電撃波はあまり効果がないようだ。
「なら、ゼブライガ、ボルトチェンジ」
ゼブライガは再度鬣に電撃を集中させるが、電撃波の時とは違う電撃だ。
「撃て」
インディがそう言うと、ゼブライガは溜めていた電撃をオノノクスに放つ。そしてゼブライガはボールへと戻っていった。
「ボルトチェンジは自らを交代させる技。出でよ、バイバニラ」
インディはゼブライガと交代でバイバニラを繰り出す。
「……オノノクス、瓦割り」
オノノクスは氷タイプのバイバニラにも有効な格闘タイプ技の瓦割を放つ。
「バイバニラ、鉄壁」
しかしバイバニラは鋼鉄の如く硬化し、オノノクスの一撃を防御する。
「バイバニラ、氷の息吹」
バイバニラはオノノクスが静止しているのをいいことに、至近距離からの氷の息吹を放つ。
「! 戻れ、オノノクス!」
だがムントはそんなバイバニラの攻撃を素早く察知し、オノノクスをボールに戻す。
「出て来い、コジョンド」
ムントはコジョンドに交代させる。確かに氷タイプのバイバニラには格闘タイプのコジョンドが相性的には良い。
「コジョンド、飛び膝蹴り」
コジョンドは目にも止まらぬスピードでバイバニラに接近し、そのしなやかな膝をぶつける。
「バイバニラ、鉄壁」
しかしバイバニラはまたも鉄壁で防御する。
「氷の息吹」
そして至近距離からの氷の息吹を放つ。どうやらこれがバイバニラの基本戦術のようだ。
「避けろ、コジョンド」
だがコジョンドは自分の体が凍りつき始める前にバイバニラから距離を取って、氷の息吹を回避する。
「ストーンエッジだ」
そして遠距離から尖った岩を無数に放つ。
「鉄壁」
だがやはりバイバニラは鉄壁で防御する。
「バイバニラ、ラスターカノン」
そしてバイバニラは体中の光を一点に集め、それを凝縮して放つ。
「かわせコジョンド」
しかしコジョンドは素早い動きでその光弾を避ける。
「草結びだ」
ムントがそう指示を出すと、バイバニラは草に絡め取られてしまった。
「今だコジョンド、飛び膝蹴り」
コジョンドは今度こそバイバニラに飛び膝蹴りを放つ。しかし
「バイバニラ、破壊光線」
バイバニラはコジョンドの膝を叩きつけられる前に、極太の光線を発射する。それも、至近距離で。
だがそこは流石コジョンドというべきか、直撃は免れていた。だがそれでもかなりのダメージを受けたわけだが。
「コジョンド、とんぼ返りだ」
そこでコジョンドはバイバニラが反動で動けなくなっている隙に、とんぼ返りを放って、他のポケモンと交代する。飛び膝蹴りを放つという選択肢もあったが、スピード的にはとんぼ返りの方が上なので、とんぼ返りにした。
「出て来い、ブルンゲル」
ムントが次に繰り出すのは、浮遊ポケモンのブルンゲル。特性浮遊じゃないのに、浮遊ポケモンという変わったポケモンである。
「ブルンゲルか。一応言っておくと、俺のバイバニラは体力に特化している。今までの戦闘で受けたダメージは、最大HPの半分程度だ」
あれだけの猛攻で半分かよ、と普通は落胆するところだが、ムントはクールな表情を崩さない。
「ブルンゲル、シャドーボール」
ブルンゲルは体に付いている2つのひだから黒球を作り出し、バイバニラに向けて放つ。
「ラスターカノン」
しかしバイバニラにはその程度の攻撃は効かず、簡単に相殺される。
「鬼火だ」
だがブルンゲルはいつの間にかバイバニラに接近していて、青白い不気味な火の玉を無数に放つ。
「ぐっ、鬼火だと……!」
本編では主に防御のために使われているが、これが鬼火の正しい使い方である。相手を火傷状態にして、徐々に体力を奪っていくのだ。
「つまり、バイバニラの残り体力を全て削り取ろうというわけか」
インディはフッと微笑むと、すぐに鋭い目付きに変わる。
出ましたムントの番外。今回のタイトルは英語にしてみました。カタカナにすると「ヘヴン オブ バトル」です。まあ、タワーオブヘブンでの戦いくらいに捉えていただければ結構です。では、次回の番外後編もお楽しみに。