二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 146章 エースカード ( No.308 )
- 日時: 2011/07/19 00:30
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http://pokegai.jp/
「シビルドン、ラスターカノン!」
シビルドンは銀色に輝く球を口から発射する。
「ワルビアル、ストーンエッジ」
対するワルビアルは鋭く尖った岩を無数に発射し、ラスターカノンを相殺。そしてそのままシビルドンにもダメージを与えた。
「うぅ……シビルドン、岩石封じ!」
シビルドンは結構ダメージを受けたようだが、負けじと地面を隆起させようとする。
「砂地獄だ」
がしかし、ワルビアルは自分を中心としてそのの周囲に流砂を作り、岩石封じを防ぐ。
「ストーンエッジだ」
ワルビアルはさらに尖った岩を発射し、シビルドンを攻撃。
「だったら……ワイルドボルト!」
シビルドンは激しい電撃を纏い、飛来する岩を砕きながらワルビアルに突撃する。しかし
「効いてない……?」
「当たり前だ。ワルビアルは地面タイプで、ワイルドボルトは電気タイプ。電気タイプ技は、地面タイプには効果がない」
こんなものは初歩の初歩だ。とギーマは言う。
「ワルビアル、ドラゴンクロー」
ワルビアルは目の前で止まっているシビルドンに、龍の力を込めた爪を炸裂させる。
「シビルドン、こっちもドラゴンクロー!」
シビルドンも同じようにドラゴンクローを繰り出すが、ワルビアルのドラゴンクローの方が僅かに強い。
「とどめだ。ドラゴンクロー」
ワルビアルは最後にドラゴンクローを決め、シビルドンを戦闘不能にする。
「戻って、シビルドン」
ベルはシビルドンをボールに戻す。これでベルの手持ちも残り2体だ。
「地面タイプなら……このポケモンだね。出て来て、ムーランド!」
ベルの3体目のポケモンは、寛大ポケモンのムーランドだ。
「ムーランド、波乗り!」
ムーランドはどこからか大波を発生させ、ワルビアルを飲み込んだ。
「やるねぇ……ワルビアル、砂地獄だ」
ワルビアルは意外とタフで、効果抜群の波乗りを受けてもすぐに立ち直り、ムーランドの足元に流砂を発生させる。
「! ムーランド!」
ムーランドは流砂に捕まり、もがくが全然抜け出せない。
「無駄な足掻きだ。このワルビアルの砂地獄を喰らって、逃れられたポケモンはいない。さあワルビアル、ストーンエッジだ」
ワルビアルは動けないでいるムーランドに鋭く尖った岩を無数に放つ。
「ドラゴンクロー」
そして龍の力を込めた爪をアッパー気味に喰らわせ、ムーランドを打ち上げる。
「ムーランド、噛み砕く!」
ムーランドは攻撃こそ受けたが、そのお陰で砂地獄から脱出が出来た。そしてムーランドは落下しながらワルビアルを噛み砕こうとする。
「無駄だよ。ワルビアル、イカサマだ」
ワルビアルはムーランドが攻撃する直前に、不自然な動きを見せる。そしてムーランドの歯がワルビアルの体に喰い込むのとほぼ同時に、ワルビアルの一撃がムーランドに炸裂する。
「ムーランド。大丈夫?」
大きく後ずさったムーランドはかなりのダメージを受けたようだが、まだ戦闘不能にはなっていない。
「イカサマは相手の能力を利用して攻撃する技。使い難く扱い辛いのが難点だが、使いこなせば強力な武器となる。イカサマも、ゲームでは立派な戦法さ」
ギーマは黄色いマフラーをはためかせながら言う。
「ムーランド、岩砕き!」
ムーランドは前足に力を込め、ワルビアルに向かって走り出す。
「懲りないな……ワルビアル、砂地獄だ」
ワルビアルは再三、流砂を作ってムーランドの動きを止めようとするが
「ムーランド、ジャンプでかわして!」
ムーランドは大きく跳躍して砂地獄を回避、ワルビアルの脳天に岩砕きを炸裂させる。
「手を読み間違えたかな……? まあいいさ。ワルビアル、ストーンエッジだ」
ワルビアルはとりあえず、ムーランドを離すために鋭い岩を乱射する。
「ムーランド、退いちゃダメ。波乗り!」
ムーランドは後退せず、むしろ波乗りで前に出る。
「岩砕き!」
大波を受けて体勢を崩したワルビアルに、ムーランドは岩砕きを喰らわせる。
「ワルビアル、イカサマだ」
ワルビアルはムーランドの攻撃が止まったところを見計らい、不自然な動きでムーランドを攻撃する。
「ムーランド、噛み砕く!」
「かわしてドラゴンクロー」
ワルビアルはムーランドの噛み砕くを一歩後退してかわし、すぐさま一歩前に出てドラゴンクローを喰らわせる。
「しぶといな、そのムーランド」
ギーマは言う。確かに攻撃力の高いワルビアルの攻撃をこれだけ喰らってもまだ倒れないムーランドの耐久力は、見事なものだろう。
「だが、それでもそろそろ終わるだろう。ワルビアル、砂地獄だ」
ワルビアルはムーランドの足元に流砂を作るが、ジャンプで避けられる。
「そうくると思ってたよ。ワルビアル、ストーンエッジ」
ワルビアルは空中にいるムーランドに鋭い岩を無数に突き刺して攻撃。
「とどめだワルビアル。落ちてきた所にイカサマ」
ワルビアルはムーランドの落下点に素早く移動し、不自然な動きを見せる。どうやら落ちてきたらすぐに攻撃するようだ。
しかし、その作戦は失敗に終わる。
「ムーランド、ギガインパクト!」
ムーランドは落下すると同時に、膨大なエネルギーを身に纏う。そして落下点にいるワルビアルに、衝突する。
ワルビアルはその攻撃を受ける直前にイカサマを使ったが、ギガインパクトのただただ強大な破壊力の前には、イカサマなんて小細工は意味を成さず、巨大な力に押し潰された。
「……やれやれ、とんだエースカードを持っていたものだな」
ギーマは、戦闘不能となったワルビアルを見ながら、そう言う。
今回はベルVSギーマ、パート3です。チェレンと統一したいので、後2回分、頑張ります。それにしてもイカサマって何なんでしょうね?正直、僕よく知らないんですよ。相手の能力値だか攻撃力だかがどうたらこうたらというのは知っているのですが。では、次回のベルVSギーマ、パート4もお楽しみに。