二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 15章 一緒にいたい気持ち ( No.42 )
日時: 2011/04/10 18:48
名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
参照: http:/BUENOSUAIRESU

プラズマ団壊滅組織 PDO
それは、結構、いやかなり大きな組織らしい。
具体的にどれくらいかというと、イッシュに存在する街全てに支部があるほどだそうだ。
PDOはただプラズマ団を追い掛け回しているだけでなく、プラズマ団の悪行を未然に防ぐ活動もしているそうだ。
「これで、僕たち、プラズマ団壊滅組織、PDOの話を終わります」
と、ヤグルマの森でも出会ったキリハが(ヒウン支部統括補佐らしい)、話を終える。
あの後、PDOヒウン支部統括を名乗る少女、リオが
「ちょっと話があるからついて来てもらうわ」
と言って、ヒウンシティに無数に存在するビルの1つ、PDOヒウン支部の本拠らしい場所に連れて来られ、いろいろ聞かれた。
7幹部のこと、幹部の特徴、使うポケモン、などを聞かれた。
「で、キリハさん。僕たちをここに、話を聞き聞かせるためだけに連れて来たんですか? それだったら、僕とベルだけでいいような気がしますけど」
ちなみに今この場には、イリス、ベル、アーティの3人がいる。アイリスとチェレンは、お構いなしに行ってしまった。
曰く
「早くソウリュウシティに帰って、おじいちゃんに報告しないと」
曰く
「今回は何も出来なかったからね。次こそはあの面倒な連中を叩き潰す。そのためには、一刻でも早くジムを回り、ポケモンを鍛える」
だそうだ。
「ここに君らをとジムリーダーを呼んだ理由は3つ。1つは事情聴取。君たちはプラズマ団7幹部のうち3人と出会っていて、2人を倒している。だから来てもらった。2つ目は、ジムリーダーとの同盟を結ぶため」
そう言って、キリハはアーティの方を向く。
「アーティさんは、僕たちの事をご存知ですか?」
「いいや、全く知らなかった。プラズマ団に関しても、最近ひょっこりと出て来た悪党みたいなものだし、そんな大規模な組織があっという間に出来ているとも思わなかった」
「まあ、そうでしょうね。僕たちはジムリーダー、ポケモンリーグから独立して活動してきました。その方が動きやすかったですしね。でも、昔はそれで良かったんですけど、最近はプラズマ団も力をつけてきています」
「うん?」
「プラズマ団は、結構前から活動しています。その頃は、影でコソコソと動いていて、組織としても大したことなかったです」
「それで、最近活動が活発化し、力もつけてきたと」
「はい、その通りです。それで、活発化していくプラズマ団の活動を、最近は未然に防ぐのが難しくなってきまして、それで、ジムリーダーと同盟を結び、戦力を強化したいのです。お願いできますか?」
キリハは、アーティにそう言う。アーティは少し考える仕種をした後、口を開いた。
「うん、いいだろう。ジムリーダー、ポケモンリーグは、プラズマ団壊滅組織、PDOと正式に同盟を結ぶ。何かあったら、いつでも頼ってくれ」
「はい、ありがとうございます!」
キリハが、アーティに頭を下げる。
「それで、3つ目は?」
「3つ目は、君たちにだ」
と言って、キリハはイリスとベルの方を向く。
「僕たちに、ですか?」
「うん、そうだ。君たちは、プラズマ団幹部を2人も倒している。だから、その実力を買い、PDOにスカウトしたいんだ」
「ええ!? 僕たちが!? でも、僕たちまだ子供ですよ!?」
「そうですよ、イリスの言う通りです! 私たちに務まるものじゃないですよ!」
「いいんだよ。ポケモンに年齢なんて関係ない。それに、リオだって君らと大して歳変わらないのに、ヒウン支部の統括なんかやってるんだよ?」
「で、でも、入るための条件とかがあるのでは……?」
「うん? まあ、そうだね。入隊条件は、ジムバッジを3つ持っていることだ」
「だったら私たちには無理です。私たち、ジムバッジ2つしか持ってないので……」
「だったら、ヒウンジムに挑戦すればいい。どうせ、挑戦するつもりだったんだろ?」
「で、でも……」
イリスとベルが、顔を見合わせ口ごもる。チェレンがいないといつもこうなのだ。
「君たちは、ポケモンがトレーナーとバラバラになってもいいのかい?」
「え?」
「PDOの入隊条件はあと2つある。プラズマ団を打倒したいという気持ち。そして、ポケモンと一緒にいたいという気持ちだ。本当は、ジムバッジとか実力とか、そういうのはどうでもいい、二の次だ。でも、気持ちは大事だ。君たちが、ポケモンといつまでも一緒にいたいと、強く願うなら、PDOの一員になって欲しい。……どうする?」
『………』
キリハの言葉に、沈黙する2人。やがて顔を上げ、口を開いた。
『アーティさん。ジム戦、お願いします!』
入隊する、という意思表示に、そう言った。
「いいよ。全力で相手をする」
こうして、明日。イリス、ベルの3個目のバッジを賭けたバトルが始まる。



今回はあとがきも本編も短めです。やっぱりバトルが無いと短くなる……。次回はジム戦、お楽しみに。