二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 126章 圧倒的攻撃力 ( No.285 )
日時: 2011/07/09 14:56
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

「頼むぞ、デスカーン!」
「出て来い、ガマゲロゲ!」
イリスの2番手は棺桶ポケモンデスカーン。
チェレンのポケモンは2足歩行する青色のカエルのような姿で、頭部につ、両腕に2つずつ、背中に4つコブがある。
「デスカーン、鬼火!」
デスカーンは青白い火の玉をいくつも放つ。火の玉はゆらゆらと不規則に揺れながらガマゲロゲに迫る。
「ガマゲロゲ、濁流だ」
突如、ガマゲロゲは大きく叫ぶ。すると、どこからともなく濁った波が発生し、鬼火を消してデスカーンを押し流す。
「くっ……デスカーン、シャドーボール!」
デスカーンは棺桶から伸びる4つの腕からそれぞれ1発ずつ、合計4発の影の球を発射する。
「ガマゲロゲ、ハイパーボイスで掻き消せ!」
ガマゲロゲはまた大きく叫ぶが、さっきのようにただ叫ぶのではなく、重低音による衝撃波を叫び放つ。
衝撃波は影の球を止め、2つほど消滅させたが、残り2つはやや威力は落ちた物ガマゲロゲにヒットする。
「怪しい風!」
そしてデスカーンはガマゲロゲが怯んでいる隙に怪しい風を放つ。いつものようにただ妖気を含んだ風を発生させるのではなく、横向きにした小さな竜巻のようなものをいくつも発射する。
「ガマゲロゲ、耐えろ!」
6発の怪しい風の弾をを喰らい、ガマゲロゲはかなりのダメージを受けたが、それでもまだまだ戦えそうだ。凄い体力である。
「ガマゲロゲ、濁流!」
ガマゲロゲは叫び、濁流を発生させ、デスカーンを流そうとするが
「デスカーン、守る」
デスカーンは自分の周囲に防御膜を張り、濁流を防ぐ。
「シャドーボール!」
そして4発の影の球を、ガマゲロゲに向けて発射する。
「ハイパーボイス!」
ガマゲロゲは最初よりもさらに大きな重低音の衝撃波を放ち、シャドーボールを掻き消す。だがやはり全ては消せず、威力が衰えた1発だけ喰らうが、大したダメージではない。
「ガマゲロゲ、マッドショット!」
ガマゲロゲは口から光線のように泥を発射する。
「デスカーン、守る」
だがデスカーンは守るを使い、マッドショットを防ぐ。
「連続でマッドショット!」
ガマゲロゲはマッドショットを連発する。その様子はいくつもの長い泥団子が投げられているようである。
「デスカーン、耐えろ!」
守るは連続使用厳禁なため、あえてマッドショットを受ける。ちなみにデスカーンには避けるという選択肢は無い。
「怪しい風!」
デスカーンは妖気を含む風を発生させる。竜巻状の弾を発射するのではなく、普通に風を発生させる。
「ハイパーボイス!」
ガマゲロゲは重低音の衝撃波でそれを掻き消す。怪しい風は攻撃範囲は広いがその分威力が低いので簡単に相殺できる。
「濁流だ!」
そしてガマゲロゲは濁流を発生させ、デスカーンを押し流す。怪しい風を使った直後だったため、守るを使う時間がなかった。
「まだだ。デスカーン、シャドーボール!」
デスカーンは黒い影の球を4発放つ。しかし、それらの球は全て明後日の方向へと飛んでいった。
「!?」
イリスは驚くが、チェレンは至極冷静に口を開く。
「濁流は命中率を下げる事のある技だ。シャドーボールが外れたのもそのせいだね」
そして淡々と説明をする。
「ガマゲロゲ、マッドショット連発」
ガマゲロゲは泥の塊を光線のように何発も発射する。
「デスカーン、守る!」
デスカーンは慌てて守るを使い、マッドショットを防御する。
しかしガマゲロゲはなかなか攻撃を止めず、ついには守るが解け、デスカーンはマッドショットの連撃を喰らう。
「濁流!」
そしてとどめの濁流を喰らい、デスカーンは戦闘不能となる。
「ぐ……戻れ、デスカーン」
イリスはデスカーンをボールに戻す。
「あのガマゲロゲは鈍い。ならこいつが適役だ。出て来い、チラチーノ!」
イリスの3番手はスカーフポケモンのチラチーノだ。
「チラチーノ、アイアンテール!」
チラチーノは大きく跳躍し、回転しながら落下のスピードも合わせたアイアンテールをガマゲロゲの脳天に叩き込む。
ガイィン!という鈍い音がして、2体のポケモンは停止する。
「……イリス、良い事を教えてあげよう」
とその時、チェレン唐突に口を開く。
「僕のガマゲロゲの技は濁流、マッドショット、ハイパーボイスとあるけど、あと1つ技を覚えている。その技はガマゲロゲが覚えているたった1つの物理技。そしてこのガマゲロゲは」
一拍おいて、チェレンは言葉を続ける。

「特攻より、圧倒的に攻撃力が高い!」

次の瞬間、チラチーノはガマゲロゲに殴り飛ばされた。地面に叩きつけられ、バウンドし、近くの木に激突する。
「チラチーノ!」
イリスは叫ぶ。チラチーノはなんとか起き上がるが、かなりの大ダメージを受けている。
そしてガマゲロゲを見ると、デスカーンやチラチーノが与えたダメージが癒えていた。
「ドレインパンチ。攻撃後に相手に与えたダメージに応じて体力を回復する技だ」
チェレンは鋭い眼差しと声でで、イリスを威圧する。
「チェレン、やっぱり君は、強い……!」
そしてイリスはさらに気を引き締め、バトルに臨むのだった。



イリスVSチェレン、パート2です。今までの経験からすると、パート6か7までありそうですが、頑張って書きます。ではあとがきで書くこともないんで、次回のイリスVSチェレン、パート3もお楽しみに。