二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 13章 双子のタッグバトル ( No.32 )
日時: 2011/04/10 14:36
名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
参照: http:/BUENOSUAIRESU

「僕はプラズマ団7幹部のルー」
「あたしはプラズマ団7幹部のリン」
ビルに入ると、2人のプラズマ団改造制服を着た少年少女が待ち構えていた。
「うん? なんでここに子供が? いや、何で子供がプラズマ団なんかに加担してるのかな?」
「別に、大した理由はないよ、ジムリーダーさん」
「別に、なんだっていいでしょ、ジムリーダーさん」
青い髪の少年がルー。
緑の髪の少女がリン。
ルーが言葉を発すると、それにかぶせるようにリンも言葉を発する。息がピッタリで、顔も背も体格も似てる。
「双子のプラズマ団幹部、か」
アーティが呟く。
「そう、あなたたちはポケモンを取り返しに来たんだよね?」
「そう、あなたたちはポケモンを取り返しに来たのよね?」
「その2人でほぼ同時に喋るの、どうやってるんだい? 同時に喋ってもちゃんと2人の言ってることが分かるんだけど?」
「説明しても分からないさ」
「説明しても分からないわ」
「……確かに、僕たちはポケモンを取り返しに来た。でも、そうほいほいと返してくれるのかい?」
「まさか、返して欲しいなら無理矢理奪えば?」
「まさか、返して欲しいなら無理矢理奪えば?」
「ふうん。そこの、偉そうな人。ゲーチスさんだっけ? あなたは何かするわけ?」
「ワタクシですか? いえ、ワタクシは手も足も出しません。ただこの2人の戦いを傍観するだけですよ。信じてもらえない様であれば、この場から退散するとします」
そう言って、ゲーチスはエレベーターで階上に行ってしまった。
「それじゃあ、あの双子幹部を倒さないとね」
「誰が来てもいいよ。ただし2人ね」
「誰が来てもいいわ。ただし2人よ」
「1人だと2対1でフェアじゃなくなるからね」
「1人だと2対1でフェアじゃなくなるわ」
「だってさ」
「それじゃあここは、僕が行きます」
イリスが自ら立候補した。
「この中で1番消耗してないのは僕ですし、打倒でしょう」
「ありがとう。僕のポケモンは戦えないから、頼むよ」
「僕も、アーティさんとのバトルで結構消耗してるから、戦えない」
アーティとチェレンは消耗していて、ベルはポケモンを奪われている。だとするとあと1人は
「あたしが行くわ」
アイリスが手を上げる。
「これでもソウリュウジムジムリーダー代理。キバゴ1体でもいけるわ」
「言い忘れてたけど、バトルは2&2対2&2のタッグバトルだよ」
「言い忘れてたけど、バトルは2&2対2&2のタッグバトルよ」
アイリス、退場。
「ううー今はキバゴ1体しかいないから、バトルに出れない」
「弱ったな、どうするか」
5人の間の空気が重くなってく。と、その時
「あたしが、やる」
ベルが、名乗りでた。
「ベル……でも君はポケモンを奪われているんじゃ……」
「大丈夫。奪われたのは1対だから。それ以外は無傷」
早く言えよ。4人がそう思った。
「決まったみたいだね。じゃあ出て来い、クマシュン!」
「決まったみたいね。じゃあ出てきて、タマゲダケ!」
「出て来い、デスマス!」
「出てきて、コロモリ!」
4人がそれぞれポケモンを出し、バトルが始まった。
「クマシュン、凍える風!」
「タマゲダケ、ヘドロ爆弾!」
「デスマス、鬼火で防御!」
シッポウジムでも見せた、鬼火の盾で凍える風とヘドロ爆弾を防いだ。
「コロモリ、ハートスタンプ!」
コロモリのハートスタンプが、タマゲダケにヒットした。
「続けて行くぞ、クマシュン。切り裂く!」
「怯んじゃだめ、タマゲダケ。エナジーボール!」
「デスマス、かわしてナイトヘッド!」
デスマスはエナジーボールをかわし、ナイトヘッドを放った。そのナイトヘッドは、タマゲダケではなく、コロモリを切り裂こうとしていたクマシュンに当たった。
「デスマス、サイコキネシスで動きを止めろ!」
デスマスは指示の通り、サイコキネシスでクマシュンとタマゲダケの動きを封じた。
「今だ、ベル!」
「OK!コロモリ、エアカッター!」
コロモリは羽から空気の刃を放ち、クマシュンとタマゲダケを切り裂き、戦闘不能にした。
「エアカッターは、急所にも当たりやすい技だからね。僕もあれにやられたんだよねえ」
アーティがそう説明する。
「戻れ、クマシュン。なかなかやるね、でも次はこうはいかないよ。フリージオ!」
「戻って、タマゲダケ。なかなかやるわね、でも次はこうはいかないわ。マラカッチ!」
ルーとリンの2体目のポケモンは、結晶ポケモンフリージオと、サボテンポケモンマラカッチだった。
「一気に決める。デスマス、ナイトヘッド!」
「コロモリ、ハートスタンプ!」
「いい攻撃だけど、甘いよ。フリージオ、溶ける!」
「いい攻撃だけど、甘いわ。マラカッチ、コットンガード!」
デスマスのナイトヘッドは溶けるでかわされ、コロモリのハートスタンプはコットンガードで止められた。
「決めるよ。フリージオ、氷のつぶて!」
「決めるよ。マラカッチ、ニードルアーム!」
デスマスは氷のつぶてで吹っ飛ばされ、コロモリはニードルアームで叩き落された。
『!?』
2人とも、一撃でやられたことに驚いているようだ。
「まあ、君たちの実力がまだまだって事だよ」
「もっと、鍛えて育てていれば勝てたかもね」
最初のように、2人は別々のことを言った。
「……まだ負けてないよ。フタチマル!」
「大丈夫、きっと勝てる。チャオブー!」



ルーとリオ、プラズマ団7幹部との戦いが始まりました。初戦からいきなりタッグバトルです。次回ダブルバトルで活躍するあの技が出ます。お楽しみに。