二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 161章 不向き ( No.327 )
日時: 2011/07/24 23:28
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

イリスは現在、プラズマ団の城の3階にいる。ここには大勢のプラズマ団がいるはずなのだが、誰も襲ってこない。それどころか
「このポケモン、俺にこんなに懐いて……なあ、俺はプラズマ団にむいてないのか?」
「言うな。俺だってそうだ。俺たちはポケモンを道具としてしか見てないが、無垢なこいつらを見ていると、なんだか……」
どうやらプラズマ団の中にも、ポケモンと人間は切り離すべきなのかに疑問を抱く者がいるようだ。
「待ってろN。僕が君に真実を見せてやる……!」
イリスは平和の女神の言葉を胸に、階段を駆け上る。



「ランクルス、雷だ!」
「フー、かわしてドレインパンチ!」
ランクルスは激しい落雷を落とすが、フー(コジョンド)はそれを俊敏な動きで回避。そして光り輝く拳を見舞う。
「拳だったらこっちも負けねえぜ。ランクルス、ピヨピヨパンチ!」
ランクルスもコジョンドの拳に合わせて強烈なパンチを喰らわせる。
「さらにエナジーボール!」
そして自然の力がこもった緑色の球を放つ。
「見切りです!」
しかしフーはその攻撃の軌道を見切り、回避する。
「だったらこれだ!サイコショック!」
ランクルスは念波を実体化させ、コジョンドに向けて飛ばす。
「もう一度見切り!」
コジョンドは再度見切りを使い、サイコショックをかわす。
「ドレインパンチ!」
そして強烈な拳を叩き込む。



「オノノクス、ドラゴンクロー!」
「クリムガン、ドラゴンクロー!」
ムントとインディのバトルは猛スピードで進行し、2人の手持ちはあっと言う間に1体だけになってしまった。しかしその1体でのバトルが長い。どちらもそれなりに攻撃を受けてはいるものの、全く倒れる気配がない。
「ポイズンテール!」
「瓦割りだ!」
クリムガンの毒素を含む尻尾がオノノクスを襲い、オノノクスの硬い手刀がクリムガンに叩き込まれる。
「クリムガン、逆鱗!」
「オノノクス、地震だ!」
クリムガンは激怒したような膨大なエネルギーをその身に纏い、オノノクスに突撃する。対するオノノクスは地面を大きく揺らし、その衝撃でクリムガンを攻撃。
なんにせよ、この2人のバトルは長引くだろう。



「シュバルゴ、アイアンヘッド!」
「ナットレイ、鈍い!」
シュバルゴは鋼鉄の頭でナットレイに突撃するが、ナットレイは自身の防御力を高めてそれを弾く。
「メガホーン!」
シュバルゴの槍がナットレイに突き刺さる。今のは結構効いただろう。
「ナットレイ、しっぺ返し!」
ナットレイは触手のような蔦をシュバルゴに叩きつけ、引き剥がす。効果はいまひとつだが、相当な威力だ。防御の高いシュバルゴでなければ即戦闘不能だろう。
「ジャイロボール!」
そしてナットレイは回転しながらシュバルゴに向かっていく。シュバルゴもそれを避ける事が出来ず、直撃を喰らう。
「ハッ、そんな簡単にやられてたまるか。メガホーン!」
シュバルゴは虫の知らせが発動した状態での渾身のメガホーンを放つ。
「ナットレイ、ジャイロボール!」
だがナットレイはそのメガホーンを耐え切り、反撃のしっぺ返しを食らわせてシュバルゴを戦闘不能とする。
「ハッ、やるじゃねえか。なら次はこいつだ。ローブシン!」
レンジの次のポケモンは筋骨ポケモンのローブシンだ。
「ローブシン、マッハパンチ!」
ローブシンはその筋肉質の体からは想像できないスピードでナットレイに接近し、拳を叩き込む。
「パワーウィップ!」
ナットレイも負けじと強烈な蔓の一撃を放つが、ローブシンの防御も高かった。
「アームハンマー!」
ローブシンは拳をハンマーのように振り下ろし、ナットレイを沈める。
「ありがとう。戻って、ナットレイ」
リオはナットレイをボールに戻す。
「……よし。力には力。出て来て、オノノクス!」



「ゴルーグ、地震だ!」
ゴルーグは地面を大きく揺らし、その衝撃でギギギアルにダメージを与える。
「ギギギアル!」
流石のギギギアルも効果抜群の地震は耐え切れず、戦闘不能となってしまう。
「戻れ、ギギギアル」
テラはギギギアルをボールに戻す。これでテラの残りの手持ちはあと1体。しかしテラの顔に動揺や焦りはない。
「行け、ランクルス」
テラの最後のポケモンはエスパータイプのランクルスだ。
「何が来るかと思えばランクルスか。それならば小生のゴルーグの方がタイプ的に有利。ゴルーグ、ヘビーボンバー!」
バイオはタイプがどうこう言っておきながら、鋼タイプ技のヘビーボンバーを指示する。
ゴルーグは猛烈な勢いでランクルスに突撃するが、ランクルスは余裕で耐えていた。
「ランクルス、ワンダールーム」
ランクルスは摩訶不思議な空間を作り出し、ゴルーグと自身をそこへ閉じ込める。
「なんだこれは?……まあいいか。ゴルーグ、ストーンエッジ!」
ゴルーグは尖った岩を無数に発射するが、ランクルスは避けようとも相殺しようともしない。
「シャドーパンチだ!」
さらにゴルーグは拳に影を纏わせ、それをロケットパンチの如くランクルスに発射する。勿論ランクルスはその攻撃を喰らい、今度はかなりのダメージを与える。
「……そろそろか。ランクルス、痛み分けだ」
突如、ランクルスとゴルーグが光に包まれる。するとランクルスの傷は癒え、逆にゴルーグの体には傷ができていく。
「とどめだ。サイコキネシス」
ランクルスは念動力を念波に変え、それをゴルーグに向けて飛ばす。ゴルーグはその一撃を受け、大きく吹き飛ばされる。
「ゴルーグ!」
見ればゴルーグは戦闘不能になっていた。



今回も前回と大差のない回でしたね。特に書く事もないので、この辺で今回のあとがき終了です。では、次回もお楽しみに。