二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 151章 知力の女 ( No.314 )
- 日時: 2011/07/21 18:12
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http://pokegai.jp/
「ドリュウズ、岩雪崩!」
ドリュウズはどこからか多量の岩を出現させ、それらを雪崩のようにランクルスに落とす。
「ランクルス、サイコキネシス」
しかしランクルスは念動力で降り注ぐ岩を止める。
「そのまま攻撃」
そして岩を粉々に砕くと、念動力を念波に変換してドリュウズに向かって撃ち出す。
ドリュウズは反復横跳びの要領でそれを避けようとするが、残念ながら全てヒットしてしまう。しかしドリュウズは鋼タイプなので、大きなダメージにはならない。
「ドリュウズ、ドリルライナー!」
ドリュウズは頭の角と両手の爪を合わせ、ドリルのような形状となる。そしてその状態で高速回転し、ランクルス目掛けて突っ込む。
「ランクルス、サイコキネシス」
ランクルスは念動力で回転突撃してくるドリュウズを止めようとするが、回転するドリュウズのエネルギーは莫大で、サイコキネシスを弾いてしまう。
「くぅ……ランクルス、ピヨピヨパンチ」
ランクルスはドリルライナーの直撃を受けたが耐え切り、力を込めた拳を放つ。
「ドリュウズ、メタルクロー!」
ドリュウズはドリルの形態からモグラの形態(?)に変化すると、いきなりピヨピヨパンチを喰らう。しかしノーマルタイプの技は鋼タイプには効果いまひとつなのであまり効かず、カウンター気味のメタルクローでランクルスを引き裂く。
「ランクルス、サイコキネシス」
ランクルスは念動力でドリュウズの動きを封じ、宙に浮かせる。そして思い切り勢いをつけ、地面に叩きつける。
「ドリュウズ、怯んじゃダメ。岩雪崩」
ドリュウズはサイコキネシスでランクルスと距離ができてしまったため、とりあえずは雪崩のように岩を降り注ぐ。
「サイコキネシスで砕きなさい」
ランクルスはそんな岩石を念動力で止め、木っ端微塵に粉砕する。
「気合玉よ」
そして気合を込めた球体を作り出し、それをドリュウズ目掛けて放つ。
「! ドリュウズ!」
ドリュウズはその一撃を受けた。気合玉は鋼タイプの弱点を突く格闘タイプの技なので、ドリュウズのダメージは大きい。
「ドリュウズ、ドリルライナー!」
「ランクルス、気合玉」
ドリュウズはドリルの形態になり、高速回転しながらランクルスに突っ込む。
ランクルスは直進するドリュウズに気合を込めた球をぶつけ、ダメージを与えるとともにその動きを止める。
「サイコキネシス」
そして念動力で浮かせ、地面に叩きつける。しかし今度はランクルス側に引き寄せる。
「ピヨピヨパンチ」
ランクルスは体勢の崩れたドリュウズを殴り飛ばす。しかも腹の部分を狙ったので、ダメージはそれなりにあるだろう。
「そろそろおわりかしら……? ランクルス、気合玉」
ランクルスは気合を込めた球体を作り、ドリュウズにむけて放つ。
「ドリュウズ、爪で防御!」
ドリュウズは咄嗟に鋼鉄のように硬い爪を交差させ、気合玉を防御する。しかしそんなものは気休め程度にしかならないだろう。ドリュウズは気合玉の直撃を受け、それによって生じた砂煙に包まれる。
「……?」
砂煙が晴れると、そこにはドリュウズが点…いなかった。
「一体どこへ……?」
ドリュウズの生態を知るトレーナーなら、まずは穴を掘るで地面に潜ったと考えるだろう。しかしミキのドリュウズは穴を掘るを覚えていない、だとすれば
「! ドリルライナー……ランクルス、下——」
カトレアが気付いたときにはもう遅かった。ドリュウズはドリルの形態で高速回転しながら地面から飛び出し、ランクルスに突撃する。
「ドリュウズ、メタルクロー!」
ドリュウズはドリルライナーを当てるとすぐにドリル形態を解除し、鋼鉄の爪でランクルスを引き裂く。
「とどめのドリルライナー!」
そしてドリュウズは最後に跳躍し、真上からドリルライナーを繰り出し、ランクルスに直撃する。
「ランクルス!」
ランクルスを見れば、目を回していた。戦闘不能だ。
「戻りなさい、ランクルス」
カトレアはランクルスをボールに戻す。これでカトレアの残りポケモンはあと1体だけだ。
「……それでは、アタクシの切り札ポケモンを見せましょうか。さあ出て来なさい、ゴチルゼル!」
カトレアの最後のポケモンは、天体ポケモンのゴチルゼル。黒いドレスを着込んだ人間の女性的なポケモンだ。
「ゴチルゼル、サイケ光線」
ゴチルゼルは掌を前に突き出し、そこから念波を光線として発射する。
「ドリュウズ、メタルクローで弾き返して!」
ドリュウズは鋼鉄の爪を振るい、サイケ光線を弾こうとするが
「え……ドリュウズ!」
弾かれた、もとい吹っ飛ばされたのはドリュウズだった。
「目覚めるパワー」
ゴチルゼルは今度は空色の小球を作り、それをドリュウズに発射する。
「ドリュウズ、もう一度メタルクロー!」
ドリュウズは再度弾こうとするが、やられるのはドリュウズだった。
「お次は悪の波動」
ゴチルゼルはさらに悪意に満ちた波動を無数に放ち、ドリュウズを攻撃。今までの攻撃は全てこうかいまひとつだが、ドリュウズにはかなり効いているようだ。
「これで終わり……。ゴチルゼル、破壊光線」
ゴチルゼルは膨大なエネルギーを収束し、それを極太の光線として、発射する。
ドリュウズはその光線の直撃を喰らい、吹っ飛ばされる。
「ドリュウ……ズ……」
ミキは吹き飛ばされるドリュウズを捉えられず、他の何かを見ているように、固まっていた。
意外とこのバトルも早く終わりそうな予感がしてきました。今回のラストはミキに異変が起こりました、次回は何が起こったか明らかになります。……まあ、一応こういう場で言わないと、伝わりそうになかったので。では、次回もお楽しみに。