二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: アカリVSキリハ 2 ( No.190 )
- 日時: 2011/06/12 03:14
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
「オーベム、サイコキネシス!」
「アカシ、瞑想です」
オーベムはアカシに念動力を放つが、アカシはそれを瞑想で防御する。
「だったら、思念の頭突き!」
「弾ける炎です!」
オーベムは頭に思念を集め、アカシに突っ込んでいくが、弾ける炎にやられてしまう。
「それなら、オーベムシャドーボール。ミルホッグ火炎放射」
今度はオーベムが黒球を放ち、ミルホッグが火炎を発射する。
「アカシ、祟り目。シキカ、宿木の種」
だがそれらはアカシの祟り目によって相殺され、さらにはシキカの宿木の種まで飛んで来る。
「ミルホッグ、火炎放射だ!」
しかしそれはミルホッグの火炎放射で燃やす。
「オーベム、チャージビーム。ミルホッグ、怒りの前歯」
そしてミルホッグはシキカに特攻し、オーベムはそれを援護するように電撃の光線を発射する。
「アカシ、祟り目でチャージビームを相殺です。シキカは回避です」
アカシは指示通りオーベムのチャージビームを相殺するが、シキカはミルホッグの攻撃を避けきれず、怒りのこもった歯で噛まれる。
「怒りの前歯は相手の体力を半分に削る技だ。それで、君のメブキジカはかなり疲弊しているはずだ」
キリハの言う通り、シキカはかなり消耗していて、動くのも辛そうである。
「……シキカ、宿木の種。アカシ、弾ける炎」
シキカはまたも散弾の如く種を飛ばし、それの少し後にアカシが弾ける炎を放つ。
「オーベム、サイコキネシス。ミルホッグは種が止まり次第叩き付けるだ」
ミルホッグは攻撃のために走り出す姿勢を取り、オーベムはとりあえずサイコキネシスで種を止めようとするが
「!? これは……!」
オーベムがサイコキネシスを放とうとする直前に、炎の塊がオーベムを襲う。
「弾ける炎……」
そう。オーベムを襲ったのは弾ける炎だ。アカシの放った弾ける炎のスピードは意外に速く、宿木の種を追い越してオーベムに直撃したのだ。
それだけではなく、オーベムが体勢を立て直そうとする間に、宿木の種が2匹を襲う。
「ミルホッグ、火炎放射!」
しかしミルホッグだけはなんとか火炎放射を3割程度の力で放ち、宿木を燃やす。
「くぅ、オーベム……」
だがオーベムは種をモロに食らってしまい、全身に宿木が纏わり付いている。
「アカシ、シャドーボールです」
さらにアカシが追い討ちのように黒球を発射する。
「オーベム、シャドーボール!」
しかしそれに対しオーベムも黒球を放ち、相殺する。
「ミルホッグ叩きつける。オーベム思念の頭突き」
そしてミルホッグとオーベム、2匹共前進して攻撃を繰り出す。
「アカシ、弾ける炎。シキカ、砂掛け」
2匹共シキカに向かっていたので、アカシは弾ける炎でミルホッグを止め、追加効果でオーベムにも火の粉を飛ばす。だがその程度で止めるオーベムではないので、シキカが砂掛けで軌道をずらす。
「オーベム、チャージビーム。ミルホッグ、気合玉」
しかしオーベムもミルホッグもそう簡単に諦めるわけがなく、それぞれ体勢を崩しながらも攻撃を繰り出す。
「! アカシ、シキカ避けて!」
結構いきなりだったため、2匹共避けきれずに当たってしまった。だがチャージビームだけは命中精度が悪く、掠める形になった。
「砂掛けでオーベムの命中率が下がってるな……だったら、サイコキネシス!」
実を言うとサイコキネシスはランダムに念波を散らすことができ、命中率関係なく攻撃することが出来る。
「アカシ、祟り目」
しかしアカシは呪いの目玉(といった感じ)を創り出し、そこから発せられるエネルギー波で念波を相殺する。
「オーベム、サイコキネシス。ミルホッグ、叩きつける」
「アカシ、祟り目。シキカ、騙し討ち」
オーベムのサイコキネシスはアカシの祟り目で相殺され、ミルホッグの叩きつけるは叩きつける前に騙し討ちを食らい不発に終わる。
「ちょっとピンチかな……」
キリハはぼやく。正直なこと言うと、キリハは結構頑張った方である。アカリとキリハの実力差はかなりある。キリハも一応毎日特訓しているとはいっても、基本は事務仕事をするだけである。地の利もあるが、やはり地力が違い過ぎてその差を埋めることは出来ないのだ。
「それでも、頑張んないとな……」
キリハは今回のバトルに臨むにあたって、実践訓練も兼ねている。バトル方面の仕事は統括に任せっきりなので、その辺もフォローできたらという願いだ。
「いや、今回僕はスポットを浴びるべきじゃないだろ」
ふるふると頭を振るキリハ。傍から見ると、独り言をブツブツ言って頭を振っている変人に見える。
「あの、そろそろ良いでしょうか……」
アカリにも気を遣わせている。
「うん、なんかごめん。バトル、続けようか」
キリハは目付きを変えて、バトルに戻る。
「オーベム、サイコキネシス!」
「アカシ、祟り目」
オーベムの放つ念波は、やはり相殺される。
「火炎放射!」
しかしそれを突っ切って、火炎放射が襲い掛かる。
「!?」
だがそれはアカシではなく、シキカにだった。火炎放射は途中で軌道を変え、シキカを襲う。
「とどめだ、思念の頭突き!」
「させません。弾ける炎!」
オーベムが今まで以上のスピードでシキカに突っ込んでいき、アカシの放つ炎の塊がそれを追う。