二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 134章 堅き呪い ( No.294 )
日時: 2011/07/13 21:55
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

「チラチーノ、10万ボルト!」
「デスカーン、サイコキネシス!」
チラチーノの放つ10万ボルトを、デスカーンはサイコキネシスで相殺する。
「アイアンテール!」
ちらちーのは跳躍し、尻尾を鋼鉄の如く硬化させ、回転しながらその尻尾をデスカーンに振り下ろす。
「もう一度サイコキネシス!」
デスカーンはアイアンテールがヒットする直前に念動力でチラチーノの動きを止め、そのまま地面に叩きつける。
「ぐぅ……」
チラチーノはかなりダメージを受け、疲労している。満身創痍、疲労困憊だ。呪いでじわじわとダメージを与えられているので、速攻で決めようとするも、サイコキネシスで止められる。これの繰り返しだ。
「10万ボルト!」
しかしチラチーノはめけずに高圧電流をデスカーンに放つ。
「サイコキネシス!」
だがやはり、その電流も念動力で掻き消される。
「アイアンテールだ!」
チラチーノは地面を蹴って瞬間移動の如くデスカーンに接近し、鋼鉄のように硬くなった尻尾を打ち込む。
「やっと1発入ったか……」
しかしパワーシェアで攻撃力を下げられている上、デスカーンの防御力は高い。なので大したダメージは与えられない。
「チラチーノ、そのまま10万ボルトだ!」
チラチーノはデスカーンに接近したまま、遠距離攻撃である10万ボルトを放つ。チラチーノは攻撃の出が早いため、素早さの低いデスカーンはそれを避ける事が出来なかった。
「続けてアイアンテール!」
さらに仰け反ったデスカーンに、鋼鉄の尻尾を叩き込む。
「デスカーン、一旦下がって。そしてサイコキネシスです!」
デスカーンはチラチーノから少し距離を取り、念動力を念波に変えて撃ち出す。
「10万ボルト!」
チラチーノは多方向から襲い掛かるサイコキネシスを、10万ボルトで相殺する。互いに攻撃力は同じなので、突破されるような事はない。
「もう1度10万ボルトだ!」
チラチーノは高圧の電流をその身に纏い、それを多方向から放つ。
「サイコキネシスで相殺です!」
デスカーンも同じようにサイコキネシスを放ち、電流を相殺する。
「突っ込めチラチーノ、アイアンテール!」
チラチーノは全速力でデスカーンに急接近。その勢いを殺さず、回転しながら鋼鉄の尻尾を振るう。
「サイコキネシス!」
デスカーンは念動力を放とうとするも、チラチーノの攻撃の方が速く、黄金の体に鋼鉄の尻尾が叩きつけられる。
「……もう、限界か」
チラチーノは最後の一撃を炸裂させ、地面に倒れる。呪いとサイコキネシスのダメージが蓄積し、戦闘不能になったのだ。
「戻ってくれ、チラチーノ」
イリスはチラチーノをボールに戻す。
「さて、チラチーノのお陰でデスカーンの体力は結構削った。次はお前だ、デンチュラ!」
イリスの2番手は、虫・電気タイプのデンチュラだ。
「デンチュラ、エレキボール!」
デンチュラは電撃を凝縮した球を作り出し、それをデスカーンに向けて一直線に発射する。
「デスカーン、サイコキネシスで止めてください!」
デスカーンはサイコキネシスでエレキボールを止める。
「よし。デンチュラ、ワイルドボルト!」
デンチュラは激しい電撃をその身に纏い、猛烈な勢いで、物凄いスピードでデスカーンに突撃する。
だがその前に、デスカーンの目の前で止まっているエレキボールにぶつかる。そしてそのエレキボールの電気を吸収し、威力が増した状態でデスカーンに突撃する。
「そのままシザークロスだ!」
デスカーンの体に張り付くような体勢のデンチュラは、爪を交差させながら振り下ろし、デスカーンを切り裂く。
「うぅ。デスカーン、パワーシェ——」
「遅いですよ。シグナルビーム!」
デンチュラはデスカーンの体が光り始めたところで、至近距離からさまざまな色の光線を束ねた光線を、デスカーンに発射する。
「デスカーン!」
デスカーンは吹っ飛ばされるような事はなかったが、盛大に光線を喰らい、その場に倒れこむ。
「戻ってください、デスカーン」
シキミは左手に持つボールにデスカーンを戻す。ペンも一緒に持っているが、離さないのだろうか。
「それじゃ、次はこのポケモンです。出て来てください、ブルンゲル!」
シキミの2番手は、浮遊ポケモンのブルンゲル。しかしミキやムント使うブルンゲルとは異なり、体はピンク色で、女王のような顔つきをしている。♀なのだろうか。
「電気タイプのデンチュラに、水タイプのブルンゲルとは。何か作戦でも?」
「それは言えませんね。真相をすぐに教えてしまっては、読者もつまらないですから。ブルンゲル、波乗りです!」
ブルンゲルはどこからか大波を発生させ、デンチュラを飲み込もうとする。
「デンチュラ、ワイルドボルトで突っ切れ!」
デンチュラは激しい電撃を纏い、大波に突っ込む。波の勢いは大したものだったが、デンチュラを止める事は出来ず、突っ切られてしまう。
「エレキボールだ!」
そして電撃の球を発射する。球はまっすぐブルンゲルに向かい、直撃する。大ダメージというわけではないが、効果抜群なのでそれなりに効いてはいるようだ。
「ふふ。これは、面白い物語になりそうですね……」
しかし、シキミは全く動じず、不敵に微笑むのだった。



イリスVSシキミ、パート2です。今思えば、シキミのデスカーンってサイコキネシスばっかり使ってますね。まあ、覚えている技の性質上、そうせざるおえないのですが。ではでは、次回はイリスVSシキミ、パート3です。お楽しみに。