二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 155章 リベンジマッチ イリスVSメイル ( No.321 )
- 日時: 2011/07/23 23:03
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http://pokegai.jp/
「出て来い、デスカーン!」
「行け、ランクルス」
イリスの2番手は黄金の棺桶の姿をしたポケモン、デスカーン。メイルが繰り出したのは黄緑色のジェル状の物質を身に纏った胎児のようなポケモン、ランクルス。
「……あんた、他にもポケモン持ってたんだな」
「そういえば、お前に見せるのは初めてだったな。ランクルス、エナジーボール」
ランクルスは緑色の球を2つ作り出し、それをデスカーンに向けて放つ。
「デスカーン、怪しい風で吹き飛ばせ!」
デスカーンはその球を妖気を含む風で吹き飛ばす。
「シャドーボール!」
そして影で作った球を4つ、ランクルスに放つ。
「ランクルス、サイコキネシスで止めて雷だ」
だがランクルスは念動力で影の球を止め、さらにデスカーンに激しい落雷を落とす。
「くっ、凄い威力だな……デスカーン、鬼火だ!」
デスカーンは青白い不気味な火の玉でランクルスを囲み、身動きを取れなくする。
「動けば即火傷だ。デスカーン、シャドーボール!」
デスカーンはランクルスが動けない事をいい事に、シャドーボールを4発放つ。
「問題ない。ランクルス、かわせ」
しかしランクルスは鬼火に構う事無く、決して速いとは言えない動きでシャドーボールを回避する。
「私のランクルスの特性はマジックガード。技での攻撃以外ではダメージを受けない。鬼火など恐れるにたらん」
メイルの言う通り、ランクルスは火傷状態ではあるが、全くダメージを受けていない。
「ランクルス、エナジーボール」
ランクルスは緑色の球体を2つ、デスカーンに向けて放つ。
「デスカーン、鬼火で防げ!」
デスカーンはその球に対し、鬼火を盾のように隙間なく並べ、エナジーボールを防御。
「シャドーボール!」
「サイコキネシスだ」
そしてシャドーボールを発射。しかしランクルスのサイコキネシスで相殺されてしまう。
「だったらこれで……怪しい風!」
デスカーンは妖気を含む風を、弾丸のようにして竜巻状に撃ち出す。
「止めろ。サイコキネシスだ」
だがしかし、ランクルスはサイコキネシスでそれを止める。
「鬼火!」
ここでデスカーンは鬼火を放つ。しかし鬼火はランクルスには効かない。というか、既にランクルスは火傷状態だ。
「気でも狂ったか。ランクルス、放置しておけ」
ランクルスはゆらゆらと襲い掛かる鬼火に、何をするでもなく放っておく。しかし、ここで何らかのアクションを起こし、鬼火を消すなりデスカーンを攻撃するなりしておけばよかったと、メイルは後で悔やむだろう。
「!? シャドーボール……!?」
鬼火が通過すると、間髪入れずに黒い影の球が4発飛んでくる。いきなりだったので、ランクルスは4発全て喰らってしまった。
「これでとどめだ。目覚めるパワー!」
そしてデスカーンは朽葉色の小球を無数に発射する。
小球は全てランクルスにヒットし、シャドーボールで特防を下げられた事もあって、ランクルスは戦闘不能となった。
「それに、僕のデスカーンの目覚めるパワーは虫タイプ。エスパータイプのランクルスには効果抜群だ」
イリスは言う。ちなみに朽葉色とは、色あせた感じ黄緑色だ。文字通り朽ちた葉っぱのような色。分かり難ければ、虫タイプのイメージカラーと思ってくれれば良い。
「次は……このポケモンか。出でよ、ゾロアーク!」
めいるの最後のポケモンは、Nも使う悪タイプのポケモン、ゾロアークだ。
「……まさか、ゾロアークまで持っているとは……」
イリスは以前、Nのゾロアークにボロ負けした事がある。
「行くぞ。ゾロアーク、火炎放射」
ゾロアークは口から灼熱の炎を放射する。
「デスカーン、怪しい風だ!」
デスカーンは放たれる火炎に対し、怪しい風で壁を作りって防御する。
「鬼火だ!」
そして青白い不気味な火の玉を放つ。火の玉はゆらゆらと揺れながら、ゾロアークに向かっていく。
「ゾロアーク、バークアウトだ」
だがゾロアークはけたたましい叫び声を上げ、鬼火を掻き消す。さらにさらにその叫び声はデスカーンも襲う。
「くっ……目覚めるパワー!」
デスカーンは朽葉色の小球を放つが、ゾロアークの俊敏な動きでかわされてしまう。
「効果抜群の技といえど、当たらなければ意味がない。シャドークローだ」
ゾロアークは影の爪を作り、デスカーンを切り裂く。効果は抜群だが、デスカーンは堅いので大きなダメージにはならない。
「デスカーン、シャドーボールだ!」
「跳び上がってバークアウト」
デスカーンはゾロアークを追尾するようなシャドーボールを放つが、ゾロアークは大きくジャンプしてそれをかわす。そしてけたたましい叫び声を放ち、影の球を消しつつデスカーンを攻撃する。
「これでとどめだ。ダークバースト!」
そしてゾロアークは落下と同時に黒いエネルギーがこもった腕を振り上げ、デスカーンにぶつけるように振り下ろす。
「デスカーン!」
黒いエネルギーはデスカーンを中心として波紋のように広がり、デスカーンを吹き飛ばす。
「戻ってくれ、デスカーン」
イリスは今のダークバーストで戦闘不能となったデスカーンをボールに戻す。
「さて、ゾロアーク……N戦の予行演習と捉えておくか。いや……」
ちゃんとトレーナーとして戦おう。とイリスは呟き、最後のポケモンを繰り出す。
「後はお前だけだ、ダイケンキ!」
イリスVSメイル、リベンジマッチです。これは次くらいで終わらせる予定です。それそれとして、目覚めるパワーって便利ですよね。小説書く時でも、いろいろなタイプを自由に使えるし威力も強弱つけれて描写も楽。これほど便利な技はそうないですよ。……いや、手を抜いているわけではありませんよ?なんかあとがきっぽいあとがきを終えたところで、次回もお楽しみに。