二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 167章 前哨戦Ⅲ ( No.333 )
日時: 2011/07/25 23:23
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

「次はこのポケモン。出て来てくれ、アーケオス!」
Nの繰り出すポケモンは、始祖鳥のような姿の岩・飛行タイプのポケモン、アーケオスだ。
「岩と飛行なら、虫と電気のデンチュラとは良いも悪いもあるな……デンチュラ、エレキボール!」
デンチュラは電撃を凝縮した球を発射する。
「アーケオス、かわしてドラゴンクローだ」
アーケオスは球をジャンプしてかわすと、滑空するようにデンチュラに接近し、龍の力を込めた鋭い爪で切り裂く。
「ぐっ……デンチュラ、シグナルビーム!」
デンチュラは背を向けたアーケオスに、さまざまな色彩の光線を束ねて発射する。
「アクロバットだ」
しかしその光線もアーケオスに回避される。アーケオスは体を捻って光線をかわすと、瞬く間にデンチュラに接近して強烈な一撃を繰り出す。
「シザークロス!」
「飛び上がってかわすんだ」
デンチュラは反撃にと爪を十字に振るうが、アーケオスは大きく飛び上がってそれを回避。
「ストーンエッジ!」
そして上空から鋭く尖った岩を連射し、デンチュラを攻撃。効果抜群に攻撃を受け、デンチュラは戦闘不能となってしまう。
「戻ってくれ、デンチュラ」
イリスはデンチュラをボールに戻す。
「次はお前だ。頼んだぞ、チラチーノ!」
イリスの次のポケモンは、白い毛並みが美しいポケモン、チラチーノだ。
「チラチーノ、10万ボルト!」
チラチーノは高圧電流をその身に纏い、アーケオスに向けて放つ。
「かわせアーケオス。ロックカット」
アーケオスはその電流をすぐにはかわさず、体を光らせて空気抵抗を減らす。そしてから飛び上がって回避するが、そのスピードは段違いに上がっている。
「君のチラチーノに対抗するには、こうする他ないからね。アーケオス、アクロバット!」
アーケオスは瞬く間に姿を消し、高速でチラチーノの背後に回りこんで強烈な一撃を繰り出す。
「くっ……チラチーノ、アイアンテール!」
チラチーノは体を回転させて横薙ぎのアイアンテールを繰り出すが、アーケオスには避けられる。
「ドラゴンクロー!」
アーケオスは再びチラチーノに急接近し、龍の爪でチラチーノを切り裂く。
「逃がすか。チラチーノ、ハイパーボイス!」
チラチーノはドラゴンクローを決めた後に後に下がろうとするアーケオスに激しい音による衝撃波を放つ。
「アーケオス、怯むな!アクロバット!」
アーケオスはハイパーボイスを喰らうも効果はいまひとつなのですぐに攻撃に移り、チラチーノに高速の一撃を叩き込む。
「あんまりもたないな……チラチーノ、アイアンテール!」
チラチーノは尻尾を振るってアーケオスを攻撃するも、掠りはする直撃する事はなく回避される。
「ドラゴンクローだ!」
「ハイパーボイス!」
アーケオスが爪に龍の力を込めて向かってくる中、チラチーノは音による衝撃波を発して迎撃を試みる。
「ハイパーボイスなら当たるか……チラチーノ、10万ボルト!」
チラチーノはハイパーボイスを終えると高圧電流を放つが、アーケオスは容易く回避する。
「ロックブラスト!」
チラチーノはゴツゴツしたいくつもの岩をアーケオスに連続で発射する。
「返り討ちだ。アーケオス、ストーンエッジ!」
アーケオスも鋭く尖った岩を連続で発射し、ロックブラストとぶつける。しかしロックブラストよりもストーンエッジの方が威力が高く、鋭い岩はそのままチラチーノに突き刺さった。
「アーケオス、ドラゴンクロー!」
そしてアーケオスはその隙に龍の爪を構えて特攻するが
「チラチーノ、ハイパーボイス!」
チラチーノは超高音の衝撃波を放ち、アーケオスにダメージを与える。
「いくら効果いまひとつでも、防御系能力の低いアーケオスなら結構効くよね。次はこれだよ。チラチーノ、ロックブラスト!」
チラチーノはアーケオスが怯んでいる隙に、岩の塊を連続で発射する。
「アーケオス、アクロバット!」
しかしアーケオスはなんとか持ち直し、曲芸のような動きで向かい来る岩を掻い潜ってチラチーノに強烈な一撃を叩き込む。
「チラチーノ!」
チラチーノはその一撃で遂に戦闘不能になってしまう。イリスは散れチーノをボールに戻し、次なるポケモンが入ったボールを取り出す。
「次はこのポケモンで行くよ。出て来い、ウォーグル!」
イリスが次に繰り出すのは勇猛果敢な鳥ポケモン、ウォーグルだ。
「ウォーグル、ビルドアップからブレイククロー!」
ウォーグルは自身の筋肉を増強して能力を高め、その直後に爪を構えて特攻する。
「繋げ技ってやつか……。アーケオス、ロックカットからドラゴンクロー!」
Nのアーケオスもウォーグルのように自身の素早さを高め、その後すぐに龍の爪を構えて特攻。
ウォーグルの爪とアーケオスの爪が互いに鍔迫り合うが、最終的にはパワーのあるウォーグルが押し勝った。
「くっ、力では負けるけど、ならばスピードなら動かな。アーケオス、アクロバット!」
アーケオスは素早い動きで動き回り、ウォーグルの隙を窺う。そして隙を見つけると、俊敏な動きで襲い掛かるが
「ビルドアップ!」
ウォーグルは筋肉を増強してアクロバットのダメージを軽減する。
「捕まえろ!」
そしてウォーグルはメイルのアーケオスの時のように翼でアーケオスを捕らえる。
「ブレイブバード!」
そしてそのまま地面へと急降下。濛々と砂煙が舞う中、再度飛び立ったのは
「ウォーグルの勝ちだ」
見ればアーケオスは地に伏していて、戦闘不能だった。
「ここまでやるとは、流石だね。でも、まだバトルは終わってないよ」
「当然。バトルは最後までわからない。これはトレーナーの鉄則だ」
イリスVSN。この前哨戦も、もうすぐ終わりを告げる。



はい、今回はイリスVSN、パート4です。後から見てみれば、チラチーノはただのやられ役になっているという悲惨な結果に……これは、言わない方が良い情報ですね、すみません。では、気を取り直して次回のイリスVSN、パート5もお楽しみに。