二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 12章 プラズマ団7幹部 ( No.29 )
- 日時: 2011/04/09 21:35
- 名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
- 参照: http:/BUENOSUAIRESU
スカイアローブリッジ。
イッシュ4大大橋の1つで、その特徴は、最も大きく長いこと。
ヤグルマの森とヒウンシティを繋ぐこの橋は2層構造になっていて、下には貨物運搬用のトラックが走っている。橋を渡っていくと、ヒウンシティの摩天楼が近づいてきて、感動的な景色が見える。
「だってさ」
ヤグルマの森を抜け、スカイアローブリッジに着いたイリス、チェレン、ベルは、ヒウンシティに向かうべく、この橋を渡ろうとしていた。
「というか、説明がほしいならわざわざ読み上げる必要はないよね、ベル」
イリスは不服そうに言う。どうやらベルがねだってスカイアローブリッジの説明を読み上げていたようだ。
「それもそうだね、あはは」
「いい加減にして、そろそろ渡るよ」
チェレンの鶴の一声で3人は橋を渡っていった。
翌日。
チェレンはサッサとジムに行ってしまったらしく、急いでジムに向かうと
「マメパト、エアカッターだ!」
「! ハハコモリ!」
「ハハコモリ戦闘不能、マメパトの勝ち。よって勝者、挑戦者チェレン!」
といった感じで、ジム戦はもう終わっていた。
「チェレン」
「イリスか。見ての通り、勝ったよ」
「いや、君が負けるとは思わないけど。あと、僕は君のバトルをほとんど見ていない」
「結果を見れば勝敗は分かるだろ」
「そうだね」
とかそんなやり取りをしていると、アーティがやって来て、チェレンにジムバッジを渡した。
「ん? イリス君、来てたのか」
今まで気がつかなかったらしい。こんなに近くにいるのに。
「悪いけど、ジム戦ならまた明日とかでいいかな。僕のポケモンも、休ませなきゃいけないし」
「別に構いませんよ」
もとより今日は、チェレンのバトルを観戦する予定だったのだ。
ピリリリ、ピリリリ
突然そんな電子音が聞こえてきた。これは、ライブキャスターの呼び出し音だ。
「ん? 誰からだろう?」
心当たりがないらしく、アーティは誰かとライブキャスターで通話した。
「え!? それは本当かい? うん、分かった。僕もすぐに向かう」
ピッとライブキャスターの通話を切ると、アーティはイリスたちと向き合った。
「今、プラズマ団にポケモンを盗まれたトレーナーがいるという情報を貰った。僕はプライムピアって波止場に行くけど、君たちも来る?」
2人は顔を見合わせ、2つ返事で同行した。
「イリス、チェレン……あたしのポケモン、盗られちゃったよぅ……」
波止場に着いた3人は、アイリスというアーティの知り合いから、ベルがプラズマ団にポケモンを盗まれたことを聞いた。
「で、プラズマ団を追いかけてポケモンを取り返そうとしたんだけど、この街って人が多くて、見失っちゃった」
「まあ、しかたないよ。ヒウンで人探しなんて、水の中で虫ポケモンを探すくらい難しいよ」
「基準が全然分かりません」
イリスがつっこむ。
「ポケモン取り返そうにも、プラズマ団がどこにいるのか分からなければ……」
『…………』
全員で押し黙ってしまう。すると
「あ、いた!プラズマ団!」
と叫び、プライムピアから飛び出していった。
「僕たちも行くよ!」
「はい!」
「ほらベル、行くよ」
「う、うん」
「ここだね」
「ここですね」
「絶対にここ」
そこは、ジムの正面に位置するビルで、その玄関にはプラズマ団が数人いた。
「違う違う。ここはプラズマ団のアジトなんかじゃない」
「そうそう。盗んだポケモンとかもいない」
明らかに墓穴を掘っているプラズマ団員。
「別に君らが何者かは今はどうでもいいけど、この中に入れてもらえないかな?」
「ぬぐぐぐぐ、よく見ればこいつ、ジムリーダーじゃないか。どうする?」
「どうするもこうするも、やるしかねえ」
「そうだな。出て来い、ドッコラー!」
「出て来い、オタマロ!」
「出て来い、フシデ!」
「どうやらやるみたいだけど?」
「それならこっちも応戦するまでですよ。出て来い、ダンゴロ!」
「じゃ、あたしも。出てきて、キバゴ!」
「僕のポケモンは疲労してるから、イリス君よろしく」
「ええ!? 無責任じゃないですか!? チェレンのポケモンも疲労してますけど、普通に出してますよ!?」
「彼のダンゴロはほぼノーダメージだから。ささ、早く」
「分かりましたよ……出て来い、ワシボン!」
「ドッコラー、けたぐり!」
「ワシボン、翼で打つ!」
ドッコラー戦闘不能。
「フシデ、ポイズンテール!」
「ダンゴロ、ロックブラスト!」
フシデ、戦闘不能。
「オタマロ、バブル光線!」
「キバゴ、ダブルチョップ!」
オタマロ、戦闘不能。
「さて、もうポケモンはいないみたいだけど、どうする?」
アーティが(何もしてないのに)威圧すると、プラズマ団たちがビルの中に入っていった。
「さてと、それじゃあ入るよ」
ビルの中に入ると、プラズマ団員数名と、ゲーチス、そして、改造されたプラズマ団制服を着た2人が
「ようこそ、プラズマ団仮設アジトへ。僕はプラズマ団7幹部のルー」
「現在、ここの管理を任されているわ。あたしはプラズマ団7幹部のリン」
そう、名乗った。
今回のバトルシーンは全部一瞬でした。文字数の都合上、ちょっとは書きたかったルー&リンVSイリス&幼馴染は次回になります。お楽しみに。