二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 14章 誓いの合体技 ( No.33 )
- 日時: 2011/04/10 14:15
- 名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
- 参照: http:/BUENOSUAIRESU
「フタチマル、シェルブレード!」
「チャオブー、ニトロチャージ!」
「フリージオ、溶ける!」
「マラカッチ、コットンガード!」
またしても、シェルブレードは溶けるでかわされ、ニトロチャージはコットンガードで止められた。
「あの防御技は、厄介だね」
「あれを、何とか出来れば……」
「ぼやぼやしてる暇なんてあるのかな? フリージオ、辻斬り!」
「ぼやぼやしてる暇なんてないでしょう? マラカッチ、ミサイル針!」
フリージオが一瞬でフタチマルの横を通過し、切り裂いた。マラカッチは体中から針を発射し、チャオブーに突き刺す。
「くっ……フタチマル、アクアジェット!」
フタチマルが水を纏い、フリージオに特攻する。
「チャオブー、ヒートスタンプ!」
チャオブーは炎を纏い、飛び上がってマラカッチを押し潰す。
「足掻いてるとこ悪いけど、そろそろ決めるよ。フリージオ、冷凍ビーム!」
「足掻いてるとこ悪いけど、そろそろ決めるわ。マラカッチ、花びらの舞!」
フリージオは氷の光線をフタチマルに当て、マラカッチは無数の花びらでチャオブーを包み込んだ。
「フタチマル!」
「チャオブー!」
「もう、勝負ありだね」
「もう、勝負ありだわ」
2人とも、勝ち誇ったように微笑む。
「まだだ。フタチマル、水の誓!」
「まだよ。チャオブー、炎の誓!」
と、フタチマルが地面から水を噴出し、チャオブーが地面から炎を噴出したが、異変が起きた。
『!?』
驚いたのは、ルー、リンだけでなく、イリス、ベルもだった。
噴出された水が、炎を受けて急激に熱され、目に見えないほどの水滴になり、虹が出来上がったのだ。
「こ、これは」
「どういう、こと……?」
「やれやれ、知らずに誓の技を使ったのか」
「やれやれ、知らずに誓の技を使ったのね」
イリス、ベルはわけが分からなくて驚いているが、ルー、リンはこの技を知ってはいるが驚いている感じだった。
「水の誓、炎の誓、草の誓。この3つは、それぞれ組み合わせることで、本領を発揮する」
「虹、湿原、焼け野原。誓いの技を組み合わせることによって、この3つの現象が生じるわ」
「俗にこれは合体技と呼ばれていて、合体技を使えるポケモンは数少ない」
「それをあなたたちのポケモンが使っていた。これはなかなか興味深い」
「合体技は普通に合わせるだけでも威力は3倍に膨れ上がる」
「でもその本質は、威力ではなく合わせることで生じる現象」
「焼け野原は炎タイプ以外が炎で焼かれ」
「湿原は敵のポケモンの動きが鈍くなり」
と、一拍おいて
『そして虹は、技の追加効果が出やすくなる!』
2人は初めて、全く同じ事を同時に言った。
「なんか頼んでもいないのに教えてくれてるとこ悪いけど、君らのポケモン、もうやられてるよ」
『え?』
気付いたら、フリージオは地面に落ち、マラカッチは横転していた。
「フリージオ!」
「マラカッチ!」
2人はポケモンをボールに戻し、なお喋り続ける。
「まさかここまでとは、合体技恐るべし、ってとこだね」
「まさかここまでとは、合体技恐るべし、ってとこね」
2人とも、負けたというのに全く焦らず、むしろ余裕といった感じにそう言った。
「さて、この2人はもう戦えないみたいだし、国際警察に引き渡そうか」
「そうですね。あのゲーチスって奴も一緒に——」
と、イリスが言おうとしたら、上の階が崩れてきた。
「おやおや、まさか7幹部のルーリン兄妹が、ダブルバトルでやられてしまうとは」
上階からゲーチスが、ポケモンに乗って下まで降りてきた。
「すみません、ゲーチスさん。奴らを甘く見てました」
「すみません、ゲーチスさん。奴らを甘く見てました」
「まあ、良いでしょう。ここは撤退しますよ」
「ゲーチス!お前、手を出さないんじゃなかったのか!」
イリスが叫ぶ。
「ええ、この2人の戦いに手は出しませんよ。ですが、もう戦いは終わったので」
「くっ……」
悔しそうにゲーチスを睨むイリス。もう一歩のところでプラズマ団の幹部を捕まえられたというのに、逃げられてしまう。と、その時
「いたわ、プラズマ団!ナットレイ、パワーウィップ!」
1人の少女が現れ、その少女のと思われるポケモンが、ゲーチスのポケモンを攻撃した。
「ん? 何者ですか?」
「私はリオ。PDOヒウン支部統括よ」
「PDO……最近プラズマ団を妨害する独立組織があると聞きましたが、あなたがその組織の一員ですか。ふむ、これは少々不利ですな。サザンドラ、飛び立つのです」
と言って、自分が乗っているポケモン、サザンドラに飛び立つように促がした。
「逃がさないわ。シャンデラ、出て来て!」
リオはシャンデラを繰り出した。そのシャンデラの影は、サザンドラの影に伸びている。
「これは」
「私のシャンデラはちょっと特殊で、影踏みの特性を備えているわ。さあ、これで逃げられないわよ」
そう言われてゲーチスは、ポケモンをもう1体出した。
「シビルドン、胃液です」
電気魚ポケモン、シビルドンを出し、胃液をシャンデラに降り掛けた。
「しまった……シャンデラ!」
胃液は特性を消す技。それによりシャンデラの特性影踏みが消されたのだ。
「それでは、さらばです」
ゲーチスは、そう言って天井をぶち抜き、飛び立って行った。
今回はついにプラズマ団幹部を倒しました。そして、募集したオリキャラも登場しました。次回はPDOの人々が登場です、では、また。