二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 150章 力の封印 ( No.313 )
日時: 2011/07/20 22:06
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

「ムシャーナ、夢喰い」
ムシャーナはまたも眠るブルンゲルの夢を喰おうとするが
「あら……起きてしまったわね」
ブルンゲルはムシャーナが夢喰いを発動する直前で目を覚まし、夢喰いから逃れる事が出来た。
「良かった、ブルンゲル……。よし、それじゃあ反撃行くよ。潮吹き!」
ブルンゲルは潮水を盛大に噴射し、ムシャーナを攻撃するが
「ムシャーナ、光の壁」
ムシャーナは特殊技のダメージをカットする壁で潮吹きの威力を軽減する。
「潮吹きは自分の体力がなくなるほど威力が落ちる技。夢喰いを食らい続けたそのブルンゲルじゃ、大した威力にはならないわ」
カトレアの言う通り、ブルンゲルはかなりダメージを負っていて、あと2、3発まともに入れば戦闘不能になってしまうような状態だ。
そして光の壁でダメージをカットしたとはいえ、潮吹きを受けたムシャーナはほとんどダメージを受けていない。それほどにブルンゲルは疲弊しているのだ。
「だったら……ブルンゲル、エナジーボール!」
ブルンゲルは緑色の球体を2つ創り出し、ムシャーナに向けて発射する。
「光の壁」
しかしムシャーナは光の壁でそれを防御。
「滝登り!」
ブルンゲルは全身に水を纏い、ムシャーナに向かって突撃する。
「ムシャーナ、ブルンゲルが射程範囲内に入ったところで催眠術」
そう指示され、ムシャーナは向かい来るブルンゲルをじっと見据える。催眠術の射程範囲内に入ればすぐに催眠術を放てるように。
そして、ブルンゲルは催眠術の射程範囲に突入する。
「今よ、ムシャーナ」
ムシャーナは催眠効果のある思念を飛ばし、ブルンゲルを眠らせる。
はずだった
「! ムシャーナ!」
気付けばムシャーナは上空に吹き飛ばされていた。
「催眠術は命中率の低い技。故に確実に相手に当てなければ効果がない。ブルンゲルは滝登りで身に纏う水の量を多くして、ムシャーナがブルンゲルが催眠術の射程範囲内に入ってきたと思い込ませたんです」
つまり、ブルンゲルは通常の滝登りよりも多く水を身に纏い突撃した。そのためムシャーナはブルンゲルが射程範囲内に入ったと思ったが、その時はまだ水の部分しか入っておらず、催眠術は失敗に終わって攻撃を喰らった、という事だ。
「ふうん……少し楽しくなってきたわね。でも、まだアタクシのムシャーナは戦闘不能にはなっていない」
ムシャーナは吹き飛ばされたものの、すぐに体勢を立て直してゆっくりと降りてくる。
「ブルンゲル、怪しい風!」
「ムシャーナ、チャージビーム」
ブルンゲルは妖気を含んだ怪しい風を飛ばすが、ムシャーナのチャージビームはそれを突っ切ってブルンゲルにヒットする。
しかし怪しい風も相殺されたり打ち消されたりしたわけではないので、そのまま飛んで行き、ムシャーナに直撃する。
「戻って、ブルンゲル」
「戻りなさい、ムシャーナ」
双方の攻撃が互いにクリティカルヒットしたようで、どちらのポケモンも戦闘不能となった。
「それじゃあ次は……このポケモン。頼むよ、ドリュウズ!」
「出て来なさい、ランクルス」
ミキの繰り出したポケモンは、モグラのような姿の地底ポケモン、ドリュウズ。
カトレアの繰り出したポケモンは、胎児のような姿の増幅ポケモン、ランクルス。
「ドリュウズ、気合玉!」
ドリュウズは気合を込めた球体を作り、それをランクルス目掛けて放つ。
「ランクルス、ピヨピヨパンチで打ち消しなさい」
対するランクルスは拳を握り、向かい来る気合玉を殴りつけて消し去った。ランクルスは特攻がべらぼうに高く、握力も岩を砕くほどだ。
「こちらも気合玉」
そしてランクルスはドリュウズと同じように気合玉を放つ。
「メタルクローで掻き消して!」
対するドリュウズは鋼鉄の如き硬度の爪で放たれた気合玉を切り裂き、消滅させる。ドリュウズの爪は地底を掘り進むため、かなり硬いのだ。
「ドリュウズ、気合玉からドリルライナー!」
ドリュウズはまず気合玉を放ち、次に頭の角と両手の爪を合わせるそしてそのドリルのような形状で高速回転し、ランクルスに向かって突っ込む。
「サイコキネシスで止めなさい」
ランクルスはまず飛んで来る気合玉を念動力で止め、その次に回転しながら向かって来るドリュウズを止めようとするが
「!」
気合玉に念動力を当てた途端、爆発した。それによってランクルスは怯み、そのままドリルライナーも喰らってしまう。
「成程。わざと不安定な気合玉を放つ事で、外部からの力を受けて爆発するようにしたのね」
カトレアは気合玉が爆発した原因をすぐに理解する。恐るべき頭の回転の速さだ。
「ドリュウズ、もう一度気合だ——」
「ランクルス、封印」
ドリュウズは再び気合玉を放とうとするが、ランクルスから発せられる力で止められてしまう。
「え……ドリュウズ、気合玉!」
ドリュウズは気合玉を放とうとするが、まずもってエネルギーを集める事すら出来ていない。
「封印は相手の覚えている技で、自分と同じ技がある場合、その技を使えなくする。つまり封印する技」
カトレアは静かに、そう言う。
「さて、ここからが楽しい時間の始まり。アタクシを楽しませて頂戴……」



今回はミキVSカトレア、パート3でした。そして今回で150章です。まあ特に何かやるわけではありませんが。ですが、200章いったら何かしようと思います。明日から僕は夏休みに突入するのですが、何分受験生の身ですので、更新は午前中か夜となりますが、ご了承ください。では、次回のミキVSカトレア、パート4もお楽しみに。