二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 165章 前哨戦 ( No.331 )
- 日時: 2011/07/25 12:10
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http://pokegai.jp/
「やるね、イリス。まさかシンボラーをこんなにも容易く倒すとは。でも、僕のトモダチの力はこんなものじゃない。ここからが本番だ。さあ出て来てくれ、バイバニラ!」
Nの2番手はブリザードポケモンのバイバニラ。ソフトクリームのような外見で、氷のコーンカップに2つのクリーム部分が付いていて、2つともに顔がある。
「バイバニラ、氷の息吹!」
バイバニラは穴の開いた角から凍てつくような息吹を放つ。
「デスカーン、怪しい風で吹き飛ばせ!」
デスカーンは妖気を含む風を放ち、氷の息吹を吹き飛ばす。
「シャドーボールだ!」
そして黒い影で作った球を4発放つ。球はそれぞれカーブしながらバイバニラに向かって行き、全発命中した。しかし
「バイバニラ、ミラーコート!」
シャドーボールの直撃を受けたバイバニラの体が光り、次の瞬間その光が弾け、デスカーンを襲う。
「くっ、デスカーン……!」
です感は防御、特防ともに高いポケモンだが、それでもこの攻撃によるダメージはかなりのものだった。
「ミラーコートは受けた特殊技のダメージを2倍にして返す技だ。君のデスカーンは特攻も秀でてるみたいだけど、それが仇となったね。バイバニラ、ラスターカノン!」
次にバイバニラは銀色に光る球体を作り出し、それをデスカーンに向けて発射する。
「ぐっ、デスカーン、目覚めるパワー!」
デスカーンはラスターカノンを喰らうもすぐに体勢を立て直し、朽葉色の小球を連続で発射する。
「バイバニラ、ミラーコート」
しかしバイバニラはそれらの攻撃を受け、ダメージを跳ね返す。しかし今度の攻撃は威力がさほど高くもなく、デスカーンも大きなダメージは受けない。
「バイバニラ、氷の息吹!」
バイバニラは頭の角から氷雪の息吹を放つ。
「デスカーン、怪しい風だ!」
デスカーンはそれに対し、妖気を含む風を発生させ防御。
「シャドーボール!」
そして影の球を発射。しかしミラーコートがあるので、控えめに2発だけだ。
「随分と及び腰だね。バイバニラ、氷の息吹だ!」
バイバニラは再び氷の息吹を放ち、シャドーボールを掻き消す。そしてそのままデスカーンに息吹を浴びせ、ダメージを与える。
「ぐぅ……!」
「氷の息吹は急所に必中する技だ、デスカーンといえど相当なダメージになるだろう。さあとどめだ。バイバニラ、ラスターカノン!」
バイバニラは銀色の球体を作り、デスカーンに向けて発射する。鈍いデスカーンはそれを避ける事ができず、直撃を喰らって戦闘不能となってしまう。
「……戻れ、デスカーン」
イリスはデスカーンをボールに戻す。しかしこの状況は決して悪くはない。デスカーンがやられてもイリスの手持ちは残り5体、対するNの手持ちも5体だが、バイバニラはデスカーンの攻撃を受けて疲労している。
「次はお前だ。出て来い、ズルズキン!」
イリスの2番手は悪・格闘タイプのズルズキン。氷タイプのバイバニラとは相性が良い。
「ズルズキン、諸刃の頭突き!」
ズルズキンはいきなりの大技を使用。自身をも傷つけるような勢いでバイバニラに突進し、頭突きをかまそうとするが
「バイバニラ、溶ける」
バイバニラは自分の体を溶かし、諸刃の頭突きを回避する。
「ラスターカノン」
そしてズルズキンの背後に姿を現し、銀色に輝く球を撃ち込む。
「ズルズキン!」
ズルズキンは大きく吹っ飛ばされるが、防御系の能力は高いので倒れはしない。
「君の魂胆は丸見えだよ。ミラーコートを恐れて、特殊技を使うポケモンが出せないんだろう?」
「っ!」
その通りである。イリスはミラーコートを嫌ってズルズキンを出したのだが、Nのバイバニラには物理技も効かない。
「僕のバイバニラは特殊技で攻められれば跳ね返し、物理技で攻められれば回避する。ミラーコートと溶けるの使い分けが重要なのさ」
「ぐ……ズルズキン、炎のパンチ!」
「無駄だよ。バイバニラ、溶けるだ」
ズルズキンは拳に炎を灯してバイバニラに向かっていくが、バイバニラは体を溶かして姿を暗ませる。
「氷の息吹」
そして突如背後から現れ、凍てつく氷雪の息吹を吹きつける。息吹はズルズキンの急所に命中し、大きなダメージを与える。
「くっそ、噛み砕く!」
「溶ける。そしてラスターカノン」
バイバニラはズルズキンの噛み砕くを溶けるでかわし、背後に現れては銀色の球を撃ち込む。
「くっ……!」
イリスは言葉も出ず、一方的にやられるだけだった。
「ズルズキン、噛み砕く!」
「無駄だって言ってるだろう。バイバニラ、溶ける」
ズルズキンの噛み砕くをバイバニラは体を溶かして回避する。
「どうすれば……。……!」
イリスは閃いた。そしてそれをすぐ実行に移す。
バイバニラは溶けた後、すぐにズルズキンの背後に回り、姿を現す。
「氷の息吹!」
そして氷雪の息吹を吹きつけるが
「ズルズキン、地面に炎のパンチだ!」
ズルズキンは地面に炎のコブ時を叩きつける。Nは一瞬わけが分からず困惑したが、すぐにその疑問は氷解する。
「火柱……!?」
ズルズキンが地面に叩きつけた拳の炎は地面を伝い、火柱としてバイバニラの周りを囲う。バイバニラも突然の事態で混乱している。
「今だズルズキン、跳び膝蹴り!」
そしてズルズキンは焦っているバイバニラに強烈な跳び膝蹴りを喰らわせ、バイバニラを解凍——壊凍する。
イリスVSN、パート2です。今回は諸事情により、あとがき短めで。では、次回もお楽しみに。